前も言ったかもしれないんですが、このニルヴァーナ編はほとんど原作と変わりありませんのでそのつもりで読んでいただきたいです。
「私、君が持ってる鍵が欲しいの。君を始末して星霊を頂くゾ」
「そうはいかないわ!開け、宝瓶宮の扉!」
「ジェミニ閉門」「「ピリー!」」
「アクエリアス!」
ルーシィさんが水瓶座の星霊アクエリアスを呼び出す。その直前にエンジェルは呼び出していたジェミニを閉門した。アクエリアスはこっち諸共やろうとしてる…まあ、大丈夫だけどね。
「ルーシィさん、援護します」
「ゴーシュ、ありがとう!」
「ウェンディとヒビキさんはハッピーを連れて逃げて下さい!」
「僕も戦うよ。女性を置いて逃げることはできないからね」
「わ、私も!」
「…ウェンディは魔力が少ないだろう。それにハッピーがあの状態じゃ巻き添えを食う…逃がす役目が必要だ」
「それはゴーシュも…!」
「僕なら大丈夫だから、早く!!」
「!…分かった。無茶しないでね…シャルル、行こう!」
「ええ!」
ヒビキさんはともかく、ウェンディもシャルルも魔力を消耗しすぎている。
「
「はい!」
「行くわよっ!」
「アクエリアス、あたしたち諸共で構わないから!」
「最初からそのつもりだよ」「最初からって…」
「ルーシィさん、こっちへ!」
「全員まとめて吹き飛びなぁ!!」
多分かなりの広範囲の無差別攻撃をするつもりだ。高波でも呼ぶんだろうか…だったら、周囲の木々が全部流されてしまうのでは?守り抜く自信はあるけどさ。近くにいてくれれば、結界で守り切れる。
「開け、天蝎宮の扉!スコーピオン!」
「ウィーアー!イエーイ!」
「スコーピオン~♡」「はい~!?」
うわ…さっきまで全部吹っ飛ばすとか言ってたのにいきなりデレた…さすがにその変わりようはひくわ…スコーピオンとアクエリアスは恋仲で、スコーピオンの前ではキャラを作っているわけだ。ルーシィさんが小声で脅された後、一緒に星霊界へと帰って行ってしまった。
「星霊同士の相関関係も分からない小娘は、私には勝てないゾ!」
「
「あ、ありがとう、ゴーシュ!」
「チッ…本当に邪魔くさいゾ」
エンジェルがルーシィさんに蹴りを食らわせようとしていたので
「ルーシィさん、他に星霊は?」
「えっと…そうだ!開け、獅子宮の扉!ロキ!」
「王子様、参上!」
「レ、レオ…!」
「ふふ…言わなかったかしら?大切なのは星霊同士の関係。開け、白羊宮の扉!アリエス!」
「ごめんなさい…レオ」
「あれは、カレンの…!」
「カレンの星霊、アリエス…どうしてここに?」
以前、獅子宮の星霊であるレオ…ロキさんと白羊宮の星霊であるアリエスは、
ロキさんとアリエスは、複雑な関係だ。カレンのことは事故だ。ロキさんはただ考えを改めてほしかっただけなんだ。星霊は生きているんだって、星霊にも感情があるんだって…それが、不幸な結果を呼んでしまっただけなんだ。でも、カレンさんが亡くなってしまった理由は、それだけじゃない。
「カレンを始末したのは私だもの。これはその時の戦利品だゾ。あの女、大した魔力もないのに二体同時開門をしようとしてね。自滅だったゾ。ま、止めを刺したのは私だけど」
「カレンを、この女が…」
エンジェルがカレンを殺した。そして確か、カレンさんはヒビキさんの恋人だった。だから、カレンさんの仇が目の前に現れたと知ったら…ニルヴァーナを起動されている状態では、闇に堕ちるかもしれない。
「ヒビキさん!落ち着いてください!」
「ゴーシュ君…ああ、ありがとう。闇に堕ちるわけにはいかないからね」
まだ、危険な状態だ…表情に出ている。やっぱりどうしても、カレンさんのことを考えてしまうのだろう。だったら、早くエンジェルを倒すしかない!
アリエスとロキさんが戦いを始める。ルーシィさんは涙を流し、エンジェルは楽しんでいる。分が悪いと判断したのか、あの機械のような星霊を召喚した。これは、アニメでもあった無差別攻撃…!
「カエルム、今よ!」
「
「またお前か…!」
「信じられない…!あんたねぇ…星霊をなんだと思っているのよ!!痛みもあるんだ、感情もあるんだ!あんたそれでも星霊魔導士なの!?」
ルーシィさんが感情のままに叫ぶ。でも、エンジェルはただ笑っているだけ。2人はの抱く星霊の価値観がまるで違う。友達と、ただの道具。それぐらい価値観に差がある。
「アリエス閉門」
「ロキ!!」
「任せて!」
「ジェミニ!」
「やめて、ロキ…」「なっ…!」
「隙ありっ!」「ぐっ…すまない、ルーシィ…」
「ロキっ!!」
ジェミニがルーシィさんへと変身し、ロキさんの前に出現させる。頭では分かっているのだろうが、やっぱり攻撃を一瞬ためらってしまった。その隙に武器化したカエルムを持ったジェミニに攻撃を食らわせる。
「くっ…開け、金牛宮の扉!タウロス!」
「俺のナイスバディを泣かせる奴は許さんっ!!…モォ?」
「おいで、モーモーちゃん♡」
「モォ~!!ルーシィ~さ~ん♡」
「いや~!!」
ジェミニがまたルーシィさんへと変身し、お色気のようなポーズをとる。それだけなのに、タウロスはジェミニへと突き進んでいき、武器の様に変形したカエルムでふっとばされた。
「一丁上がり!!」「モォ~…!!」
「タウロス…っ!…あれ?」
「大して魔力もないのに、星霊をバンバン使うからだゾ」
「そんな…」
さすがに僕の結界でも、近接戦闘中の味方を守るのはまだ無理…近接戦闘でも結界で防げるようにするには、瞬間的に正確に敵と味方の間に結界を出す鍛錬が必要だし、仲間と連携できるだけの結束もない…くそ、これじゃほとんど原作と同じじゃないか…!
「
「ゴーシュ…」
「丁度いいゾ。このまま攻撃してお前も戦闘不能にしてやるゾ!」
カエルムを持ったジェミニの攻撃を防ぎ続ける。ルーシィさんを結界の内側に入れることができたけど、正直もう魔力の限界が近い。カエルムでの攻撃が、こんなに重たいなんて…!原作でルーシィさんは、こんなのを何発も食らってたのか!
「あ、アリエスを…解放して。あの子、前のオーナーに虐められてて…ロキと一緒に居させてあげたいの」
「人にものを頼む時は何て言うのかな~?」
「お願い、します…!星霊を一緒にいさせてあげることができるのは…あたしたち星霊魔導士だけなんだ…!!」
ルーシィさん…魔力切れで意識を保つのも辛いはずなのに…こんな時でも、星霊のことを想って…
「ふぅん…タダで?」
「なんでもあげる…鍵以外なら、あたしの何でもあげる!!!」
「じゃあ、命ね…ジェミニ!…ジェミニ?」
ジェミニからの猛攻が、止まった。
「「きれいな声が、響くんだ…でき、ないよ…ルーシィは、心から愛しているんだ…僕達、星霊を…!!」」
「ジェミニ…」
「くっ…消えろ!!…この役立たずが…!!」
「ルーシィ…」
「ひ、ヒビキ…?」
ヒビキさんが、後ろからゆっくりと近づいていく。途中、カエルムが変形して撃ったビーム攻撃の流れ弾で少し傷を負っている。
「まさか、闇に堕ちたかこの男!フハハハ!!」
「ゴーシュ君…開けてくれ」
「…任せますよ!」
闇に囚われそうになっていたヒビキさんだったが…目を見て、僕は結界の一部を開く。原作を知っているから開けたわけじゃない。僕の消耗が思ったよりも激しかったのと、ヒビキさんの目が、光を持っているように感じたから。
「じっとして…僕の魔法、
「な、何?頭の中に…知らない、図形が…!!」
「危ない所だった…僕はもう少しで、闇に堕ちていた。だけど君と星霊との絆が、僕を光で包んだ…君なら、この魔法が…!」
「おのれ…カエルム!!」
「させない!!」
「貴様、どこまでも邪魔を!!」
カエルムがビームを乱射をしてきたけど、絶対に攻撃は通さない!魔力も残り少ないが…持ってくれ!!
「全天88星…光る!!」
「ゴーシュ君!!」
「
「ウラノ・メトリア!!!」
「ギャアーーー!!!」
「ヒビキさん、今の…」
「ルーシィなら使えると思ったんだ…星々の超魔法、ウラノ・メトリア」
「な、何これ…魔力が…」
「負け、ない、ゾ…
「!?」
「
く、大事な場面で…!ルーシィさんもヒビキさんももう魔力が尽きた。
「ゴーシュ!?」
「仲間は…やらせない!!」
「一人一殺…朽ち果てろぉーーー!!」
カエルムのレーザーが、目の前まで迫ってきた。…が、直前であらぬ方向へ曲がり、後ろにあった木に直撃した。
「お前まで…!」
「ウウップ…!」
「ナ、ナツ!!」
丁度ナツさんが乗っていた筏を止めていた木に当たったらしく、筏が少しずつ流されていく。あ、やばい…結界も使えないし、このままじゃナツさんが流されてしまう!ルーシィさんはナツさんの手を握ろうとしている…こうなったら!
「手を伸ばして、ナツ!!」
「ォォァァッ…!」
「ルーシィさん、受け取って!」
「へ?これって…きゃあっ!?」
ルーシィさんが
「ヒビキさん、大丈夫ですか…?」
「ああ…すまない、魔力の消耗が大きくて動けそうにない…」
「とりあえず、これを飲み込んで下さい。僕が背負って移動します」
「ありがとう、ゴーシュ君…」
自分とヒビキさんの分の
しいて言うなら、ゴーシュ君がいることで危機が少しだけ軽減されている感じ。一回ゴーシュ君をさらに強化して書いてみたことがあったのですが、まだウェンディと同い年でこれはないなと思いました。
今は少し忙しくなってきているので、更新が遅くなることがあると思いますが今後ともよろしくお願いいたします。