許嫁と幼馴染と同級生と後輩   作:kikukiri

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新年明けましておめでとうとうございます!
今年もこの作品を暇つぶし程度に読んで頂けたら幸いです。

それとダイヤ姉さん誕生日おめでとうございます!(昨日)
ダイヤ姉さんの誕生日を祝して、番外編を書こうと思いましたが間に合いませんでした。ヨハネと同じくらい押しメンであるダイヤ姉さんに申し訳ないです……


同級生の想い

おはようございます、柴 優奈と申します。

現在寝不足で眠いです。

しかし時刻は6時半、頑張って起きなくては……?

 

「すぅ……すぅ…」

「……」

 

…!?なぜ国木田さんがここで眠っているのだろう?

……天使の様な寝顔だ。少し眠気も覚めてくる様な素敵な寝顔だ。

さて、起こした方がいいだろうか?と言うかなぜここで国木田さんは

眠っているのだろう?

 

……まあ理由は後で聞くにしてどうしようか?

 

コンコン

 

『優奈起きていますか?』

 

ダイヤ姉さん!?不味い!このままではあらぬ誤解を生んでしまう!

どうする?考えろ!考えるんだ柴くん!布団に隠すか?

 

「起きているよ姉さん!ちょっと待って!」

『はぁ?…わかりましたわ』

 

よし!無理があるが布団に隠そう!そしてさりげなくダイヤ姉さんを

向かいいれて

 

「ふぁ〜……あれ?先輩?…むぐ!」

 

ギャァァァァァァァァァァ!!

バッドタイミング!

 

僕は慌てて国木田さんの口を塞ぎ声を出せないようにした。

ごめん!申し訳ないけど僕の未来がかかってる

 

 

『む!…優奈!今花丸さんの声がしませんでしたか?』

「い、いや?気のせいじゃないかな?」

『…………怪しいですわ!問答無用で失礼しますわ』

「あ……」

 

 

神様…どうか僕に誤解を速やかに解く力をください

 

 

 

 

 

 

「う、う…浮気ですわぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

この後国木田さんが誤解を解いてくれたので何とか助かった。

どうやら夜中トイレで起きてそのまま僕のいる部屋に来てしまったらしい。

え?あるある?……いやいやそんな事ないでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

数時間後__

 

 

 

現在僕は警察の取り調べから解放されて浦の星の校門前です。

そしてまず思った事があります…やっぱり浦の星の校門通るのが嫌です!

 

だって男子生徒僕しかいないもん!しかも警察の取り調べ終わってからこ

の学校の校門通るんだよ?寝不足と慣れない警察の取り調べを受けて現在

 

眠い、帰りたい……けど、そうもいかないのでおとなしく学校に入って

自分の教室を目指す。はぁ………一歩ずつ進むごとに足取りは重くなる。

仕方ないじゃないか…クラスの人達がいい人達だって言うのはわかってる。

それでも女子だらけのクラスに行くのは緊張するんだ

 

いざ辿り着いた教室前のドア、昨日みたいに地獄のドアまでいかないが

このドアは僕にはまだまだ重く感じる

 

しかし立ち止まってもいられない。勇気を出して開いた扉の先に待ってい

たのはクラスの人達と授業中の先生。

当たり前と言えば当たり前の光景だ。でもその光景の中にとても心配そうな

目で僕を見つめている三人がいた

 

「……おはようございます、先生。ただ今戻りました」

「おはようございます、柴くん。事情は聞いているから大丈夫!席について」

「はい」

 

 

僕は自分の席を向かう。隣は梨子、その後ろには渡辺さんと高海さんが。

嫌でも表情は鮮明に見えてくる

 

ああ……僕が強ければこんな表情させずに済んだのだろうか?

こんな事を考えても仕方ないのに___

 

 

 

 

 

 

 

午後最後の授業を終え、帰りのHRも終えた。僕がここに来る時には午後3時

頃だったので今日の授業はあっという間に終わってしまった。

 

そういえばお昼食べてないな…まあ疲れてるせいか食欲はない。

よって問題ない……健康的には良くないけど。

俯きながら、そんな事を思ってる僕の前に人影が…顔は見る前に予想できる

 

「優奈」

「梨子…」

「……話し聞いたよ」

「うん」

 

昨日の出来事…先生方も把握しているのだ。きっとこの学校の生徒の大半は

知っているのだろう。ただでさえ唯一の男子として有名なのだ。

もう全校生徒が僕の事を知っていると考えていい

 

 

「心配……したよ」

「ごめん」

「こんなに怪我もして…ボロボロじゃない」

「あはは……」

 

梨子は目に涙を溜めながら…悲しさと怒りと喜びを含めているかの様な、とても

複雑な感情が入り混じった声で言う。気が着くと周りにクラスメイトはいなかっ

た。教室には僕ら二人の声しか響かない…そんな状況にいつの間にかなっていた

 

「でも…花丸ちゃんもルビィちゃんも、優奈も…三人とも帰って来てくれて

本当に良かった…良かったよ」

「心配してくれてありがとう……でも何とか無事?いや、怪我したから無事とは

言えないか…」

「そうよ…全然無事なんかじゃない…」

 

 

…少し上ずった声で、泣いている声で梨子は言葉を発する。

こんな女の子を、僕を大事に想ってくれている人を、僕のために泣いてくれて

いるこの娘を…ただ座って見ている何てできない

 

 

________________________________こんな気持ち初めてだ

 

 

僕にこんな事をする資格はないと思う____それでも

 

…それでも目の前で、僕のために泣いてくれている女の子を放ってなんて置けない。

だから僕は席を立ち梨子と向き合う。そして___

 

「優奈…?」

「泣かせて、ごめん」

 

 

人生で初めて自分からから女性を抱きしめた

 

 

僕がこんな事する資格はないと思う。僕は梨子の恋人でもなければ何でもない。

只の同級生、只の友達…それでも僕のために泣いてくれている梨子にできる事。

こうしてお互いの体温を感じる事が、抱きしめる事が一番安心する気がした。

ただ気がしただけ、根拠何て微塵もない

 

根拠とか、資格とか……そんな事を考えたところで僕の足は止められなかった。

ただ放って置けなかった…泣いてる女の子を前に僕の気持ちは冷静ではいられな

かった。溢れ出る気持ちを、感情を抑える事は出来なかった……

 

 

「僕はここにいる…怪我しちゃったけど、ちゃんと君の目の前にいる」

 

 

僕の胸にうずくまっていた顔を上げ、目と目が合う。君の目に、僕はどう映っているのだろう?

まだ目尻に涙を溜めている君の目に僕はどう映っているのだろう?

何せ、いきなり抱きつく何て初めてだ。梨子がどう思うか何て全く想像つかない

 

ただ僕は梨子に安心してほしいだけ__

 

その涙を止めたいだけ__

 

今はただ…それだけを願う

 

「…………」

「…………」

 

 

沈黙_____________

 

 

まるで時が止まっているかの様な沈黙

 

 

しかし、こんな状態が続くわけもなく、この沈黙は梨子の一言で破られる

 

 

「……優しいね」

「優しい…か……どうだろう?」

 

こんな行動が優しさと呼べるのだろうか?僕はただ願うだけだ。

ただ願いが叶う様に祈りながら行動しただけ

 

「優しいよ……優しすぎて………このままじゃ勘違いしそう」

「勘違い?それって…」

「……ダイヤさんがいるのに…許嫁がいるのに、こんな事していいの?」

 

なんで梨子が知って?…ああ…昨日の会話か。

 

僕とダイヤ姉さんの関係、それは単なる幼馴染ではなく許嫁と言う関係。

許嫁、それは必然的に将来結婚を約束した間柄である事を証明した言葉。

恋人とはまた違う、とても特殊な関係である

 

「…ダイヤ姉がこの状況を見たら怒るだろうね」

「なら_____

「関係ないよ。確かに僕とダイヤ姉さんは許嫁と言う特殊な関係である事は事実。

でも、だからってダイヤ姉さんが僕のお嫁さんって決めて良い事じゃない」

「……?…それって?」

「僕は、僕が好きになった人と恋をしたい」

「……へ?」

「____________それが誰かはまだ分からないけど」

「……そう…そっか……………じゃあまだ私も…」

 

 

今の梨子はもの凄くホッとした表情をしている…ダイヤ姉さんと僕の関係をそん

なに気にしていたのだろうか?それに元気も戻った様に見える。

 

僕の大胆な行動が良かったのかどうかは謎だ。でも暗い表情をしていないのらそれ

でいい。今はそれでいい……

 

10秒くらいの沈黙の後、梨子は一歩僕から離れて柔らかな笑顔を見せてくれた。

ああ…僕の願いは叶えられた様だ

 

 

「ふふ…ありがとう」

「いや、感謝するのは僕の方だよ……"こんな僕"のために心配してくれる何て」

「…………」

 

あれ?ムスッとしてる。なんでだろう?

 

「“こんな僕”とか……もうそんな事言わないで」

「え?…いや、でも____________

 

 

僕の言葉は梨子の人差し指によって静止させられた

 

 

「優奈はカッコイイよ///…だから自分を蔑む様な事言わない方がいいと思う」

 

 

指がゆっくりと離れ、僕の唇は解放される。今僕はどんな顔をしているだろう?

何と言葉を返せばいい?思考が回らない…顔が熱い……

 

 

思考は回らないけど、感情的にわかる事が一つ。

 

 

ほんのりと頰を染め、上目遣いでカッコイイと言われたとき、僕の時間は止まった。

 

 

その僅かに動く仕草が、表情が、僕を見つめる目がとても魅力的で

 

 

__________見とれてしまった

 

 

「あ、えっと////…なるべく気をつけるよ」

「うーん…まあ今はそれでいいよ。じゃあみんなの元へ行こ」

 

ハッとなって何とか返答した。とてつもない魅力だ……心臓がうるさい。

顔が熱いのは教室に入り込んだ夕日のせいだ……

 

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

私……諦めなくていいんだよね?優奈のこと好きでいて良いんだよね?

 

ああ……ああ……良かった…本当に良かったよ

 

ライバルは…多いんだろうな…

 

ダイヤさんに、果南さんに、きっと鞠莉さんも……もしかしたら他にも…

 

いつも内気な私だけど、地味だけど、それでもこの恋は実らせたいなぁ

 

 

 

 




ああ……ダイヤ姉さんの誕生日回書けなかった。本当にショックです。
一応ダイヤ姉さんがメインヒロインなのに……

さて、次回は……どうしよう?二通りの進め方が僕の中であるので、少し投稿に時間がかかるかもしれません。それとこの作品の方向性が完全に決まりそうなので、次回を投稿するときタグが少し変わるかもしれません。それに伴い少しこの作品についてお話ししようと思います。
本当は今すぐ説明するべきなのですが、まだちょっと考えてる事があるのでもう少しお待ちください

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