許嫁と幼馴染と同級生と後輩   作:kikukiri

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こんにちは!タグを少し変更しました。
それと前回言っていた説明に関してですが、それは後書きに書いてます。


知らない同級生

「お待たせしました」

「失礼します」

「ようやく来ましたね」

 

僕は梨子との話を終えて、今スクールアイドル部の部室に到着。

テーブルには梨子以外のメンバーが自分の定位置と思われる席についていた

 

「柴くん、怪我は大丈夫なの!」

「うん、大丈夫じゃなかったら今ここにはいないよ」

「そっか…じゃあ話を進めてもいい?」

「もちろん、そのために来たんだから」

「皆んなは柴くんにスクールアイドル部、入って欲しい?」

 

さあ…どうなるか。僕は皆んなが望むのであれば速決すると約束した。

多分もう全員その事を把握しているだろう。

 

「私は賛成ですわ」

「マリーも!」

「私も優奈にいて欲しいな」

 

ダイヤ姉さん、鞠莉姉さん、果南姉さんが答える

 

「ヨハネも貴方がここで堕天する事を許可するわ!」

「マルも入って欲しいずら」

「私も…優奈が隣いてくれた方が…」

 

ヨハネ、国木田さん、梨子が答える

 

「えっと……優奈さん」

 

……ルビィちゃんが国木田さんの背中に隠れずに、僕と向き合ってる。

驚いた……男性恐怖症なのに…手が震えてるのに……

 

「昨日は助けてくれてありがとうございました」

「いやいや、ルビィちゃんと国木田さんが無事で良かったよ」

「それで、その……」

「うん?」

 

モジモジするルビィちゃん。手が震えながら、少し泣きそうになりながら…

それでも僕に自分の意思をはっきりと伝えようと頑張ってる事が伝わってくる

 

「その…ルビィ男性恐怖症なんですけど……それでも優奈さんは他の男の人と

違って、優しくて……だから…」

「ルビィちゃん!頑張って!」

「えっと……男性恐怖症も克服したいですし…それに優奈さんの事をもっと知れ

たらなって……だからルビィも優奈さんにマネージャーをお願いしたいです」

 

………いつもダイヤ姉さんか母親の背中に隠れていたこの娘が僕と向き合って

自分の気持ちをはっきりと…ああ________こんな日が来るなんて

 

「ようやく…ようやく向き合えた」

「え?」

「人見知りで、男性恐怖症なのに………よく頑張ったね。嬉しいよ」

 

ルビィちゃんにこんな事して大丈夫かわからないけど、僕はルビィちゃんの頭に

手を当ててなでなでしていた。こうしたくなったんだ…

 

「ふゅ……//」

「ありがとう。ルビィちゃんの気持ち、伝わったよ」

 

なでなでしているけど嫌そうな感じではない。良かった。よくよく考えたら男性恐怖症

なのだからいきなりこのアクションはまずいかなと思ったけど大丈夫そうだね。

 

…さて、そろそろ手を離して後2人の意思を聞くため僕は2人のいる席を振り向く

 

「もちろん私からお願いした事だもん!答えは決まってるよ」

 

無邪気な笑顔せ肯定を示す高海さん。…なんだか純粋無垢って感じがする。

是非とも変な知識は覚えないでもらいたいと思う。こんな感想どうでもいいか。

 

それより最後だ……正直渡辺さんとルビィちゃんが予想つかなかった。結果的にルビィ

ちゃんは僕を望んだ。後は渡辺さんだ

 

 

「千歌ちゃんが言うなら私も!」

 

 

「……………………」

 

 

 

「じゃあ決まりだね。これで優奈は正式にAqoursのマネージャーだね!」

「やった!きっと君がいればAqoursはもっと羽ばたける!きっと今よりももっと輝ける!

そんな予感がするんだ!」

 

高海さんは希望に満ちた表情で右手を差し出す。この娘は僕をなんだと思っているのだろ

うか?過度な期待を抱きすぎている…正直大して力になれる自信はない

 

それでも僕がこの手を取れば、僕は晴れてAqoursのマネージャーとなる。

それが約束、どれだけ過度な期待を抱いていても関係ない。約束だから____________

 

 

 

 

………でも

 

 

 

 

 

「優奈?……どうしたの?どうして手を取らないの」

「………………」

「柴くん?」

 

「ダメだ………」

 

「へ?」

「どうしたのです?」

「どうしてダメ何ですか?」

「そうよ!先輩私と約束したじゃない!私達全員が望めばAqoursに力を貸してくれるって!」

 

「……うん、確かに約束したよ」

「なら__

 

「でも、それは自分の意思であって欲しいんだ」

 

「……なるほどね」

「鞠莉ちゃん?」

 

鞠莉姉さんは分かってくれたようだ。他の人が疑問を抱く中、なぜ僕がダメだと言ったのか。

答えは鞠莉姉さんの視線の先を見ればわかる

 

「え?……鞠莉ちゃん?」

「ヨウ、貴方さっき何て言った?」

「え?千歌ちゃんが言うなら私もって…」

「それよ、ユウナが言っているのは」

「え?」

 

「渡辺さん、君は君自身の意思で言ってない。君は高海さんを尊重してるだけだ」

「あ……」

「僕は君自身がどう思ってるか聞きたいんだ」

「私は…私は正直わからないんだ。だって柴くんの事、まだ全然知らないし……」

 

 

…………多分一番まともな意見だと思う。ですよね、としか思えない。

 

許嫁、幼馴染である三年生組、東京で出会った梨子は僕の事をある程度知っている。

ヨハネと国木田さんは話す機会があった。ルビィちゃんは僕の事を知りたいと言って

くれた。そして望んだ

 

高海さんは…………うん。僕のことを何も知らないはず。きっと直感でマネージャー

になって欲しいと思ったのだろう……僕も高海さんの事をあまり知らないから断言は

できないけど。しかし事の発端は彼女だ。彼女が望んでマネージャーの話が出てきた

んだ。間違いなく彼女は僕がマネージャーになって欲しいと思ってる

 

でも渡辺さんは違う。僕とまともに話し合った事もないのはもちろん、高海さんの様

に直感的にマネージャーをやってほしいとも思ってない。多数派の感性だと思う。

 

「あ、でも柴君にマネージャーをやって欲しくないわけじゃないんだ。だから千歌

ちゃんの意見に乗っかってもいいかなって……別に嫌なわけじゃないし」

「でも、マネージャーをやって欲しいかって言われると?」

「うーん……私はどっちでもいいかな?」

「そんなー曜ちゃん!」

「あはは…」

「では、曜さん。これを機に優奈の事を知れたらいいとは思いませんか?」

「………うーん、私も柴くんの事を知れたらいいなとは思うよ?」

「じゃあ…」

「でもさ……じゃあマネージャーをやって欲しいかって言われるとまた別かなって」

 

ごもっともだ。彼女の感性は間違ってなんかいないと思う。

 

だって…

 

「僕らは互いの事を知らなすぎる、そう思ったって何ら不思議じゃない」

「うん、だから私は望まない。まだ君の事、全然知らないから。でも拒んだりもしない。

だからさ、柴くんはどうしたいの?」

 

……僕がどうしたいか…それは僕の視線の先に答えがある。ここにいる皆んなも僕の視線

の先を見る。初めてこの部室に来た時、その時見たホワイトボードに書かれた目標…いや願い

 

 

『輝きたい!』

 

 

「これは君達全員の願いなんだよね?」

「うん!これがAqoursの願い!私達輝きたい!」

 

9人の表情を見渡す。皆んなを見る限りこの言葉が本気だと伝わってくる

 

「……俺も、君達の願いを叶うよう手を貸したい」

「じゃあ決まりだね!次こそはちゃんと私の手を取ってね!」

「はは……その前に一ついいかい?」

「あれ?」

「僕がこの部に正式に入部するのは、渡辺さんが僕にいて欲しいと望んだら、これが

正式入部の条件。それまでは仮入部でお願いします」

 

「う〜ん…わかった!他の皆んなは?」

「仕方ないね」

「えー…まあユウナがそう言うなら」

「私もいいですわ」

 

高海さん、果南姉さん、鞠莉姉さん、ダイヤ姉さんが

 

「マルも先輩が言うならそれでいいずら」

「ルビィも!」

「………はぁ…しょうがないわね」

 

国木田さん、ルビィちゃん、ヨハネが

 

「私はそれでいいよ?」

「なんか謎の責任を感じるけど…まあ、とりあえずこれからよろしくね!」

「よろしくね、渡辺さん」

 

梨子と渡辺さんが、これで決まった

 

「よし!じゃあこれが三度目の……なんだっけ?」

 

高海さん……思わずずっこけそうになったよ。心の中で

 

「正直ね、三度目の正直」

「そうそう!それだよ!三度目の正直!……じゃあ、はい!これからよろしくね!」

 

3回目の差し出された手。三度目の正直、まさにこのことわざがぴったりだろう。

やっと僕もその手を取れる

 

 

「よろしくお願いします」

 

 




いかがでしたでしょう?
今回は可愛いらしい要素がほぼないのでちょっと物足りない感じがしたと思います。僕も物足りないのですがここらで切らないとタイトルをどうすればいいのかわからないので許してください。

さて…前回も言った通りこの場を借りて少しこの作品について話そう……と、思ったんですけどやめます。

本当はこの作品の方向性だとか、どれくらい行き当たりばったりだとか、細かい設定等を説明しようと思ってました。でもそれは、この作品を読んで行けばわかると思ったのでやめにしました。
この作品について質問等があれば、感想でお書きいただければ答えます。もちろんネタバレは答えられません。例えば時系列や、アニメに沿って進むかどうかなど……そんな感じです。質問があまりに多いようでしたら活動報告にまとめようかなとも考えてます。

作品についての感想、質問等をお待ちしてます!書いてくれたら嬉しいです!気づいたらなるべく早く返信しますので!ではでは!




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