許嫁と幼馴染と同級生と後輩   作:kikukiri

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幼馴染と保健室

 

 

「よし!じゃあ練習しよう!」

「千歌ちゃん?その前に曲作りよ。歌詞…できた?」

「……えーと…」

「で・き・た・の?」

「できてません!」

 

おお…梨子が怒ってる。圧力が凄い

 

「じゃあ今日は曲作りにましょう」

「班に分けようか?」

「そうね」

「じゃあ、作曲、作詞、衣装ネ。二年生は別れて、他はどうする?」

「マルは作詞で!」

「ヨハネは旋律を創作するわ」

「ルビィは衣装かな?」

「ワタシハmusicで!」

「うーん…歌詞の方がまだできるかな?」

「じゃあ私は衣装に行きますわ」

 

みんなそれぞれ自分の担当する班が決まってゆく。あれ、僕は?

 

「じゃあユウナは作曲班にしましょ!」

 

作曲か……うーん、あんまり力になれる自信ないかな?

 

「ちょっと待ってよ!作曲は難しいから優奈は歌詞にしようよ!」

 

歌詞…ふむ。まだ作曲よりかはまだできるかな?……確信はないけど

 

「お待ちください!衣装を作るのには人手が多い方がいいです!ですから

優奈は衣装班ですわ!」

 

衣装か……簡単な作業しかできないかな?難しいところはちょっと…

 

と言うか見事なまでに学年ごとにバラバラだね。まあ三年生がバラバラに

なると喧嘩が始まりますよね。知ってました

 

「ヨハネがリトルデーモンに命ずるわ!貴方は私と一緒に旋律の創作をす

ることを!言っておくけどこれは命令だから拒否権はないわ!」

「えー…作曲の力になれるかって言われたらちょっと…」

 

…ん?梨子に腕を掴まれ、上目遣いで何かを訴えてる。

一体何を_____

 

「側にいてくれるだけで充分だから…」

「…………」

 

「先輩鼻血!鼻血出てるずら!」

「え?優奈?」

「ああ…ごめん。大丈夫大丈夫、ちょっとキャパシティオーバーを起こして…」

「大丈夫?保険室に行きまショ」

「お待ちください!何をサラッと優奈を連れてこうしてるんですか?鞠莉さん?」

 

えー……僕鼻血出してるんですけど。そんな事言ったら

 

「どうしたのダイヤ嫉妬fireしちゃった?」

「違いますわ、ここは許嫁であるこの私が優奈を保険室に連れて行くべきですわ!」

 

ダイヤ姉さん、許嫁を強調してる……と言うか許嫁だとか幼馴染がどうとかどうでもいい!

早く保険室に言ってティッシュを……

 

「優奈大丈夫?はいティッシュ」

「ありがとう…」

 

梨子の優しさが身にしみる…こうなった原因も梨子だけどね。

と言うかもう一人で保険室行っていいですか?

 

「もう一人で保険室行ってくるね」

「ちょっと待ってよ」

「ん?何果南姉さん」

「保険室の場所わかるの?」

 

……しまった、よくよく考えたら保険室の場所知らない。

 

「図星みたいだね、行こ!」

「え?ちょ……」

「え?果南さん?」

 

僕は果南姉さんに腕を引かれそのまま部室を後に。後ろから後輩たちの抗議が

飛びかってるけど、僕も状態が状態なのでこのまま果南姉さんに任せよう。

言い争ってるダイヤ姉さんと鞠莉姉さんは知らない……

 

 

 

 

 

 

 

「そこに座って」

「あ、うん」

「えーと、とりあえず下は向いてるから…後は冷やさないと」

 

僕は保険室のベッドに座って果南姉さんがタオルを絞ってくれる。

…こう、改め見ると成長したなと思う。いろいろと……

 

「はい、これでちょっと冷やせば止まると思うよ」

「ありがとう…」

 

タオルを手渡してくれた果南姉さんは僕の隣へ腰掛ける。座るのはいいんだけど

これまた近すぎる。女性特有の香りが襲ってくるからやめてもらいたい…

 

「……二人きりになれたね」

「そ、そうだね………」

「ねぇねぇ…」

 

ふと、立ち上がり僕の前でヒラリと回るかな姉。スカートもヒラリとして中身が

ギリギリ見えない際どいライン……ハッ!…ああああ!もう!どうした俺!僕!

あれ?もう一人称すら不安定だ……

 

「どう?六年ぶりに見た私は///」

「へ?…えっと///……とても綺麗になったと…思います//」

「そ、そう//……へへ//」

 

あれ?さっきよりティッシュが赤く染まっているような…?

いや、仕方ない。昔と変わらない無邪気な笑顔を見てたらなんだかドキマギして

しまうのだ。僕の立場になればわかる。そう断言できるほど魅力的だ

 

「その感じだと私のこと、ちゃんと女の子として見てくれてるんだね!」

「そ、それはまあ…//」

「ふふ…じゃあさ…………」

「え?ちょっと……」

「こんな事したら//……ドキドキする?」

 

かな姉は僕をベッドに押し倒して制服の襟を少しはだけさせる。

少しだけ見える綺麗な片肌は僕の理性を襲う。そのまま少しずつ、少しずつ胸の部分へと

かな姉の手が降りて行く。その姿を僕はドキドキしながら見つめてしまっている。頭では

ダメだとわかってる!わかってるけど…わかってるけど…

 

「ブッブー!ブッブーですわ!」

「げっ…いいとこだったのに」

 

ナイスタイミング……危なかった!本当に危なかった!ギリギリ理性を保てて良かった

 

「は、破廉恥ですわ//果南さん!ここは学校ですのよ!節度を持って行動して下さい!」

「ああ、はいはい…」

「ちょっとダイヤ!……って果南?」

「鞠莉まで…」

「あらあら果南もユウナにオ・ト・ナの魅力でアタックしてたのね?」

「何が大人の魅力ですか!それは破廉恥と言うのですわ!」

 

いやいや、昨日「ご褒美ですわ!」って僕の顔を自分の胸に当てた人が何を言っている

のだろう?あれも破廉恥と言うだろう。断言する。

 

「なーに、ダイヤ?まあダイヤはちょっと私達と比べたらスレンダーだから?どうにも

オトナの魅力に欠けるわよね?」

「なっ!……言わせておけば…!」

「まあまあ…鞠莉もダイヤもそこまでにしておきなよ?」

「誰のせいだと思ってるんですか!」

「え?私のせいなの?」

「そりゃそうでしょう!元はと言えば貴方が悪いのではないですか!破廉恥な行為に

移って殿方を落とそうなど片腹痛いですわ!」

 

………まあツッコミどころあるような、ないよな……そんな気がするけど同意だね。

まあ流されそうになった僕も僕なんだけど…

 

「ねぇねぇ…2人が言い争ってる間にさ」

「何?」

「私とキスしよ?」

「へ?」

 

何を言っているのだろうか?キス、きす、Kiss?

いや接吻…どれも同じか

 

「いやいや、何言ってるの////」

「……私とキスするの…嫌?」

 

上目遣い…ヤバイ////

……断言しよう。世の中の男性の99.9%はここでキス

してしまうだろう。僕も思考が…いや!ダメだダメだ

 

「…ふふ……顔赤いね////」

「か、かな姉だって////」

「はは//…じゃあ…いただきま____

「果南さん?」

「げっ…あとちょっとだったのに」

 

ああ……デジャヴ

 

口喧嘩はまだまだ終わりそうにもない…

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 

「ね、ねえルビィ!?先輩がダイヤの許嫁ってどう言うこと?」

「ま、マルも聞きたいずら!」

「え、えー?」

 

残った一年生、二年生は許嫁の件をルビィちゃんに尋ねていた。

まあ中々許嫁って立場の人がいないだろうから気になるよね。

でもあの焦り用は…

 

「そ、そのままの意味だよ。お姉ちゃんは優奈さんの許嫁だよ?」

「いや〜まさか柴くんに許嫁がいたとは…」

「しかも相手はダイヤさんでしょ?美男美女だね」

「ルビィちゃんは婚約相手とかいるの?」

「いえ、ルビィにはいません。許嫁は代々黒澤家の長女か長男に課せらられる

ものなので……」

「課せられるって…それって自由に恋ができないって事だよね?」

「そんな…酷い……」

 

私が気になっていたこと。それは親の強制的な力が働いているのか。例え優奈

が自分の好きな人ができたとしても……もし強制的な権力が働いてるなら!

 

「いえ、みんな顔が強張ってますけど…実はそこまで厳しくないです」

「え?」

「どう言う事ずら?先輩もダイヤさんも無理矢理…」

「ううん、違うよ。許嫁って聞くと親がって思っちゃう人も多いみたいだけど

お姉ちゃんは自分で決めたの」

「自分で決めた?許嫁を?」

「うん、小さい頃にお姉ちゃんが決めたの。優奈さんを許嫁にするって」

「ええ!そんな事ができるの?」

「できた見たいです……ルビィも詳しい事情はわからないんですけど」

「そ、そう…」

 

無理矢理決められたわけじゃないのならいいけど……

 

それよりも、まだまだ私の知らない優奈がいるんだな……そもそも許嫁がいるなんて

東京にいた頃は知らなかったし………

 

「まさかリトルデーモンはすでに契約を交わした身だなんて……」

「先輩……」

「……なるほど」

「どうしたの曜ちゃん?」

「いや、ちょっとね…それより千歌ちゃん?そろそろ歌詞作らないと」

「そ、そうだった…」

「そろそろ戻ってこないと全然進まないで終わっちゃうよ…」

 

全く…幼馴染か……優奈のバカ

 

「お待たせしましたわ…」

「ごめんねー」

「ソーリー」

「なんか疲れた…」

 

あ…!ようやく戻って来てくれた。優奈…

 

「大丈夫?優奈…」

「うん、大丈夫だよ。ありがとう」

 

ああ……彼の優しい笑顔を見ると酷く安心する。

 

やっぱり………好きだなぁ…

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 

……?昨日の梨子は何処か様子が変だったけど…今の感じ

だと大丈夫かな?それよりもヨハネと国木田さんが落ち込

んでる気が…て言うか難しい表情をしてる

 

「さて、じゃあ分担して作業を始めましょう。優奈は衣装

係で!」

「ちょっとダイヤ、何さらっと優奈を自分の所に入れよう

としてるの?」

「そうよそうよ!ユウナを1人占めにしようったってそう

は行かないわよ!」

 

ああ、拉致があかないな…このままってわけにもいかない。

……僕が決めようか

 

「ダイヤ姉さん」

「はい!?優奈も衣装がいいですわよね!?」

「悪いけど衣装は力になれる自信がない。作曲も同様。だから歌詞でいいかな?」

「そ、そんな……ぐぅ……優奈がそう言うなら………仕方ありませんわね」

「ツマンナイデース!」

「ふふ、私を選んでくれんだね?はい!喜びのハグ!」

「え!?ちょ///」

「果南ちゃん!?大胆すぎるよ!」

 

高海さん!感想述べてないでどうか助けてください!果南姉さんは無自覚すぎるんだ!

こう言ったスキンシップはお年頃の男子には毒だと言うことを!

 

「えへへ///」

「えへへ、じゃないよ////」

「ブッブーですわ!」

 

はぁ…はぁ…助かった。ダイヤ姉さんが僕らを離してくれたおかげで何とか理性が殺さ

れる前に脱出できた……もう少しで下半s…ゲフンゲフン。何でもない

 

「か〜な〜ん〜さーん?貴方はまた私の優奈に…」

「ちょっとダイヤ?誰が誰のユウナだって言ってるの?」

 

ああ…またこれか……

 

「あはは……柴くんってモテてるんだね?」

「渡辺さん………うーん…」

「優奈は否定できないでしょ?」

「……まあ」

 

正直モテてないと言えば嘘になる……かな?梨子は知ってるだろうけど。

 

「月に一回は告白されてたんじゃない?」

「流石にそれはないよ…」

「へ〜…モテると大変だね!」

「…………返答しづらいね」

 

大変と言えば大変だったなぁ…それで事件も起こったし。

あ、ちなみに梨子はこの事件の事を知らないけど。

 

「…………」

「本当に大変だったんだね」

「あれ?顔に出てかな?」

「うん。曜ちゃんの目はごまかせないのだ!」

「さいですか…」

 

 

思い返せば____________いや、やめよう

 

こんな事を思い返して顔に出てたら大変だ。それで梨子に問い詰めらたら

最悪の事態になるかも知れない。この事件についてはまた後ほど……

 

「……はあ、どうなる事やら」

 

三人の喧嘩を見てたら先が思いやられる

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょう?
果南姉さん可愛かったかな?

今月中に次を投稿したいなと思ってます
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