許嫁と幼馴染と同級生と後輩   作:kikukiri

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遅いですがあけましておめでとうとうございます。今年もマイペースに更新していく予定なので読んでいただけたら幸いです。

それと今後の展開を少し変えようと思います。変えるにあたりタグを一つ増やしましたのでよろしくお願いします。そして、その先駆けがこのお話で分かるかと思います


帰り道と同級生

さて、梨子とのやりとりが終わって気持ちが大分軽くなってから数時間後の放課後。本日も昨日の続きとして曲作りの日だ。僕は今日も作詞だろうと思ってたんだけど…

 

「今日は衣装に来てもらいますわ!」

「いいや!今日こそMUSICです!」

「何で!?優奈は作詞って決まってたんじゃないの!?」

 

うん、僕もそう思ってた

 

「果南さん……あなた優奈とデートの約束をしたそうじゃないですか?」

「え////…何でダイヤがそれを……」

 

へ?ちょっと待って

 

「一人だけ抜け駆けはズルいデース……と言う訳で?」

「いや、ちょっと待って!どうして鞠莉姉さん達がそれを知ってるの?」

 

そう言うと鞠莉姉さんは視線を千歌ちゃんへと写した。千歌ちゃん……

 

「あれ?まずい事だった?」

「……うん」

 

ギャァァァァァ!って心の中で発狂したいくらいまずい。笑えない。はぁ……

 

「リトルデーモン!ギルティよ!その罪旋律を創造する事と一日我が下僕となる事で償いなさい!//」

「え?」

「…………優奈?どう言う事?」

「え?あ、いや…ヨハネも梨子も急にどうしたの?」

 

ヨハネは若干顔を赤くし、梨子はなんか黒いオーラが湧き出てる気がする。気のせいだと思いたい

 

「ゆ、優奈さん……その、今日は衣装のお手伝いをお願いしたいです!」

「ルビィちゃんまで!?」

「先輩は歌詞のままでいいずら!」

「国木田さん!?」

 

 

今度はルビィちゃんに国木田さんまで………何だ?どこもここも手詰まりなのかな?まあ衣装作りも曲作りも簡単では決してない。難しいはずだ。三年生は別の理由で揉めてるけど

 

「今日と言う今日は衣装ですわ!」

「どうしてよ!作曲だってスランプ気味なのよ!ユウナに聴いてもらえば百人力よ!」

「ちょっと待ってよこのまま作詞にいてもらわないと困るよ!」

 

まったく終わる気配がない。このまま時間が過ぎ去ってしまったら今後に支障が出るな

 

「ほんっと優奈君はモテモテだよねー」

「ねー」

「………」

 

どう返していいか分からないな。否定したいけどできない…と思う。過去の事考えればね

 

「もう拉致があきませんわ!ここは正々堂々じゃんけんで勝負ですわ!」

 

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 

えーまあじゃんけんの結果として___

 

「さあ衣装作りですわ!」

 

はい本日は衣装班へと決まり黒澤姉妹の自宅へとやってきました。衣装か…裁縫は正直得意じゃないんだね。

どこまで力になれることやら…ちなみに明日は作曲確定です

 

「「ただいま」」

「「お邪魔します」」

 

玄関へと足を踏み入れるとそこには六年前とあまり変わらない懐かしい景色が広がってた。そして僕らの声に気付いたおばさんが出迎えてくれた。

 

「お帰りなさいダイヤ、ルビィ。曜さんもいらっしゃい。今日は優奈君もいるのね」

「はい、六年ぶりにお邪魔させていただきますね」

「そんなに固くならなくてもいいのに……昔はよく泊まりに来てたんだし久しぶりに泊またっらいかが?うちの人も優奈君と会いたがってたわ」

「いや今日は衣装作りのためですし…泊まるためのものも「泊まりましょう!優奈」ダイヤ姉さん!?」

 

ああ……やられたわ。こうなる事を予想して泊まりの話題を振ったな。「ふふ」とか笑ってるけどあの顔は完全に計算してたろう

 

「まってダイヤ姉さん、今日いきなりは無理がある。準備も何もしてないし」

「ならば明日はどうですか?」

 

上目遣いでうるうるとした目で見つめてくるダイヤ姉さん。断る選択肢を強制的に消そうとしてる。しかし、ホテルに泊まらないとなると必ず鞠莉姉さんにバレる。うーん…………仕方ない…よね?だって断れないし……それにおじさんとも一度話をしておかないと

 

「分かった。それじゃあ明日泊まるよ。おばさん明日の朝ここに荷物置きに来ても大丈夫ですか?」

「OKよ」

「ありがとうございます」

 

お礼を言って僕らは家に上がった。ご機嫌のいいダイヤ姉さんに続いて懐かしい居間に案内された。…昔よく2人で遊んだ居間だ

 

「懐かしい…」

「はいはい物思いにふけるのは後にしてそろそろ作業しないと終わんないよ?」

「そうだね、僕はどうすればいいの?曜ちゃん」

「そうだな〜…とりあえずダイヤさんの作業はなしね?」

「ぬわぁんでですか!?せっかく正々堂々ジャンケンに勝ったと言うのに!」

「あのねダイヤさん…」

「ルビィ達あくまで衣装作りするために集まったんだよ?お姉ちゃんが優奈さんと一緒にいたら作業にならないと思うよ?」

「うぐっ……も、もちろん忘れてませんわ!ですから私が手ほどきをと…」

「はい、じゃあ優奈君は簡単な飾り付けお願いできるかな?もちろんやり方は教えるからさ」

 

意義を唱えるダイヤ姉さんを完全に無視をして曜ちゃんが話を無理矢理進めようとした。うん、このまま話し合っても無駄だろう。

 

「まあ難しくないなら」

「じゃあ決まりね。ルビィちゃんとダイヤさんは昨日の続き進めといて。私も優奈君に作業教えたら昨日の続き始めるから」

「ちょっとお待ちくださ__

 

ダイヤ姉さんが発言した刹那、机をバンッ!と叩く音が部屋に響いた。曜ちゃんだ。

 

「……ダイヤさん?」

 

ふむ顔は笑っているが心は笑ってない。かなりの迫力と少しドスの効いた声と言えばいいのだろうか?ふむ、曜ちゃんは怒らせてはいけないな…

 

「え?…あ、あの曜さん?」

「いいですね?」

「は…はい」

 

とまあ話はまとまり?ダイヤ姉さんはミシン作業のため別の部屋へ移動。ルビィちゃん、曜ちゃん、僕が部屋に残り作業へと入ることになった。正直裁縫はお世話にも得意とは言えない僕だったが曜ちゃんの教え方が上手なおかげ+あまり難しい作業ではなかったのもあってできそうだと実感した。

 

「曜ちゃんは裁縫好きなの?」

「裁縫と言うか制服が好きなんだ!それで趣味で制服作ってるうちに自然とできるようになったんだ」

「へぇ…制服か」

「そうだ!今度優奈君の制服も作ってあげるから着てみてよ!」

「え?…でも大変じゃないかい?Aqoursの練習に確か水泳部と掛け持ちしてるんでしょ?」

「そうだけど…制服作りは趣味だから負担じゃないよ?それに男の子に来て見てほしい制服があるんだ!」

「う、うん…分かったよ。制服楽しみにしてるよ」

 

そんな会話をしながら作業は順調に進んでいき時刻は18時を少し過ぎた頃、本日の作業を終えることとなった。ふむ…慣れてないのもあってちょっと疲れた。ふぅ…

 

「皆さんお疲れ様です。曜さんと優奈は気をつけて帰ってくださいね」

「うん、ありがとうダイヤ姉さん。お邪魔しました」

「お邪魔しました」

 

 

少し名残惜しそうな表情をしたダイヤ姉さんとルビィちゃんに見送られて僕らは帰路についた

 

 

「…ねぇ優奈君?一つ聞いてもいいかな?」

「……何だい?」

 

夕日が僕ら二人を照らす中ふと歩みを止め、どこか真剣混じりな声に表情をした曜ちゃん。まあ…聞きたい事は三年生以外のメンバーならいろいろあるだろう

 

 

「私がどうこう言うべきじゃないのかもしれないけど……変だよね?優奈君とダイヤさん達の関係?」

 

 

至極真っ当な疑問だろう。僕たちの関係はもはや矛盾してる。そもそも許嫁という関係が成立してない。昨日の国木田さんも同じ事を言ってたな

 

「それに優奈君ってもう好きな人…いるんじゃない?」

 

「…………」

 

逃げ出したい。それが僕の今の一番の気持ちだろう。鞠莉姉さんにはもう話してしまった内容だけど…僕はどうすればいい?ここで曜ちゃんに話すか?いや……

 

「三年生との関係は…特別大きい話があるわけじゃない。ダイヤ姉さんは果南姉さんと鞠莉姉さんが恋敵になる事を認めてる。でも問題は俺にある」

「…優奈君」

「曜ちゃん、これから言う事を絶対に梨子には言わないでほしい。約束できるかい?」

「………分かった」

「ありがとう…まあそう言っても多くは語れないんだけどね。中学時代にいろいろあったんだ。それと梨子と別々の高校に行った後もいろいろ」

「梨子ちゃんが関係あるの?」

「…………」

 

僕は無言の肯定を返す。ハッキリと口で言う事をためらう。ここで発言をして後に後悔しないために。ボロを出さないために。まるで彼女の真っ直ぐな瞳から逃げる様に。

 

「……詳しくは言えないの?」

「ダメかな…今は言えない」

「………分かったよ。優奈君もいろいろ悩んでるんだね」

「ありがとう…曜ちゃん」

「ううん…なんか私の方こそごめんね。ちょっとグイグイ聞きすぎたかもしれないし」

「いや、全部俺が悪いんだ。曜ちゃんの思う事は、言った事は何一つとして悪くないよ。でも時間がほしいんだ。決して焦る事なく、じっくりと自分の気持ちと周りの気持ちと恋というものに対して答えを得たい。それも前に向ける答えが」

「そっか…事情はよくわからないけどさ、もしよければ手伝うよ。君の答え探し。今は無理かもしれないけど、いつか力になれる時があれば私は君に力になるよ。」

「…ありがとう曜ちゃん。じゃあもしも何かあった時は頼むよ」

「曜ちゃんにドンと任せてよ!私にできることなら力になるよ!」

 

優しくて温かな笑顔を彼女は僕に向けてくれる。その嘘偽りのない、本当に優しさが身に染みる様な笑顔を見た時、一瞬だけ曜ちゃんがあの娘と姿が重なって見えた。沈んでいくだけの僕の感情を優しく温かなひだまりの様な笑顔を向けてくれたあの娘の顔が__

 

「……」

「優奈君?目見開いてどうしたの?」

「ああ、いや、何でもないよ」

 

まさかあの娘と重なって見える何て…やっぱり僕はまだ……

 

「そっか、ところで優奈君ってどこの高校通ってたの?梨子ちゃんが通ってた音ノ木坂は女子校なんでしょ?同じじゃないよね?」

「うん僕は梨子とは違う高校に通ってたよ」

「やっぱり!なんてとこ?」

 

 

 

 

 

「虹ヶ咲学園…僕の通っていた高校だよ」

 

 

 

 

 

 

 




この路線変更こそ完全にいきあたりばったりです。感想、質問あれば是非よろしくお願いします。
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