許嫁と幼馴染と同級生と後輩   作:kikukiri

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Root Ifを書いていたら本編を書いていました……一応書き進めてはいます。Root Ifを楽しみにしていただいてる方には申し訳ないですがもう少し待っててください。

あとこの話…結構重要な話です

2/28追記 タイトル変更しました


許嫁と俺の気持ち

「お邪魔します」

「いらっしゃいませ。優奈」

 

ダイヤ姉さんの家へとたどり着つくと昔ながらのようにダイヤ姉さんが向かい入れてくれた。

ダイヤ姉さんの家に泊まるのは…これも6年ぶりか……

 

「夕飯がもう少しでできるので居間の方で待っててください」

「うん」

 

玄関に靴を置き、居間へと入るとそこにはおばさんが座っていた。

 

「いらっしゃいませ。優奈君」

「おじゃまします。おばさん」

「ええ…もうすぐ夕飯ですけど……少しお話しましょうか?」

「……はい」

 

正座で座るおばさんに対して僕は足を崩して座る。本当は僕も正座するべきなのかもしれないけどちょっと僕には厳しいんだよね。まあそれよりも……多分おばさんは知っていた見たいだ。まあ僕が内浦に帰ってくる事くらい、僕の母親から伝達していたのだろうけどね。

 

「優奈君…この先どうするおつもりなの?」

「わからないです……わからないから帰ってきたんです。恋愛沙汰には一度うんざりしたくせに…それでもダイヤ姉さん達を信じていたかった。いろいろあってもダイヤ姉さん達の顔が浮かんで離れなかったんです」

「そう……」

「……おばさんはどこまで聞いてるんです?」

「東京で苦労したとしか聞いていませんわ。詳しい詳細は一つも…」

「そうですか…いずれはおばさんにもおじさにも話しますが……先ずはダイヤ姉さんに話したいんです。本当は一番最初に話すつもりだったのに…」

「?…もう既に誰かに話されたのですか?」

「鞠莉姉さんに簡単に見破られましたよ。流石は理事長やってるだけの事はあるのか、人の事をよく見てると思いましたよ。おかげで少し楽になりましたけど」

 

軽く俯いてしまう。内容が内容だけに明るくはなれない。それでも前よりかはマシに話せる気がしてる。僕だって臆病で怖がりな情け無い人間だ。この過去を伝えるのは勇気がいる。それもダイヤ姉さんとなるとなおさらだ。この想いをダイヤ姉さんに告げるのが怖いし逃げ出したい____

 

「まあ…やはり話しづらいのですか?」

「………ダイヤ姉さんから見れば罪と言われても仕方ないと思ってます」

「優奈君…」

「お母様〜?!優奈〜?夕飯ができましたわよ!」

「…行きますか」

「はい」

 

暗い話しはダイヤ姉さんの明るい声で遮られ、とりあえず話はひと段落した。ふぅ…正直お腹空いてしまっていたので結構楽しみにしていた。待っていましたと言わんばかりに胸を躍らせながら食卓のテーブルへと移動するとそこにはご馳走が並んでいた。…自然とヨダレが垂れてしまいそうだ

 

「今夜はご馳走ですわ!」

「凄いね…これは全部ダイヤ姉さんが?」

「いいえ、ルビィも一緒ですわ。ルビィ」

「…こんばんは、優奈さん」

「こんばんは、ルビィちゃん」

 

ダイヤ姉さんに呼ばれたルビィちゃんはキッチンから姿を見せて挨拶をしてくれた。その顔は笑顔と言えば笑顔なんだけど…若干苦笑いにも見えるような気がする笑顔だった。僕の気のせいかもしれないけど…

まあ、とりあえず今は座布団に腰を下ろしてご飯を頂くとしよう

 

「それにしても…この量食べきれるのだろうか?」

 

テーブルにぎっしり並んだ料理達。もはやちょっとしたパーティくらいの量はあるだろう。唐揚げ、エビフライ、ポテトフライ、ナポリタン、野菜炒め、サラダの盛り合わせ…などなど。

 

「そうですね…まあ優奈君も育ち盛りの男子高校生のなのです。たくさん食べなさい」

「あ、はい…」

 

内心まじか!と悲鳴を上げている。いくらお腹すいてるからと言ってもこの量は後2人くらいいてほしい。

しかしおばさんに言われてしまっては食べるしかない。全員で手を合わせて「いただきます」といいおかずをさらに乗せて口に運ぶ

 

「美味しい!美味しいよダイヤ姉!ルビィちゃん」

「当然ですわ!花嫁修行の一環としてこの6年、料理スキルも向上させましたわ!それに今回はルビィにも手伝ってもらいましたしね」

「えへへ…美味しくできたのなら良かったです」

 

笑顔で答えるダイヤ姉さんにルビィちゃん。量は多いけどこの美味しさと二人の笑顔のおかげで全て食べきる事ができた。4人で「ごちそうさま」を言って食器をキッチンへと運んでいく。しかしここである事に気がついた。全部食べてしまったけどおじさんの分が取り置きされてる気配がない

 

「ダイヤ姉さん。お父さんは帰ってこないの?」

「はい、帰りは明日のお昼過ぎになるはずですわ」

 

マジですか…おじさんにはいろいろと言わなくてはいけない事があったのだけれど……まあ仕事ならば仕方ないと割り切るしかないか

 

「あ、食器洗い手伝うよ」

「いえ、優奈はお客様ですから居間で適当に待っていてください。食器は私とルビィでやりますわ」

「なるほど、じゃあルビィちゃんは居間で適当に過ごして貰っても大丈夫かい?」

「うゅ?」

 

うむ、我ながら説明もなにもかもすっとばした発言をしたと思う。何がなるほどなのか全く持ってわからない顔をルビィちゃんはしてる。?マークしか思い浮かばないだろう

 

 

「優奈…貴方はお客様何ですから休んでと言ったばかりではないですか!」

「断るよ。僕にも手伝わせてもらうよ。それとも僕と食器洗いするのは嫌?」

「うっ…//そんな言い方ずるいですわ//…でも本当にいいんですの?」

「そうですよ優奈さん。優奈さんにお手伝いさせるのは…」

「ありがとうルビィちゃん。でも少しくらいお手伝いしないと僕の心が痛むからさ」

「……わかりました。それじゃあお願いします。ルビィはお部屋で宿題してきますね」

 

ルビィちゃんは二階へと向かい僕とダイヤ姉さんだけがキッチンに残る。

 

「よし、さっさと食器洗おうか」

「全く…私はまだ心苦しいのですが……」

「いいからいいから。早く終わらそうよ。早くやらないと話す時間も遊ぶ時間も減っちゃうよ?」

「!…そうですわね。早急に終わらせましょう!」

 

僕らは食器洗いに取り掛かる。ダイヤ姉さんが食器を洗って僕はまな板や包丁などの料理器具を洗い、乾燥機に入れてゆく。二人で作業する時間がなんだか平和で…またこうしてダイヤ姉の側にいられる事に妙な安心感を感じながら、ふと思った事がある………二人で作業を進めるこの絵面はなんだか…

 

(優奈と二人で食器洗い…二人で……なんだか////)

 

((夫婦みたいじゃ////))

 

 

ダイヤ姉さんは気にして____

 

優奈は気にして____

 

 

「「あ…//」」

 

僕が気になってダイヤ姉さんの方を向くとダイヤ姉さんも僕の方を振り向いた

 

二人同時にそっぽを向いてしまう。お互いに少しだけ頰を赤く染めながら。僕は恥ずかしいだけだったのだけれど…ふと振り向き直ったらダイヤ姉さんは笑ってた。とても嬉しそうに微笑んでいた。

 

「ふふ…//…なんだか夫婦みたいですわね///」

「…う、うん////…」

「嬉しいですわ!///…こんな未来を当たり前にしてみせますわ//果南さんにも鞠莉さんにも負けはしません」

 

 

………………胸が痛んだ。ダイヤ姉さんが微笑みながら負けないと言う姿を見て胸が痛んだ。6年と言う月日がたったのにも関わらず、こんなにも純粋で僕の事を好きでいてくれるダイヤ姉さんを僕は…俺は…

 

 

 

 

「………ダイヤ姉さん…食器を洗い終わったら話があるんだ________

 

 

 

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 

 

 

 

少し神妙な雰囲気を感じながら僕はダイヤ姉さんと共に彼女の部屋に入った。綺麗に整えられた部屋にベッドには昔プレゼントしたペンギンのぬいぐるみが置いてあった。僕が内浦を離れる前に送ったぬいぐるみ…机には二人で撮った写真も飾ってあった。これらを見てますます胸が痛む。

 

今までも人の悲しむ顔を見て胸を痛める事はあった。勇気を振り絞り、告白してきた女の子の好意を断るたびに悲しむ顔を見てきた。胸を痛めてきた。しかし今感じてる痛みは比にならない。

 

こんなに痛いのは初めてかもしれない……

 

 

「優奈…座布団を引きましたから座ってください」

 

 

ダイヤ姉さんは何かを察した顔で言いながら手招きしてくれる。言われた通りに座り、ダイヤ姉さんと僕らは互いに向き合った。ダイヤ姉さんの表情は何故か和らげで…何かを察してる様に見える

 

 

「っ…ダイヤ姉……」

 

 

言葉が詰まる。言わなきゃいけない事がたくさんあるのに……あるのに…

 

 

「優奈…貴方が過ごした6年間、ここで聞かせてください」

「え……?」

「いろいろあったのでしょう?…それもとても言いづらい事が……貴方が恋心に対して何か抱えているのにも繋がる話なのではないですか?」

 

何でそれを!…と一瞬思ったけど鞠莉姉が分かったんだ。ダイヤ姉が分からないわけないか…

 

「うん……僕は!……お、俺は…!俺は!……」

「……全く仕方ありませんわね」

 

言葉が詰まる僕を見てクスっと微笑みながらダイヤ姉さんは僕に近寄る。そして僕の前髪をそっとかき分けておでこをあらわにさせる

 

「大丈夫…貴方が何を言おうと私は貴方の全てを受け止めるから……もし勇気が足りないなら_______

 

 

言葉が切れる刹那____

 

 

おでこに柔らかな感触を感じた

 

 

これ…ダイヤ姉の勇気のまじないだ……昔僕とルビィちゃんにやってくれた勇気のまじない。理屈なんかなしに不思議と勇気が湧いてくるおまじないだ。不安でも、怖くても…それを乗り越える力をくれる暖かいもの

 

「これで足りるはずです……大丈夫、大丈夫ですから…貴方が抱えてるものを全て吐き出してください」

 

真っ直ぐ見つめる柔らかな瞳が優しくて、愛おしいくて……だからこそ言わなくていけない

 

「中学の時、多分だけど…梨子に対して恋に近い感情を抱いていたと思う。梨子と一緒にいるうちに好きになってたんだと思う。二人でいる時間が好きだった……梨子のピアノが好きで、ピアノを弾いてる姿や笑った顔を見るのが好きだった。でもダイヤ姉、鞠莉姉、かな姉の事が頭から離れる事は無かったせいか……付き合うと言う考え事態僕の中で思い浮かぶ事はなかったんだ」

「そうですか…梨子さんの事を」

「でもいつも一緒だったからさ…周りからは付き合ってるって勘違いされて……嫉妬心からか梨子は周りにいた女子生徒のイジメの対象になってしまったんだ」

 

「……そうですか」

 

「だから俺は梨子にバレないように嫌がらせを全部跳ね除けたんだ。やり方は陰湿で簡単なものだったから幸い跳ね除けるのはそう難しくなかったんだ。でも……いずれ矛先は俺にも向いた。梨子からもらった物や二人で買ったもの…知らない間に壊されて……そんな事があったせいか…いつしか梨子に対する恋心も消えて…恋に対して疑問や不信感を持つようになって……多分俺の恋心は壊れたんだ」

 

「…そうですか」

「その時はダイヤ姉達の事も頭に浮かぶ事がなくて…梨子と一緒にいても気持ちは晴れなくて……晴れないまま中学を卒業して梨子とは違う高校に……虹ヶ咲学園って高校に入学したんだ」

「そう…それでどうしたのですか?」

「そこで僕は彼女と出会った…上原歩夢って言う素敵な女の子と________

 

 

彼女は俺にとってひだまりだったんだ。初めて会った時…優しげに微笑む彼女が…今思えば天使に見えてたのかも知れない。彼女と過ごす時間が俺にとってのひだまりだった…桜の木の下で彼女と過ごした時間が僕の心を少しずつ癒してくれたんだ…

 

 

 

やがて僕は初めて確信したんだ。梨子の時よりもハッキリと鮮明に僕は上原歩夢と言う女の子に対して恋に落ちた________

 

 

 

「……そう」

「でも俺は中途半端で曖昧な気持ちを抱えてた。彼女が好きなのに…好きなはずなのに恋に対する不安や疑問は完全に拭いきれず…好きなはずなのにダイヤ姉達の事が頭から離れなくて……ハッキリしない…だから答えを見つけるために帰って来たんだ」

「………そうですか」

「…僕は…俺は最低だ。ダイヤ姉を裏切ったのに…今度はダイヤ姉に最低なお願いをしようと思ってたんだ」

「いいですよ…言ってください」

 

「っ……俺は…俺が好きになった人と恋がしたい!自由に恋がしたいんだ!」

 

 

 

とうとう言ってしまった……ダイヤ姉さんに…自分の正直で最低な気持ちを

 

 

 

「よく言えましたね____

 

 

 

そう聞こえた刹那…ダイヤ姉に抱き寄せられてダイヤ姉の胸に顔を当てられた。いつの間にか流れていた涙も…嫌な感情も全て包み込んでくれるかの様な暖かい温もりにして包まれた

 

「辛かったんですね」

「っ……どうして…どうして!」

「言ったでしょう?ちゃんと受け止めると…大丈夫、大丈夫ですよ」

 

大丈夫と聞いた瞬間、よりいっそう涙が溢れでて来た。暖かすぎて…優しすぎて…もうどうしようもなくて

 

 

 

 

ただ…ダイヤの胸で静かに泣き続けた____

 

 

 

 




いかがでしたか?このお話しを書く上で虹ヶ咲学園編を同時に書き進めました。どう言う形で投稿しようか悩んでます。どう言う形になるかわかりませんが、近日中に投稿しようと思ってます
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