それと内容は……正直キャラによって文字数が違ったり内容がちょっとアレだったり………まあ文句出てもおかしくない内容となってます。そこを踏まえて読んでいただけたらと思います。
※本編とは一切関係ないです
津島善子の告白
「お、お邪魔します!」
「いらっしゃい」
き、来ちゃった////…等々この日が///……今まで言いたくても言えなくて…喉奥まで来ていた言葉はいつも逃げ道を選択し、先延ばしを何度も繰り返して来た。でももう逃げない!今日の私は堕天使じゃなくて一人の女の子として先輩に想いを告げるわ!
いつもなら慣れた足取りで入って行く先輩の部屋。でも今日は正直ガチガチかも…お、落ち着きなさい!私!
私は堕天使ヨハネ!……って今日は違う!今日は、今日だけは////
「どうしたの?ヨハネ?」
「善子じゃなくて……ああ//…違くて///…き、今日は…ヨハネじゃなくて……善子って呼んで/////」
「!!?//////」
不意に私は先輩の胸におでこをコツンと当てていた。自分の真っ赤な顔を隠すために
「わ、わかったよ…善子//」
「………///」
「………///」
数秒の沈黙…告白したいのに……ここでチョコを渡して好きだって言うつもりだったのに!い、言わなきゃ!
今日は…今日だけはヨハネじゃなくて!津島善子として好きだって言わなきゃ!
「……先輩///」
「……な、何?善子///」
「…そ、その//////」
「…//////」
あ……先輩の心臓…凄くドキドキしてる。そっか…私だけじゃなくて先輩もドキドキしてたんだ。おでこ…くっつけてたのに今初めて気づいた。そっか……先輩も私と一緒にいてドキドキしてくれてるんだ///
「……好き///」
「…よ、善子////」
私はおでこを離して鞄から黒い箱に赤いリボンで包装されたチョコレートを取り出す。そして今度はちゃんと先輩と向き合って見つめ合う
「善子///」
「これ//……言っておくけど義理なんかじゃないから!////」
「それって…」
ああああぁぁぁもう!何遠回しに言ってるのよ!もっとちゃんとはっきり言わないと!他のメンバーも今日告白するのよ!?だから私の言葉で言わないと…後悔するかも知れない……だから____
「好きよ///…優奈先輩//////…どうか私を選んでください///」
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
黒澤ルビィの告白
今日の練習が終わった現在……ミーティングも着替えも何もかも終わっちゃったよ!
残りは優奈さんに//////……どうしよう///…す、凄く緊張するよぉ〜///
みんなはもう告白したのかな?…うぅ……屋上に向かう足が今にも止まっちゃいそうだよ。
優奈さん…もう屋上にいるかな?
屋上のドアノブを手に取り、ドアを開けた先には一人夕焼け空をぼんやりと見ていた優奈さんがいた
「ゆ、優奈さん!お、お待たせしました!」
「やあ、ルビィちゃん。待っていたよ」
「すみません、遅くなっちゃって」
「大丈夫だよ、こうして夕焼け空を見るの嫌いじゃないしね」
優奈さんの視線は再び空に。それにつられてルビィも夕焼け空へと視線を移す。いつも何気なく当たり前にすぎて行く夕焼け空…何だか自然と切ない気持ちが込み上がってくる
「どうして、夕焼け空を見てたんですか?」
「別に大した理由はないよ?ただぼんやり見つめて…今日が終わるなってさ」
今日が終わる…今日が終わればもう二度と優奈さんに想いを伝える事は出来ないかもしれない。仮に伝える事が出来たとしても、もうその時には遅すぎるかもしれない。だから…だから今伝えなきゃ…今伝えたい!
「優奈さん////」
「ルビィちゃん?」
「わ、私……優奈さんのことを////……好きになってしまいました//////」
「……ルビィ…ちゃん///」
「チョコレート…ルビィ一生懸命好きだって想いながら作りました//////」
「ふぇ///…あ///…ありがとう///」
優奈さん…顔を真っ赤にしながらルビィのチョコを受け取ってくれた。嬉しい…のかな?
「あ、で、ででも、お口に合わなかったら.……無理して食べなくても」
「そんな事ない!…俺の口に合わないとか//…絶対にない///」
「優奈さん……ありがとうございます」
「…うん//」
嬉しい/////…どうしよも無く嬉しい//////…これだけで満足できればルビィは傷つかないで済む。でももうこの想いは…この欲張りな気持ちは止まらないから
「もしも…もしも優奈さんが私の事をえ、選んでくれたその時は____
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
国木田花丸の告白
静寂と言う言葉がぴったりな図書室………また今日もマルは一人この知識と物語が詰まったこの場所へやってきたずら。いつもならここで時間が許す限り読書をして帰るとこだけど、今日は特別…今日は特別な想いをこの手元のチョコレートと共に先輩へ伝えるために来たずら
でも緊張するずら……それにとても不思議ずら。ドキドキしたり、顔が熱くなったり、胸が苦しくなったり、嫉妬したり……マルがこんな感情を抱くなんて今まで思ったことなかったなぁ……
「花丸ちゃん?」
「……あ…先輩」
もんもんと考えて気づいたら先輩が目の前に……気づかなかった
「あ……//////…」
「……//」
チョコレート…手に持ったままだったずら!まだ心の準備ができてないのにぃぃぃ!!/////////
「花丸ちゃん……それ…///」
「わあ!ちょっと待ってほしいずら!///」
思わず先輩に背を向けてしまったずら…で、でも………心臓がドクンドクンと脈を打って、身体が震えて、顔が熱くて………好きだって感情が止まらない/////////…し、深呼吸して…深呼吸して……よし!
「先輩!…マ、マルは……マルは…せ、先輩の事が………す…す」
喉奥まで来ている声が出ない…後少しなのに……後少しなのに…
「す………」
っ……言葉が…出ない……ダメずら…先輩の顔を見ながらはっきり言うなんて。でもこの想いのこもったチョコレートを持ちながらなら勇気が出るかかも///
マルはチョコレートを両手で持って口元を隠し、少し俯きながら…でも視線を前を向けることができず、つい横目にしちゃったずら///…でも
「好き…//////好き、です」
「花丸ちゃん///…」
チョコレートを持ってようやく想いを伝えられた…良かったずら……後は__
「このチョコ…先輩に.……マル、チョコなんて初めて作ったけど…きっと美味しく出来たと思うずら///だから受け取ってください//////…これがマルの気持ちずら/////////」
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
高海千歌の告白
日のさした明るい部室で私は優奈君が来るのを待っていた。私の人生初めての初恋。ずっと優奈君を好きで想い続けていたダイヤさん達には悪い気はしてるけど黙ってはいられないもん。結果がどうであれこの想いを伝えられずにはいられない。すごいなぁ…少女漫画の中にいる男の子や女の子達もみんな告白を乗り越えてからハッピーエンドに向かっていくんだもん。本当に尊敬しちゃうなぁ
覚悟を決めたつもりでもいざとなると緊張が止まらないもん!さっきからスマホの電源を入れては消し、入れては消し……これを幾度となく繰り返し約束の時間を確認してしまううちに時間は徐々に進む
「あ、あと5分!」
もう間もなくで約束の時間!もう少しで…もう少しで……
「千歌」
「どぅえー!?///…ゆ、ゆゆゆゆうなくん?///」
いきなり背後から声をかけられて思わず変な声出たよ!?
「いや、流石に驚きすぎだと思うよ」
「だって約束より5分早いもん!///」
「そんな事ないよもう約束の時間だよ」
そう言って優奈君は自分のスマホを見せて来た。そこには時間通りの時刻が表示されていた
「嘘!?私のスマホでは5分前だよ?」
「千歌…そのスマホの時計ズレてるよ?」
「え〜優奈君がずれてるんじゃない?」
「そんな事ないよ。今の時間を検索してみれば分かるよ」
そう言われて渋々検索してみると私のスマホが表示している時間と5分間の違いがあった
「嘘……本当に時計ズレてる……こんな大事な時に!?」
うぅ……どうして…いや、それよりも…
「……ゆ、優奈君」
「何だい?」
「……こ、これ///」
あれ?なんか思ってたのと違う……こんな渡し方するはずじゃなかったのに
「……千歌」
「え、えっと…///」
どうして声が出ないんだろう?どうして好きって言えないんだろう?
「っ……//////」
言わないきゃ…言わなきゃいけないのに……声出ない…
「千歌」
そんな時、硬直していた私に優奈君がそっと頭に手を置いて軽く撫でてくれた。
少し恥ずかしいけど…温かくて優しさを感じる///
「千歌__
「大丈夫!もう大丈夫だよ!///ありがとう優奈君/////」
結局言葉に詰まっちゃって優奈君に助けて貰っちゃった。ちょっとカッコ悪いかも…でもこんな優しくて温かい人だからきっと好きになったんだ!
「大好きだよ///優奈君///このチョコには優奈君への気持ちをたくさん込めたんだ///…そして…もしも……もし良ければ私と__
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
渡辺 曜の告白
誰もいない中庭。お日さまが眩しく、風が心地いい木の日陰の中で優奈君を待ってる。緊張は……多少する。でも…ダメ元な告白のせいか多分他のみんなと比べたら私は胸の高鳴り、顔に込み上げてくる熱、彼に対する強い願い……そう言ったものが足りない。
本日の曜ちゃんは自信がないのであります……だって私は他の人と比べたら話す事も少かった。少ないからこそ私から何度か話しかけようともしたけど…彼はダイヤさんや他の人達に猛アタックされてるから…一歩引いてしまった。それに皆んな可愛いしカッコいいしさ……私じゃ無理かなって……………
そう思うたびにさ、胸が苦しくなる。悲しみの感情が心を蝕む
もう辛いからさ…今日で終わりにしよう
「お待たせ曜」
「やあ…優奈君……待ってたよ」
「…………」
「……どうかした?」
「なんでそんなに元気ないの?曜らしくないよ?」
知ってるよ……らしくない事も…
「………本日の曜ちゃんは自信がないのであります。理由は…わかるよね?優奈君」
「………」
彼はどこか読めないような表情で無言の回答を私に返す。予想通りだよ。だからこそ恥じらいもなく、躊躇する事もなくワガママをぶつけられる
「好きだよ、優奈君……君を好きになっちゃった」
「……曜」
「はいこれ…今日はバレンタインだからさ、曜ちゃんからプレゼント」
辛いな…
「こんな可愛い女の子から本命チョコレートをもらえるなんて君は幸せ者だね」
苦しいな…つい強がりしちゃった。何が可愛い女の子なんだろうね?それに幸せなんて感じてないだろうに
「でもさ……君は私を選ばないよね?だからさ気持ちだけ…気持ちだけ言っておきたかったんだ。悔いのない様に…ちゃんと諦められる様に、明日からまた友達として過ごせる様にさ」
私、上手く笑えてるかな?彼の重荷ならない様に、彼がなるべく罪悪感を感じない様に振る舞えてるかな?
「だからさ……今日の事さ、明日になれば忘れていいから。そのチョコ今日食べちゃって…それで私の想いは全部終わるから」
そう、終わらせないと。これ以上お互いが余計な感傷をしないように…もう傷つきたくないから
「それじゃあね……私のワガママ聞いてくれてありがとう」
さよなら、私の初恋____
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
桜内 梨子の告白
告白……私が長い間できずにいた事をほぼ強制的にせざるを得ない状況に追い込まれました。だって皆んな優奈に告白するって言うんだもん!もう!…なんでこんなにライバルがいるんだろう?優奈モテすぎ……
私はまだ……私はまだ………優奈に告白なんて…
「はぁ……なんでこんな事に…」
私以外誰もいない教室にはため息と苦言ばかり響く。夕焼けか……このくらいの時間だったかな?中学の時の放課後に二人で歩いた帰り道…ああ……あの時間が恋しい。二人きりで過ごした時間がとても幸せだった。
あの時はよく二人でいたから周りからは付き合ってるって思われたりしてたな。でもその勘違いが実はちょっぴり嬉しかったり……///
だって、それって周りから見れば恋人に見えたって事だもんね?優奈はどう思ってたか分からないけど、私は素直に嬉しいと思ったなぁ//////えへへ////…自然と顔がニヤけるなぁ//
「何ニヤけてるの梨子?」
「ヒァァァ?ゆ、優奈!?/////////」
「また考え事してたの?」
「え、えっと…まぁね///………それよりいつから?」
「今来たばかりだよ?」
「そ、そう……」
もう//もう//…呼び出したはいいけど…どうしよう?
「梨子…また何か悩んでるの?」
「………悩んでるのって……バカ」
「え…」
「全部貴方のせいじゃない!!///」
「……僕何か………しちゃったかな?」
彼は酷く落ち込んだ表情をして少し俯きがちになる。どうして彼はこうも真に受けてしまうのだろう?別に彼は何も悪い事などしていないのに。
「あ、いや、えっと…」
「ごめん……僕が自覚なしに何かしてしまったなら謝る。ごめん…」
「待って!違うの?怒ってる訳じゃなくて…責めてる訳じゃなくて」
「でも僕が梨子を悩ませた事に変わりないよ」
ああ〜もう!どうしてこうなるの!?なんで?…なんで?……っ…こうなればもうヤケよ!////////
「確かに悩んだわよ……だって…いつも優奈は///…私の心をかき乱すから//////」
「梨子?」
どうして疑問形!?ここまで言ってまだわかってないの!?この鈍感バカ!ここまで…ここまで言ったのに!
私の中では八割くらい告白したつもりなのに!?
「〜っ/////////…ずっと近くにいたくせに……どうして分からないのよバカ///」
「え?…ごめん………近くにいながら…全然梨子の気持ちに気づけなくて」
また悪化してるし!そんな死にそうな顔しないでよ!もう//////もう//////……
「……//////…もういいよ……私が優奈に素直に…はっきりと言えなかった事がそもそもの原因だし」
「え?」
もういい……これ以上素直になれずに、ちゃんと伝えられなかったら後悔する結果になる気がする。それだけは嫌だもん。だから覚悟を決めよう…今まで言いたくても言い出せなかった想いを今日告げよう
「私はね///」
「……」
顔が熱い。心臓がうるさい。身体が震える
「……///」
声が詰まる。言葉がはっきりと出ない……告白ってこんなに難しいんだ。そうだよね…だって今までの綺麗で素敵で掛け替えのない貴方との思い出を綺麗にとって置きたい。でもそれはそれ以上前に進まないと言う事。
それは嫌だもん……だって好きだから。だから__
「いつもは感謝とか…建前をつけてチョコレートを渡していたんだ。でも本当は感謝なんかよりも強い想いがあるの。貴方が…優奈が大好きだって想いが//////」
「梨子……」
「ずっと大好きだったんだよ///……これは「嘘」をつけたチョコじゃない。これが本当に渡したかったチョコレート//////…受け取って//////」
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
小原 鞠莉の告白
夕暮れ時の理事長室…残念ながらいろいろやる事があるせいでここで告白タイムを過ごさなきゃいけないわ。
でもこの夕日の景色は綺麗でいいんだけどネ?こればかりは理事長である私だけの特権ネ!
コンコンとノック音が響く。そして彼の声が聞こえる。この声を聞くだけで胸が高鳴る。さっきまで少し憂鬱だった気持ちも全部忘れて彼に「入って」と返答する
「失礼しま___
「ユウナ!ハッピーバレンタイン!」
「あ、ありがとう鞠莉姉さん///」
フフ、ちょっと戸惑いながらも頬を少し赤してチョコを受け取るユウナも可愛い!でも……
「うーん…もうちょいいい反応してくれると思ったのに……」
「いや、だって…正直鞠莉姉さん達はさ」
「もう分かってた?…でも私にとっては大事な事なの」
「それは…その手を見ればわかるよ」
「あはは…料理はあまりしないから…」
本当はバレたくなかった。でも隠しようもないし…仕方ない。正直チョコレートの作り方とか分からなくて結構苦労したわ……
「でも…やっぱり手作りの方が気持ち…伝わるデショ?」
「…そうだけど///」
「フフ…ねえユウナ……」
私は理事長室のソファに腰掛け、その隣に座るようにポンポンと手で示す。もちろんユウナは隣に来てくれた。でも……当たり前にユウナが隣に来てくれる…この関係ではいられない。いたくない…ずっと…ずっと…本当は…隣にいて欲しい……誰よりも私を選んで欲しい。私を好きになって欲しい
そう思ったら自然とユウナの腕に抱きついていた。腕を離さないようにギュッと
「鞠莉…姉さん?//////」
「選んで欲しい」
「……」
「ずっと…こうして隣にいて欲しい…そばにいて欲しい……向こう何十年…何百年……こうしてそばで貴方の温もりを感じていたい。一生私のそばにいて欲しい」
「だってユウナのこと大好きだから___
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
松浦果南の告白
「はい!優奈!ハッピーバレンタイン?って言うんだよね?」
「う、うん。間違って…ないと思う」
「そっか〜良かったよ」
(ハッピーバレンタインって言うんだっけ?……考えるのやめよ)
時刻は少し薄暗さを感じる夕方18時頃。Aqoursの練習も終わり、その帰り道にて私は優奈に手作りチョコレートを渡した。学校にいる時でも良かったけど、優奈大変そうだったからね。少しだけ肩の力を抜ける時に渡すことにしたんだ
「私なりに結構頑張って作ったんだ」
「……分かるよ。寝る間も惜しんで作ってくれた事くらい…それくらい俺でも分かるよ」
「っ///…」
真剣に私を見つめながらくれた言葉とその姿にほおが熱くなる。言葉にできない嬉しさが込み上げてくる
「ホント優奈は///…そう言う不意打ちズルイよ///」
「え?いや、不意打ち?」
恥ずかしくて私は背を向けた。顔…絶対赤い……///
「そうやって私の事を分かってくれて…私の気持ちに本気で向き合おうとしてくれてさ……やっぱ独り占めしたい……優奈の気持ち全部独り占めしたい」
「………っ…」
今どんな顔して何を思ってるんだろう
振り向けば全部分かってしまうような気がして向き合えない
やっぱり怖いよ…もしもの事を考えたら震えて動けない
今私を抱きしめてくれたらどれだけ安心できるんだろう
どれだけ喜びで満たされるんだろう
怖くて、辛くて、切なくて……それなのにどうしようもなく愛おしい
だからさ…簡単で真っ直ぐな一言を言うよ
「好きだよ……今も昔も…そしてこれからもずっと…変わらないよ」
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
黒澤ダイヤの告白準備
部活が終わり日が沈みかけ空は暗くなる寸前。そんな中私は家の居間で一人正座していた。理由は心を落ち着けるため。これから優奈が来る。両親は仕事の都合…いや、気を使ってわざとと言う事もあるかもしれませんが……今日は帰って来ません。妹のルビィは花丸さんのお家にお泊り……つまり!完全に二人っきりですわ!
ルビィと花丸さんには申し訳ない気持ちがあります。でも……今日だけは…どうか今日だけは私の我儘を許してください。これから起こる事は私にとって最も大切で貴重で…儚い時間となるでしょう。
正座して深呼吸をしても全く落ち着かない。心臓が動く速度が変わる事はない。
答えを…覚悟を決めた優奈が来る。期待と不安と焦りが心の中を駆け巡って止まらない…
そんなもんもんとした時間は不意に終わりを告げた。家のインターホンが鳴り響き彼の声が聞こえた。
駆け足で玄関まで向かい、玄関を開けようとした時__
「……あ」
ふとその手が止まった___
だって分かってしまう
この扉を開けてしまったら彼の答えが分かってしまう
私が彼の顔を見てしまえば直ぐに分かってしまう気がした
それだけ彼の事を知ってる、知ってしまった
もしも私が望む答えじゃなかったと分かった時に私は素直に愛を伝えられるだろうか?
答えは否。そんな事ができる強さが私にあるとは思えない
手が震え、開けられない
私には開ける事ができなかった
いかがでしたでしょう?まあいろいろ思う事があるかもしません。でもまだRoot ifは完結していません。完結していない事を踏まえて感想をいただけたら嬉しいです。
それとしばらくは本編を書き進めるつもりです。なるべく遅くならないように投稿しようと思ってます。少なくとも2ヶ月以内には投稿したいなと思ってます