「転移!フローリア!」
「うわあー!ツナさんすごいです!こんな場所もあるんですね!」
「そうだね。またゆっくりできる時にでも二人で来ようか?」
「ツナさん。私達の存在を忘れてませんか?」
アヤが転移門で転移場所を指定すると、シリカの目の前には無数の花々で溢れかえっていた。シリカはあまりの綺麗さにツナの手を取り走り出してしまう。ツナは優しく微笑みながらシリカの頭を撫でてピナを生き返らせたらまた来ようと約束する。サチとアヤがツナの後ろから背中を摘み存在をアピールする。ツナが謝罪し一行はフィールドに歩き出す。
シリカはフィールドを歩きながら昨晩の事を思い出していた。
”あれからツナさんがイタリアに住んでいて、イタリアではあの行為は日常だと言っていたけど・・・好意がないとしないよね?サチさんとアヤさんとはお付き合いしていないみたいだし私にもチャンスはあるのかな?ツナさんっていくつなんだろう。歳下は嫌いかな?・・・これが終わったらお別れは嫌だな。ピナ・・・絶対に生き返らせるから私に勇気を頂戴!”
何回かモンスターとの戦闘はあったが四人のレベルからしたら余裕で対処することができ、危なげなく【プネウマの花】を得ることができた。
「これで・・・ピナを生き返らせられるんですね。」
「喜ぶのは無事に宿に着いてから。」
「帰りにモンスターにやられたんじゃ意味ないわよ。」
「そうだね。ピナには少し我慢してもらって宿に着いてからにしようか?」
シリカはアイテムを確認するとすぐにピナを復活させようとするが、三人からフィールドでの復活よりも安全な宿に戻ってからの復活を提案されて確かにと手を止める。
これでピナを生き返らせることができる、そしたらツナさんと一杯お話しようと決意を固めていたシリカだったが
「「止まって。」」
フィールドの中間地点にある橋の手前でサチとアヤに肩を掴まれてシリカも歩みがとまる。
「そこに隠れているのはわかっている。おとなしく出てきてくれないかな?」
ツナが橋の中央まて歩き声を出すと
「よくわかったね。」
と不敵に笑いながらロザリアが姿を表す。
「オバさんが不敵に笑っても小皺が目立つだけ。」
「ツナさんの目が腐るから早急に袋を被るべき。」
「あはは・・・」
ロザリアの姿が見えた瞬間にアヤとサチがロザリアに向かって毒を吐く。ツナだけではなく二人の変わりようにシリカも苦笑いを浮かべロザリアに同情的な視線を向けていた。
「この小娘共が!いい気になれるのも今のうちだよ!」
ロザリアが指を鳴らすと、木や岩の後ろから男達がゾロゾロと姿を現し始めた。
「9対4だ。あんた達に勝ち目はないよ!」
「ロザリアさん。女の子は好きにしていいんですよね?」
「三人共可愛い〜」
「「「「「ヒャッハー!!」」」」」
「私はあの男に女装をさせたいわ。」
男達が三人を視姦するように見つめてテンションが上がっているが、一人だけツナを見て腰をクネクネと動かし小指を立てて呟く。
「アワワッ!サチさん、アヤさん逃げましょうよ!」
「大丈夫。それよりも最後の奴が禁句を言ってしまったからもっとツナさんから離れた方がいいかも。」
「本当に余計なことを言ってくれちゃって!」
「え!?」
シリカは男達の視線に我慢できず涙目になりながらサチとアヤに逃げようと訴えるが二人から返ってきた返答は男達から逃げることではなく、ツナから逃げることだった。