迷宮区にて
「またレベルが上がった。ツナはいま何レベ?」
「俺はいま40だよ。アスナは?」
「ありえないでしょ。私はいまので25になったわ。私のもハイスピードすぎるわ。」
ツナとアスナは半日迷宮区に篭ってモンスターを狩りまくっていたため、レベルがありえないスピードで上がっていた。
「あ!ボス部屋。」
ツナは目の前にボス部屋があることに気がつき足を止める。
「偵察というかどれくらいの強さかみてみない?」
「転移結晶を渡しておくから、危なくなったら転移するのが条件ならいいよ。」
ツナはアイテムストレージから転移結晶を取り出しアスナに渡す。アスナは頷くことで了承し、二人で扉を開ける。
中に入ると王座に座っていたボス イルファング・ザ・コボルド・ロードが雄叫びを上げて立ち上がった。
「オオオオオオォォォォ」
「あれがフロアボス。あんな大きな化物を倒さないといけないのね。」
「取り巻きも3体いるから注意してね。ハッ」
ツナは放心しているアスナの横を駆け抜けて刀を振るい取り巻きであるルイン・コボルド・センチネルを2体倒す。
「ハッ!」
アスナも正気に戻り残りの1体を倒した。
「アスナ!俺が攻撃を弾くから隙を見て攻撃して。行くよ!」
「わかったわ!」
ツナはボスの懐に入り込み振りかざしていた斧を刀で後方に弾き飛ばす。するとボスは片足を上げて体勢を崩し始めた。アスナがすかさず3連続攻撃のデルタ・アタックを顎に向けて繰り出す。ボスは巨体を支えきることができずに後方へと倒れ込んだ。
ツナとアスナは一旦ボスから距離を取り、復活したルイン・コボルド・センチネルを仕留めるために左右に散る。ツナが1体、アスナが2体倒している間にボスが起き上がり武器を野太刀に持ち替えていた。
ツナとアスナは同時に動き出し
「「ハァァァァァァァァァ」」
ツナは鮫特攻、アスナがリニアーを繰り出しボスに直撃を与えていた。
二人が通り過ぎた後にはボスがポリゴン体になり消えて行く光景が残り、ツナの頭上にはLA獲得アイコンが表示されていた。
「お疲れ様。」
「ふふ。緊張したけどレベルが高すぎたのもあって二人で攻略しちゃったね。」
ツナはアスナに拳を向けて労いの言葉をかける。アスナもツナの真似をして拳をツナに向けてコツンッとぶつけた。
その頃、トールバーナでは
「集まってくれてありがとう!気持ち的にナイトをやってます。俺たちのパーティがボス部屋を発見したんで、ボス攻略に向けた会議を開きたい。」
と青髪の男が広場の壇上で話していたが
「第一層はクリアされました。第一層はクリアされました。」
唐突に第一層がクリアされたというアナウンスが流れ始めた。