大空のSAO   作:ばすけばすけ

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ちょっとした時系列
SAO事件発生は2月頭。
ヒースクリフ撃破。帰還が翌年の2月末。

コードレジスタ組やアルゴなど、本名がわからないキャラの名前に関してはプレイヤーネームをそのまま使用します。こんな名前ないだろうと思うかも知れませんが、わかりやすくするために統一します。サチに関してはお気に入りキャラなんで沙知としてます。


帰還②

病院side

 

「ウゥ・・・」

 

「明日奈!」

 

「目が覚めたのね。」

 

「ここは・・・え?・・・お父さん・・お母さん?心配かけてごめんなさい。」

 

明日奈は現実世界で最初に見る顔は医者だろうと考えていた。まして忙しい両親、とくに母親は絶対にないとたかをくくっていた為に驚いてしまう。

 

「もう気にしないでいい。無事に戻ってきてくれて良かった。」

 

「そうね。むしろ良かったわ。色々聞かせて頂戴。」

 

「ちょっと待って!私どれくらい寝ていたの?ゲームでは一年経っていたはずなのに身体が普通に動くんだけど・・・」

 

明日奈は二人の言葉を聞いておもわず抱きついたが、ゲーム内同様に素早く動けたことに疑問を覚えてしまう。普通なら一年間寝たきりであれば筋肉は失われ瘦せ細ってしまうからだ。しかし身体に違和感が一切感じられない。

 

「ここは並盛総合病院の一室なんだ。」

 

「貴女も風紀財団、チェーロカンパニーの名前は知ってるわよね?」

 

「えぇ、風紀財団は並盛を拠点とした教育や警備などに力を入れていて政府とも強いパイプがある組織よね。チェーロカンパニーは医療やホテル業ロボット工学で有名な世界的な大企業よね?」

 

「その二つから支援を受けているのがこの病院なのよ。」

 

「私達には理解できないが、筋肉に微弱な刺激を与えて日常生活と変わらない運動をさせていたらしい。」

 

「そんな技術があるのね。」

 

 

「沙知!」

 

「あ・・・・お母さん。私・・・帰ってこれたの?」

 

「そうよ!!無事で良かった。貴女まで失ったら私どうしたら良いか・・・」

 

沙知が目覚めると涙を流した母親が思いっきり抱きついてきた。沙知の父親は幼少期にすでに他界しており、母親が女手一つでここまで育ててきた。

沙知がパソコン部に入部したのも母親に楽をさせてあげたい思いがあり専門的なことを学ぶためだった。SAOに手を出したのも最先端技術の勉強のためだ。

 

 

「・・・こ・こ・は?」

 

「木綿季くん!木綿季くん!」

 

「倉橋・・・先生?なんで・・・?」

 

「木綿季くん。落ち着いて聞いてくれ。君はSAOにとらわれている間に完治したんだ。治ったんだよ。」

 

「え?治っ・・・た?ハハハ、倉橋先生。なんで・・そんな冗談を・・・言うんですか?」

 

「嘘じゃない!君は勝ったんだ!これから色々なことを学び経験することができる!君の人生はこれからなんだ!」

 

「ッ!!・・・本・・当に?・・う・・・うああああああぁぁぁぁッ!! えぅっ・・ひぐっ・・・っボク・・・ああ・・・あぁぁ・・・ッ」

 

木綿季が目覚めるといつもと違う風景、機械越しではない視界に点滴も付けられていない事実に気がついてはいたが、ありえないと思っていた事実を倉橋から告げられて、最初は冗談だと笑ったがいつも冷静な倉橋が声を荒げながら熱弁したことで、冗談ではなく事実なんだと理解し声をあげて泣き始める。倉橋も椅子に座りながら木綿季と一緒に涙を流した。

 

 

「珪ちゃん。おはよう。」

 

「あ・・・お母さん!お母さん!うえぇっうあぁぁぁ。お母さん!」

 

「珪子。よく頑張ったな。」

 

「グスッ お父さん!」

 

シリカこと綾野珪子が目覚めると母親が柔らかい笑みを浮かべながら普段通りの挨拶をしてきた。それをみた珪子は現実世界に戻ってきた安堵感から母親の胸の中に飛び込み泣き始める。

母親も目尻に涙を浮かべながら珪子を受け止めて背中を撫でてあげていた。母親の横にいた父親はそんな二人を見ながら、ただ一言だけ告げて娘の頭を撫で始めた。

 

 

その日SAOにとらわれていたプレイヤー達は一部を除いて目を覚まし始める。その連絡を受けてSAO対策本部のメンバーは生還者からの話を聞き、日本政府にゲームはクリアされ生き残ったプレイヤーは解放されたと報告した。一部のプレイヤーが目覚めないという謎と、首謀者の茅場晶彦に関しては身柄を捜索中で指名手配されたままでSAO事件は収束へと向かい始める。

 

 

イタリアside

 

「ツナくんお疲れ様。」

 

「ボンゴレ準備はできてる。」

 

「調整は任せてくれたまえ。」

 

「ありがとう正一くん、スパナ。ヴェルデも助かるよ。」

 

ツナは目覚めると科学班の研究室に向かい色々とフォローしてくれている二人にお礼をする。今回の頼み事ではヴェルデの手伝いがなければ仕上げることができなかったことから、ヴェルデには夜の炎の研究や資金援助をすることで合意していた。

 

「さっそくだが、この二体の人形にあの二人のデータを流し込んで構わないのだな?」

 

「データの隔離は完了しているよ。」

 

「いつでも作業を開始できる。」

 

「えぇそれで間違いありません。」

 

ツナは頼んでいた人形を確認し、似姿が二人と同じことに満足し、作業を進めるように指示を出す。スパナがボタンを押すと人形に電気が流れ始めた。

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