SAO事件解決から一週間が経ち、風紀財団ではボンゴレメンバーの学生組に対しては4月から特別学校を立ち上げて約一年間の遅れを取り戻す為の手助けを、社会人組に対してはチェーロカンパニーへの転職が本人と職場の同意により進められていた。特別学校は並盛にあるため希望者は学生寮に住むことも可能にしていた。
学生組と両親は転校の手続きと友人達への挨拶をするために今までの学校に通ってもらっている。
ユイとキズメルに関しては、学生組と同じように特別学校に進学することになり、二人は並盛にある沢田家で暮らすことになった。
「初めまして沢田ユイです。今日からよろしくお願いします。」
「私はキズメルという。今日から世話になるがよろしく頼む。」
「ユイちゃんって言うの?私は沢田奈々。貴女のおばあちゃんよ。キズメルさんはツッくんのお嫁さん候補なのかしら?」
「んまー!!なんて可愛らしいのかしら!こっちの子は磨きがいがあるわね!奈々さん、四人で早速お買い物に行きましょう!」」
「ちょっと母さん!待ってルッス否定をさせて!」
家に二人を案内すると母親の他にルッスーリアがいて、ユイとキズメルを見て興奮したルッスーリアは、二人を抱き上げて不穏な発言をした母親と一緒に家を飛び出してしまう。
「ツナさん!お久しぶりです!会えなくて寂しかったです。」
「ユニちゃんはこんな時だけ俊敏に動くんだよな〜」
四人を唖然として見送るツナに、居間にいたユニが抱きつく。白蘭は胡座をかきながらフヨフヨと浮かんでマシュマロを食べていた。
「ユニ!白蘭!久しぶり!木綿季の件はありがとね。助かったよ。」
「ツナさんの頼みなら当たり前です。いまからお茶会をしませんか?」
「自分の手柄みたいに言ってるけどやったのは僕だよね?」
「黙りなさい白蘭。男なら細かいことを気にしないでください。」
「ユニ。お茶会するんでしょ。白蘭もわかってるから行くよ。」
抱きつきながら至福の表情を浮かべていたユニだが、白蘭がブツブツ言っていると、頬を膨らましてしまう。白蘭はそんなユニを見ながらニコニコとマシュマロを口に入れる。ツナはユニの頭を撫でてから手を握りリビングにエスコートして、白蘭にも手招きする。三人は笑い合いながらリビングでお茶会を開始した。
「そういえば日本政府と警察が茅場晶彦を血眼になって探しているみたいですよ。」
「アハハ バカだよね。見つけられるはずないのに。」
「茅場さんはボンゴレ本部で正一くん達と仕事をしてもらっている。問題は目覚めない人達がいることだよね?」
「確か半数以上が未だに寝たきりらしいね。」
「ツナさん、白蘭。昨日、夢を視まして・・・この件にリボーンが関わっている可能性があります。」
「ヘェ〜マフィア界から追放されたのにまだ生きてたんだ。」
「もしかしてクソ親父も?」
「いえ、私が確認できたのはリボーンとアメリカにある組織が、日本にいるSAO対策本部にいた研究者達を誑かしている光景だけです。詳しく視ようとしたら妨害にあってしまいまして。すみません。」
「ユニのせいではないよ。情報ありがとう。リボーンが関わっているなら俺が動かないといけないね。調べてみるよ。」
「僕も調べてみるね。ツナくんの敵は僕等の敵だよ。」
ツナとユニ、白蘭は各々の力を活かして行動することに決めた。
数週間後、ツナは学生組の親からの要望もあり一人一人を学校に迎えに行っていた。なんでもSAO事件の生還者という情報が出回ってしまい、学校内で孤立してしまったりマスコミから追いかけられたりと苦悩を強いられていた。
ツナは事前にマスコミの前に立ちチェーロカンパニー総帥として挨拶をし、自身もSAO生還者だということを明かして、近々ゲーム内で苦楽を共にした大事な仲間達を迎えに行くとも説明し波紋をよんだ。