プリキュアオールスターズ×仮面ライダー~bの復活とsの暴走 ~ 作:鈴木遥
のぞみ、りん、くるみはサンクルミエール学園高等部の二年生、うららは一年生、こまち、かれんは三年生で考えて下さい。
なぜ、死んだハズの龍騎=城戸真司が生きているのか。
後々明らかになります。
そして、5gogoの元宿敵『あの人』が、何とまさかの……。
・ 芝公園付近で戦闘が開始した丁度その頃ナッツハウスに一人の 珍客があった。
首にポラロイドカメラをかけた、くしゃくしゃの短髪の青年だった。
「いらっしゃいませ。」
「ナッツハウスは、ここで良いのか?」
休日の昼間から、こんな場末のファンシーショップにやってくる男はめったにない。だからと言う訳ではないが、店長ナッツは彼の風貌に若干違和感を覚えた。
「この店に居るんだろ?プリキュアは……。」
「……失礼ですが、どちら様でしょうか?」
「
ナッツは顔色に警戒をにじませた。フローラからの謎の手紙が来てまだ間もない このタイミングで現れた、プリキュアを知る男。 どう考えても、ただの一般人ではないだろう。
「 そうか。 フローラからの手紙に俺の名は書くなと言っておいたんだったな…… 手紙に何人か、『仮面ライダー』達の写真を同封しただろう。オレもその一人さ。
訳あって、 俺は東京タワーに向かえなかったんでな。」
『仮面ライダー』という 戦士たちについてナッツはドーナツ国王から聞いた事があった。
だが彼の?マークは、頭上に まだいくつかあった。
「なぜあなたがフローラのこと をご存知なんですか?」
「 俺はここにいるというプリキュア達と連絡が取りたかっただけ。フローラはその連絡手段の1つに過ぎない。彼女の居所については、この男に探して貰った。」
そう言って男は 自分の背後に立つスーツの 男を前に出した。
オレンジのワイシャツと派手な緑のネクタイの上に 、ミスマッチな黒い背広を着込んでいる 。スポーツ刈りにされた金髪、長身でほっそりとした体格。
そう。ナッツもココも、彼を知っている。
二人の祖国を一度滅ぼした、悪の組織ナイトメアの ドリームコレット回収主任 にして、元エターナル報告兼雑用係。 シリーズ中ではプリキュアに一度も名前で呼ばれたことのない 、『ブンビー』というその男 。
ナッツには彼がなぜここにいるのか理解できなかった。 男が気まずそうになっつに 一礼し、『つまらないものですが』 と一言言って菓子折りを手渡した。 ナッツは辺りを見回し、 一瞬 間を置くと、『 とにかく2階で話そう』と 二人に促した 。階段を上る 足を止め ナッツは突然後ろを振り返った。
士には、ナッツの顔色が青ざめてみた。
どうした、と士が 一声かける前に、ナッツは言い慣れた危険信号を口から発した。
「何か出たぞ!」
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芝公園の戦闘が激化し始めた頃、タワーの中でも非常事態が起こっていた。タワーの中に芝公園と同じような怪人たちが現れたのだ。 だが、それらは芝公園の者たちとは違い、ある一体の強敵によって統率が取られていた。
元ナイトメア首相の側近、ブラッディだ。
自己紹介がてら マザー牧場カフェで軽食を取っていた 仮面ライダー達には 、それがプリキュア5の因縁の相手だなどと夢にも思わなかっただろう。
彼はカフェのど真ん中に立ち、怪人集団をタワー全域に差し向けると、落ち着いた口調で脅迫した。
「よく聞け、人間共。当タワーはたった今、我々『闇の同盟』が占拠した。痛い目に遭いたくなければ……分かっているな?」
丁寧で静かな物言いだが、それは帰って、彼の鋭い眼光の不気味さを演出していた。
それは端から見れば、凶悪なテロかも知れない。いや、テロである事に変わりは無いが、 それがどのように異常な事態であり、同時に恐ろしいことであるのか理解していたものは、タワーの中に10人もいなかった。
左「何だァ?アイツら……?」
フ「タワーなのに籠城か。興味深いね。」
城「言ってる場合か!何なんだアイツら!」
う「ひとつだけ、分かってる事があります。」
城「え?」
慌てる城戸真司(=仮面ライダー龍騎)に、かれんが解説した。
か「彼らは、私達の味方ではないわね。行くわよ、こまち、 うらら!」
こ&う「yes!」
かれんの合図ピッタリにキュアモを取り出し、三人一斉に変身の掛け声を叫んだ。
『プリキュア·メタモルフォーゼ!』
キュアモが形づくる光のトンネルの流れに身を委ね、
三人はプリキュアへと変身した。
『弾けるレモンの香り!キュアレモネード!』
『安らぎの、緑の大地!キュアミント!』
『知性の青き泉!キュアアクア!』
「これがプリキュア……興味深いね。」
「言ってる場合か。 俺達も行くぜ、フィリップ。」
翔太郎に促され、二人は懐からUSBメモリ型アイテム、ガイアメモリを取り出した。
『Cyclone!』
『JOKER!』
二人の緑と黒の効果音が鳴り、メモリを赤いベルトにセット。緑のメモリはフィリップから翔太郎の挿入口に移動し、瞬間フィリップはその場に倒れ込んだ。
う「た、倒れちゃってますけどぉ!?」
左「シロップっつったっけ?お前、
シ「え!?……うん。」
戸惑いながらも、離れた所へフィリップを担いで行くシロップ。
翔太郎は、左右のメモリを奥へ差し込み、両側に開いた。
「「変身!」」
『Cyclone!JOKER!』
効果音が止むと、翔太郎は旋風に包まれ、翔太郎とフィリップの意識を兼ね備えた究極の超人、『仮面ライダーW/サイクロンジョーカー』へと変身した。
左&フィ「さぁ、おまえの罪を数えろ!」
城「よし!オレも……変身!」
城戸真司は懐から、龍の頭の紋章を持つカードデッキを取り出し、ベルトにセット。
『Advent!』の効果音と共に、炎龍の力を持つ戦士、
『仮面ライダー龍騎』に変身した。
「っしゃあ!行くぜ!」
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「りんと付き合ってるだと!?」
移動中のオートバジンの上で、ナッツはブンビ―に詰め寄った。
運転手の門矢士はナッツの声に目を丸くし、ココは苦笑いを浮かべた。
「いつからだ!?どういうわけでりんと……!」
「いや……ですから!高等部に上がった時から、仕事でたまたまお目に掛かりまして……。」
疑念からとは言え、キュアルージュ/りんとの交際についてナッツに根掘り葉掘り聞かれ、恥ずかしさからか真っ赤になるブンビ―。
ついこの間まで、祖国を滅ぼした宿敵でしかなかった男と恋バナを交わすなんて、不思議なものだ。とココは小刻みに笑った。
「ココ!お前笑ってる場合か!りんが、よりにもよってこの男と……。」
「いいじゃないかナッツ……雨降って地固まる。
「お二人とも、
悪人であった頃の二人への仕打ちを思い出し、 狭いオートバジンの背中で土下座するブンビー。
ナッツは、一瞬訝しげな顔で彼を見つめたかと思えば、 ふぅ、とひとつため息をつき、腕を組んでそっぽを向いた。
「まだ学生で、これから色んな困難にぶつかるりんを泣かせたら、承知せんぞ。」
無愛想で喧嘩腰な言い方だが 、遠回しに『パルミエ王国の件は水に流す』。
と言っているのがわかったのか 、ブンビーはほっとしたように胸をなでおろした。
士「ご歓談中失礼だが、見えてきたぞ。東京タワー。」
気を引き締め直し、前方を見据えるココとナッツ。
その表示は、とたんに真っ青になった。
彼らの目には、ボール型の頭が付いた怪物に成り果て、都心で暴れ回る東京タワーの姿が映っていた。