プリキュアオールスターズ×仮面ライダー~bの復活とsの暴走 ~   作:鈴木遥

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全員集結キュアライダーオールスターズ
決戦の時 キングダーク vs キュアライダーオールスターズ


・いちご坂での攻防戦が始まる数時間前。

 

プライベートジェットで羽田空港から約二時間。

日向隼人(ひなたはやと)は、ノーブル学園グアム島臨海学校前に降り立った。

 

バグスター・パラド/仮面ライダーパラドクスとして戦い続け、クロノスとの決戦後、養子として永夢の元主治医でもある日向恭太郎に引き取られ、 医大生として勉強に励んでいた。

 

海外研修の最中、彼は突然、仮面ライダーディケイドを名乗る男に呼び出され、グアム島へ移動したのだ。

 

 

 

 

「つっかれた〜!にしても、待ち合わせる様に言われたプリキュアってのは、どこにいんだよ。」

 

「……ごきげんよう。パラドクスさんで宜しいでしょうか?」

 

辺りを見回していると、 背後から声がした 振り返ると 赤毛短髪の少女がパラドを見つめていた。

 

みなりからして、かなりいい所のお嬢様のようだ。

 

後ろには、 褐色桃色髪の青年が乗ったペガサスが控えている。

 

「アンタがプリキュアか……ってか、その馬でここまで来たワケ?」

 

「はい。兄の愛馬は飛行もできるので…… ホープ・ディライト・トワ/ go プリンセスプリキュア所属、キュアスカーレットと申します。」

 

 

 

 

キュアスカーレット/紅城トワ。GOプリンセスプリキュア所属のプリキュアで、その正体は、異世界の王国、

『ホープキングダム』の王女で、かつてのディスダーク幹部、トワイライトである。

 

ディスダーク事件の黒幕であるディスピアが倒れると、ドレスアップキーが封印され、彼女の祖国と人間界は隔絶されたハズだったが、突如として襲来したロイミュードの軍勢により、『世界をかける橋』(前話参照)が開通。他のプリキュア達と再会し、仮面ライダードライブと共に反撃の狼煙を上げていたのだった。

 

 

 

「ここに呼ばれた理由、アンタは聞いてないのか?仮面ライダーなんちゃらから……。」

 

「すみません。私にも良く……。」

 

 

 

「やれやれ。本っ当にいい加減だな士は。」

 

 

 

臨海学校の正門にもたれかかっていた男が言った。

 

「アンタか?俺達を呼び出したのは……。」

 

「仮面ライダーディエンド、海東大樹だ。宜しく。」

 

呑気に挨拶する海東。だが、パラドの警戒は緩まない。

 

「島に降りる前から、ヤバい気配をビンビンに感じてた。今、世界で何が起きてる?プリキュアや仮面ライダーを集めて、これから何が起こるんだ?」

 

「見てれば分かるさ……だがその前に、スカーレット、君は一度祖国に戻り、 宝物庫から王家の家宝をお借り願いたい。」

 

「家宝……ですか?」

 

「この世で唯一人工的に世界をかける橋を作るキー、ワールドキーをね。」

 

「分かりました……お兄様、もう片道お願いします!」

 

トワの兄、カナタが頷き、手綱を引くと、馬は嘶き、天高く駆け上がった。

 

残ったパラドは、海東に詰め寄った。

 

「話が見えないな。一体何が起こってるんだ?なぜ俺たちを招集した? 協力戦をしようにも、ゴールも目的もわからないんじゃ戦い用がない。」

 

「さっき自分で言ってたろ。とんでもない気配を感じたって。 おそらく君が言うようなのが、全てのパラレルワールドを襲ってる。

各世界のライターやプリキュア達だけじゃ、どうにもならない。だったら協力戦で行こうってなったワケ。」

 

「敵の正体は?目的は?一体どこから現れた!?」

 

「分かってる事は、シャドームーン率いる新生ショッカーと、邪悪の神ブラックホール率いる闇の下僕の連合軍って事。

ヤツらは以前プリキュアや仮面ライダーに敗れた者達の肉体を闇のエネルギーで複製し、そこに魂を入れて復活させる技術を持ってる。

つまり、ヤツの目的は世界の支配とヒーロー(ボク)達への復讐と僕らは睨んでる。

他に質問は?」

 

「スケールがでか過ぎて……付いていけねぇ……!」

 

冷や汗を流すパラドに、海東は冷静に諭した。

 

「ムリもない、その反応が普通だね。けど、ノリや中途半端な覚悟で勝てる相手じゃない。少しでも迷いがあったら、この話は忘れて、いつもの生活に戻ってくれ。」

 

得体のしれない、姿無き脅威に怯えていたのは事実だ。

 

だが、いや、だからこそ、パラドは自分に問うた。

 

今の自分があるのは一体誰のおかげなのか。

 

自分のために、自分を救うために戦ってくれたのは、一体誰か。

 

そう考えた時、パラドから迷いはなくなった。

 

「オレも戦いたい!永夢の、皆の……この世界のために!」

 

海東を見るパラドの真っ直ぐな瞳には、迷いもよどみもない。

 

「決心は固いようだね。では、手始めに……。」

 

彼は懐から、銃型変身ツール、『ディエンドライバー』を取り出すと、上空に向けて一発撃った。弾は、まっすぐ宙を舞い、カナタのペガサスを追っていた影に直撃。影はそのままこちらに向かってくる。

 

よく見れば、それは無数の非行型ロイミュード群だった。

 

 

「あれは……!?」

 

「見るのは初めてかい?金属生命体ロイミュード。あれも敵の一味さ。カナタ王子を追われちゃ困るからね。こちらで相手をしたいが、僕一人ではいかんともしがたい。」

 

「やるっきゃねえ!」

 

「そう来なくっちゃ。」

 

海東がディエンドライバーにカードセットし、トリガーを引く。

 

一方パラドは、ゲーマドライバーに『ガシャットギアデュアル』をセット。

 

「「変身!」」

 

『カメンライド!ディエンド!』

 

『マザルアップ!パーフェクトノックアウト!』

 

二人はそれぞれ、仮面ライダーディエンド、パラドクス(レベル99)に変身。決戦に向け迎え撃つは、闇の眷属、ロイミュード大群……!!

 

 

 

 

 

所変わって、いちご坂……。

 

 

 

こちらの戦士たちは、文字通り絶望していた。

 

死神博士が放ったキングダークの猛攻に耐えつつ果敢に挑むが、残酷なまでに体力は尽きていき、反撃どころか遂に立つこともままならない。

 

「いやはや、愉快愉快……!ブラックホール様を悩ませた者共も、少し本腰を入れればこの有り様よ。」

 

 

全員の心に有ったのは、怒りや憎しみだけではなく、『生きたい』という単純で最も人間らしい願いだった。

 

まだ……みんなとスイーツ作りたいよ……。

 

まだ……飛彩さんに色々教えて貰いたい……!

 

やりたいことが……!

 

いっぱいあるんだ……!

 

「無駄じゃ無駄じゃ!大人しく諦めい!」

 

ダメ!立ち上がらなきゃ!

 

目を閉じるな!立ち上がれ!

 

 

 

ただの意地に過ぎない、愚かで虚しいだけの抵抗。時にそれは、『奇跡』を呼び寄せる。

 

 

 

ザァァァァァァァァァ!

 

突如として、死神博士は動きを止めた。周囲360°に

突然、世界をかける橋が出現したからだ。

 

中からはディケイド、クウガ、マックスハートの3人を先頭に、各世界のプリキュア、仮面ライダーたちが現れた。

 

「ディケイドォォォォォ!性懲りもなく、まだ我らの邪魔をするか!お前は……お前は何なんだァァァ!」

 

「オレだけじゃない。ここに集まった全ての者達が、闇の野望を挫く者達、通りすがりのキュアライダーズだ!」

 

ディケイドの気迫に怯んだ死神博士を尻目に、彼はキュアライダー達に向き直る。

 

「よく集まってくれた、各世界の戦士たち!だが、今この戦いはスタート地点に過ぎない!更なる戦いに突入する為、今こそ力を貸してくれ!」

 

「っしゃあ!やっと出番だな! こちとら最初から最後までクライマックスだぜ!」

 

「一条さん、見てて下さい!オレたちの活躍!」

 

「ヒーローは助け合いでしょ!」

 

「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

「負けるなんて、ぶっちゃけあり得ない!」

 

「みんな揃った、ワクワクもんだぁ!」

 

「それじゃあ行くよ、合体技!けって〜い!」

 

 

皆の宣言とともに、それぞれが所定の位置につき、必殺技を発動した。

 

「みなぎる勇気!」

 

「あふれる希望!」

 

「古に馳せし戦士と共に!」

 

ハーティエルバトンはクウガとルミナスが握っていた。

 

『クウガストリーム・ルミナリオ!』

 

 

 

「精霊の光よ!」

 

「命の輝きよ!」

 

「無限へ導け!」

 

「すべての心!」

 

粒子化したムゲンゴーストは、光線と一体化する。

 

『プリキュア・スパイラルムゲン・スプラッシュ!』

 

 

 

 

「奇跡の赤いバラ!」

 

「秘密の青いバラ!」

 

シャッフルライダーズの各剣とキュアフルーレは、一律に揃いバラを作り出す。

 

『プリキュア・シャッフルライダーソリューション!』

 

 

 

『ラッキークローバー・グランド……!』

 

『極スカッシュ!!』

 

クローバーリーフの刻印を、剴武の銃が押し出す。

 

 

 

『花よ!宇宙(そら)へ咲き誇れ!プリキュア・コズミックオーケストラ!』

 

スーパーシルエットの女神は40のスイッチを携え、空へ駆け上がる。

 

 

 

 

『音撃打!昇天!クレッシェンドの型!』

 

響鬼装甲の空を指す音叉と、紅のディスクを道しるべに四人のプリキュアを乗せたクレッシェンドトーンは、空を駆け上る。

 

 

 

 

『プリキュア・レインボー……!』

 

『電車斬りィィィ!』

 

プリキュアを乗せた七色のデンライナーは、ペガサスの星座を型取りながらまっすぐ突撃する。

 

 

 

 

『プリキュア・ロイヤルストレートフラッシュ!』

 

四人のバトンに繋がれた切り札はブレイドに届き、陳列し、彼の道しるべとなり、剣を携え敵を迎え撃つ。

 

 

 

 

 

『 ラブリー・プリンセス・ハニー・フォーチュン! ギガスキャン !スキャニングチャージ!』

 

『プリキュア・イノセントプロミネンス!』

 

「セイヤァァァァ!」

 

ハピネスチャージプリキュアイノセントフォームの4人から、 タジャスピナーにエネルギーが注がれ、そのまま前方の敵へと注がれる。

 

 

『プリキュア!グランドライブバースト!』

 

スカーレット不在の中、グランプリンセスとして覚醒した 3人は、シフトカーの上に巨大な鍵を形成。

そのまま ジャンプキックを食らわせるドライブを包み込み 、敵に突進していく。

 

 

 

『チョーイイネ!キュアストライク!』

 

『プリキュア・エターナルファイヤー!』

 

ウィザードのレインボーリングに共鳴した魔法使いプリキュアの3つの宝石は、ドラゴンの力を寄与され、虹色の炎を放った。

 

 

 

各世界の戦士たちが放った究極の必殺技は 的に衝突する過程で 一つの光線と化し、キングダークと融合した死神博士に衝突する。

 

「オノレェ!この死神博士の大発明が、こんな小僧共にィィィ!」

 

『はぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 

 

戦士たちの固い決意が、勝利への思いが、誰かを救う美しき願いが、愚かで邪な 悪の眷属の体を打ち砕く!

 

巨大な光線はキングダークの体を貫通し、彼はそのまま光の中に消えた。

 

 

 

スカーレットにパラド、ポルン、ナイトオブチェリー、そしてディエンドの四人は、 キングダークの敗北を遠くから見守っていた。

 

「はるか、皆、久しぶりですわ……!!」

 

「なんとかなったな。」

 

「ユウスケめ……!ひかりと手なんか繋ぎやがって!」

 

「ゆりねーちゃん、無事みたいだな。良かった……。」

 

 

「みんなの敢闘に感謝する。」

 

ディエンドの お礼の言葉に、ポルンは 少々険しい顔をした。

 

「海東さん、だっけ?敢闘賞授与はまだ早いんじゃないかな。見なよ……。」

 

空中に空いた、巨大な黒い穴。 そこから飛び出す黒いエネルギーと その邪悪な気配を その場にいたものの中で ポルンは最も克明に感じ取っていた。

 

(決戦は近い。オレもふんどし締め直すか……!)

 




これにて第一幕は終了です。
次回第二幕からは別枠の小説としてアップしますが
物語はちゃんと続きますのでご安心下さい。
荒削りで伏線をいつまでたっても回収できませんが 決着つけることはちゃんとつけますどうかご安心してお待ちください
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