若い頃って言うのは、常に刺激を求めている。それは大概の人たちが該当するのだが、僕にとってはそれは該当しない。
周りからは『大人ぶってる』と馬鹿にされるのだが、それはただ僕がソイツらよりも精神的に成長しているからだ。ナルシスト?違う、僕はそれを認識しているからこそそう言ったのだ。
そもそもだ。僕は最初は刺激を求めてたさ、それこそ純粋な子供のような真っ白な心でだ。しかし、僕の家庭環境がそれを許さなかった。僕の姉と兄があまりにも有名だったからだ。
姉の名は『織斑千冬』
兄の名は『織斑一夏』
姉は近所に住む篠ノ之家長女『篠ノ之束』が元々宇宙用に開発したパワードスーツ『Infinite Stratos』......略して『IS』、それを使った世界大会で優勝したことによって瞬くもの間に世界中にその名を広めた。姉は文武両道で容姿も良く、男女共に爆発的人気を誇る。人を惹きつけるカリスマを持ち、人はそれについて行く。まさに『エリート』なのだ。因みに年齢のことは禁句
兄はそんな姉の名に恥じぬ様に文武両道を成し、容姿も良いイケメン15歳。さらに姉が家事ができないため家事スキルがとても高い......が、唐変木という事により何かとやらかす。まあそれでもこれもまた『エリート』だ。
僕の名は『織斑空』、優秀な姉と兄を持つ。容姿は至って普通。姉と兄を比べれば一目同然なぐらい普通。年齢は15歳......兄とは双子だ。だけど全然似て無い。
ただ普通よりは頭が良く、喧嘩や戦闘関連の事なら人よりは優秀なだけだ。無論、それは僕が変なことに巻き込まれないように何かあった時のためだ。
この世界は『IS』が圧倒的影響を持つ。それこそそれまでの文化や思想、世界的パワーバランスを変えてしまうほどに。
ISは何故か女性にしか動かせない。
ISには従来の兵器が効かない。
ISに勝てるのはISのみ。
ISが出てからISの持つ欠点やその能力が世界中に広まった。『男が動かせない女だけの武器』......かつて宇宙を夢見た束さんの夢の形は、今や武力という形になった。その欠点故に、世界な『女尊男卑』が広まり刺激だらけの世界になってしまった。僕にとっては深い極まりない出来事だった。
世界のお偉いさんはISを作り上げた篠ノ之束が属する日本に『ISを学ばせる学校を作って学ばせろ』と言った。そうして出来たのがIS学園。世界中の法に囚われない独自法国家当然の学校が出来た。無論......ISは女性にしか動かせないから女子高だ。
今、兄は世界初のISを動かした男性という事によりIS学園に放り込まれた。学校の分類で言うなら高校なので兄の年齢的には大丈夫だった。しかし、兄がISを動かせたので僕にもISを動かせるのではと言われて────
見渡すは女子・女子......女子。そして兄。
「僕は織斑空。年齢15歳、好きな事は特に無し。嫌な事はめんどくさいこと────以上です」
見事にIS学園にぶち込まれた。
どうなる僕の平穏なる日常