決してエタった訳じゃないからね!
前回のあらすじ
鬼灯様による言葉責めの数々!くっ、作者にもっとドS力があれば鬼灯様の言動を再現できたのに!!
どうなる、ダーズリー家!どうなる、バーノン!商談は成功するのか!?(*原作通りドビーがケーキぽいっ)
「………………これは」
休暇旅行から帰ってきた鬼灯の机の上には、書類がいくつか置かれていた。手に取り確認してみると、新任教師の確認や予算案、その他、本来なら校長が確認すべき書類だった。
「………確認はしますが、あの爺一ヶ月おやつ抜き」
故郷、日本地獄のお土産である黒縄地獄の岩から作った絵の具(提供:茄子)を机に置き、書類を確認し始める。が、そのスピードは早かった。ほとんど迷わずに、色々と決めて行った。
「給料……ちゃんと均等かつそれぞれの仕事量にあった給金になってますね。良し。マンドレイクの追加……良し。絶命日パーティを開きたい?……本人負担とするならいいでしょう。新任教師の書類まで私に回すな……おや、彼は」
手に取った書類には、『ギルデロイ・ロックハート』と書かれていた。
九月一日。ホグワーツ魔法魔術学校では緊急の職員会議が行われていた。ホグワーツ特急に乗り遅れた生徒が居たのだ。
五年に三人ほどは居るが、一度に二人も乗り遅れることは少ない。
「迎えに行くべきではありませんかな。無論我輩は毛頭行く気がありませんが。どうせハリー・ポッターは問題を起こすでしょう」
と、セブルス・スネイプ。
「ええ、私もそれには賛成です。けれど、彼らを信用してあげてはどうです、セブルス」
と答えたのはミネルバ・マクゴナガル。
「彼らも目立ちたい盛りなんでしょう、ええ、私にはわかりますとも!ははははは!!」
と笑うのはギルデロイ・ロックハート。
『全部鬼灯先生に任せる』
とプラカードを置き、「わしのおやつ…………」と項垂れるのは
そして、それらを腕を組んで見るのは鬼灯。
静かになったタイミングを見計らって、口を開く。
「話し合いもいいですが、前例があるでしょう。ポッターさんが乗り遅れたからといって変えることはありません。彼らがどのような手段を取るか待ちましょう。
マクゴナガル先生はふくろう便が届いた時に行動出来るように待機していてください。スネイプ先生はフリットウィック先生と共に大広間の飾り付けを。スプラウト先生は幼マンドレイクのお世話。爺は項垂れてないで仕事しろ」
以上、とばかりに立ち上がり、会議室を出て行く鬼灯。いつものことだ、と言わんばかりに、他の先生たちも立ち上がり、各々の持ち場へと戻って行った。
「あれ、私に対しては?鬼灯先生?ほーおーずーきーせーんーせーいー?」
ロックハートを除いて。
校庭の『暴れ柳』に中古の空飛ぶフォード・アングリアが激突するまで、あと数時間──。