俺はかの有名なトロイアのアマゾネスの戦士の王である人の記憶と力を受け継いでいる。
まあ、友人の金次みたいなモードになってしまう。
あいつの場合は性的興奮だが、俺の場合は『かっこいい』とか『美男子』とか言われるとスイッチが入ってしまう。
これは先祖が最後の戦いで敗北した時、相手の将に『美しい』と言われたからみたいだ。
正直に言おう。
異常すぎる!!
東北の武偵中学では、模擬戦の時に相手から『綺麗な顔をぶっ潰せる』と言われて発動してしまった。
結果は相手がボコボコにされ、なおかつ全治3ヶ月の大怪我をさせてしまった。
そこでついたあだ名が『凶戦士』だそうだ。
あるワードをきっかけに大激怒し、相手をボコボコにするという事だからだそうだ。
え?
ボコボコにしなければ良いって?
無理を言わないでくれ。
これは体質みたいなものなんだから勘弁してくれ。
それ以降結構ワードを聞くたびにボコボコにしていた。
しかも叫び声がかっこいいのもあれば、酷いものなんか『アキレウスゥゥゥゥゥゥ!!!』って叫ぶだけだぜ?
体質のせいで、ワードを言った奴は全てアキレウスに見えるからそう叫ぶらしい。(母ちゃんの話ではな。)
ちなみに母ちゃんも同じ体質だったみたいで、結婚するのにかなり苦労したらしい。
友人には一回行き遅れと言われてバーサーカーしたらしい。
さて、なぜこのようなことを思っているかと言うと…………。
「何でセグウェイにMINIMI付いてんのさ。」
現在は半バーサーカーして走っているからちょうど良いくらいの間隔が開いている。
「不要因子を排除します。」
しかも機械音でさ!
地味にホラーだよ!
「イケメン殺すのは致し方ないけど殺します。」
あ、こいつなんて言った?
イケメン……だ………と?
心の奥底にある黒い恩讐が湧き上がる。
「…………す。」
俺はひたすら繰り返す。
足を止めて、ひたすら繰り返す。
「こ…………す。」
セグウェイのMINIMIが発砲する。
「殺す、コロス、コロス、殺すぅぅ!!」
瞳が黒く染まり、周りから色が抜け落ちる。
あるのはひたすらの赤、緋、朱、紅、赫!!!
「うぅぅぅ、うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
普段装備してるモーニングスターで潰す。
数の暴力ではなく、個々の暴力で一つ一つ、そして全て潰す。
加減は必要ない。
しようとも思わない。
感情のまま、気の向くまま、相手が動かなくなるまで、息を止めるまで、這いつくばるまで、潰す。
「グルァァァァァァァァァ!!!」
1人の狂戦士が雄叫びを上げた頃には、周りは鉄の塊と抉られた地面があっただけだった。