「あなたに手伝って欲しいの!」
「却下だ。」
間髪入れずに俺は答える。
「理由については、俺はもう今後の予定で埋まってるんだ。」
「予定とは?」
「任務と私用で、ロアナプラまで行かなけりゃならんからな。」
「「は!?」」
おー、驚いてら。
「え? ロアナプラって、あのよね?」
「そこ以外にどこがある?」
「マジかよ。あそこって、各国の有名な犯罪者やマフィアが集まるところじゃなかったか?」
よく知ってるな。
「そうだ。今後の戦いに備えてそこに顔を出さないといけないんだ。そして、協力してもらう。まあ、知り合いがいるから安心して大丈夫だがな。」
「例えば?」
「『ラグーン商会』、『ホテル・モスクワ』、『暴力教会』、『三合会』と言った感じかな。あとは、個人で『フローレンシアの猟犬』かな。」
「何よそれ、殆ど世界の凶悪犯の上位者じゃない。」
驚いてるな。
ま、普段だったら会うこともないし、会ったらヤベー所でもあるからな。
「遊撃隊とか、敵にしたくないわよ。」
「お、遊撃隊のことまで知ってるのか?」
「当たり前よ! 元第318後方撹乱旅団・第11支隊よ! ソ連時代に名を響かせたとんでもないところよ!」
「でも、俺の敵じゃない。」
アリアを一回黙らせる。
「さっき上げた名前の所とは何回か対立した。だが、全て返り討ちにした。」
2人は息を飲む。
「純粋に俺が強いからだ。」
「そんなに強いのに何で今まで名前が上がってきてないの?」
ああ、それか。
疑問に思うのは仕方ないかな。
「理由については、俺がこの力を一切制御できてなかったからだ。」
思い出すなぁ。
何回死にかけたことか。
「それまではある施設でコントロールの修行をしてたからな。」
「だからなのね。」
「その後は修行の一環で、山の翁を倒してこいって言われてから、今に至るかな。」
「あんたの師匠はどんな鬼畜よ………。」
影の国の引き篭もりババァですが?
これは口に出したら殺されるな。
「お前、苦労してたんだな。」
同情すんなぁぁ!!
俺だって好きでやってたわけじゃ無いんだよ!
でも、少しは強くなったし、制御も禁止ワードを言われなければなんとかできてるし、まあ、プラスにはなってるんだよな。
「協力が無理なことはわかったわ。でも、暇ができれば協力して欲しいわ。」
「その時が来ればな。」
ま、近いうちに来るだろうがな。
その時は、俺の所属する組織と、ロアナプラの全勢力で助けてやるよ。
「話は終わりよ。じゃ、失礼するわね。」
アリアとキンジは病室を出て行った。
「ふ、近いうちにそれは来るよ。その時は全力を持って助けてやるさ。」
俺の独り言は病室に消えた。