前世持ちの藤丸くん、神頼みに成功する   作:アイウエオ

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ところで、神霊に信仰注いだら復活するってのよく見る設定じゃん?

そんな話


第1話

唐突ではあるが、俺こと藤丸立香は現代日本人には珍しく神や仏を結構真剣に崇拝する変わった人間である。

何故、俺が日本の神仏を信仰するに至ったか?

 

それは至極簡単な理由である。

 

––––––死にたくないからだ。

 

これまた唐突だが、俺には前世の記憶と言う胡散臭い代物がある。

それによると、俺の世界は鬼畜外道な魔術師や超常生物やすんごい異能が存在しており、俺は世界を救う為にカルデアと言う組織に集められるのだとか。

 

これに俺が悲観して自殺しなかったのも一応、訳がある。

俺がここで死んだら、世界滅亡してしまうんじゃないのだろうか?と言う、凡人には重すぎる責務だ。

 

可愛い女の子英霊に憧れたとかも、ちょっとだけあるけど仕方ないよね、男の子だもの。

 

話が脱線したが、そんな訳で俺は前世風に言うとガチャ運を高めるために神仏を信仰しているのだ。

いやほら、真面目な信徒を助ける為に英霊召喚されてくれるんじゃないかって言う打算ですハイ。

 

記憶が蘇った3歳くらいから親を説得し、毎年の大きな休みには日本中の神社を周り、色々行動はしているのだが––––––今の所、効果は見えない。

 

そうこうしているうちに、俺の家に魔術師達がやって来た。

カルデアの遣いらしく、そいつらは魔術で俺の両親の頭を弄ったのか、俺は両親に止められずカルデアに向かうこととなった。

 

……世界が救えなかったらごめんなさい、だな。

凡人なりに足掻くとしよう。

 

 

さて、飛行機でぐっすり寝たから調子は良い。

確か来て1日目に事件に巻き込まれるんだったな。

 

そうして、俺はカルデアに足を踏み入れた………その瞬間。

 

地震のような大きな地響きが施設ごと俺を揺らした。

 

……待て、まさかこれは––––––!

もう始まったのか!?

 

たしかデミサーヴァントになる後輩とかが居たはずだ。

彼女は今後の特異点修復に必須の存在であったはず……!まずい、このままだと俺もみんなも死んでしまう!

 

急いで行くぞ、なんかよく分からないけど気が付いたら肩に乗ってた不思議生物と共に!

 

暫く走って、気がついたのだが、俺はここの地図を見たことがない。

見たことがない、はずなのに……なにかに導かれるように俺は爆心地へと辿り着くことが出来た。

 

「……!君、大丈夫か!?」

 

燃え盛る周囲の炎に掻き消されぬよう、声を張り上げて一人の女の子に近づく。

 

おい……この子、よく見たら、瓦礫で下半身、が……。

これは、もう……。

 

……いや、諦めては駄目だ。

諦観は全てを台無しにする。

十数年もの間、俺は世界を救う為に必死に行動して来た。

こんな序盤で、挫けてたまるか……!

 

「あな、た……は……?、」

「っ、喋っちゃ駄目だ!待っててくれ、直ぐに助けを……!?」

 

そう言って、周囲の異変に気がついた。

シャッターが、全て降り切っている。

 

恐らく火災を広げないために自動的に発動したのだろうが、これでもう俺は逃げ場がなくなり、かつこの女の子は……助からなくなった。

 

「クソ……!どうする?どうすれば……!」

「あは、は。私……多分、もう死にますよね?だったら……最期に、手を、繋いでもらえませんか?名も知れない、誰か、さん」

 

周囲の熱と、目の前の少女から流れ出ていく血液が俺を否応なく焦らせていく。

そんな俺の心中を射抜く言葉が、どこからともなく聞こえて来た。

『救いたいか?』と。

 

「……!?」

『どうしようもない絶望を、汝の人としての命を捨てる事で救済する覚悟はあるか?』

『……もはや人でなくなったとしても、現世の理にそぐわぬ不安定な存在になったとしても、この世を……日の本を救うと誓えますか?』

 

最初に野太い男の声、次に可憐な女の声が、俺の頭に響いた。

 

「……あぁ!俺はどうなってもいい!その代わりに、世界を……この子を救う力をくれ!」

『良かろう––––––此処に契約は完了した』

 

『『『『『我ら日の本に存在せし神仏、汝の大恩に報いる為に力を授けよう』』』』』

 

『我が真名は大国主。汝の信仰により霊基消失を克服した日の本の国津神が一柱である。汝に我が力の一端を授けよう』

『私の真名は天照大御神。貴方の信仰により、少しだけ力を取り戻した天津神です。貴方には私の分霊を授けましょう』

『我の真名は平将門。祟り神として恐れていたとしても、汝の信仰は我らにこれ以上ない力を与えてくれた。故、分霊ではあるが助太刀する』

『儂の真名は藤原道真。汝の勤勉さ、学神の儂からしても実に心地の良いものであった。英霊として、汝のもとへ馳せ参じよう』

『私の真名は安倍晴明……まぁ、他のお歴々に比べれば格の落ちる、しがない者です。どうぞよしなに』

 

聞けば聞くほど呆れるくらいにとんでもない面子。

まさか、今の今までの俺の行いは正しかったのか。

 

神様達には、ちゃんと俺の信仰が届いていたのか!

 

『と言うかですね……なんですか、貴方のその歪さ。魔力量は生前の私、若しくはそれ以上と言う、現代人ではあり得ない位階だと言うのに、肝心のそれを扱う部分が滅茶苦茶ではないですか……精々、魔術回路が三……いや一本といった所ですか?……我々が手を回していなければ、貴方、フリーの魔術師達に魔術の触媒や材料として殺されていましたからね?』

 

安倍晴明さんが言うからには、俺の魔力量は凄まじいらしい……って、そんな場合じゃない!この子を助けないと……!

 

『ふむ?……マスターよ、安心しなさい。その子は……』

 

だが、その言葉は最後まで俺の耳には入らず、視界は白く染まった––––––。

 

 




魔力量だけは神代のトップ魔術師レベルの藤丸君が生き残る為に全力で神々に信仰を捧げた結果wwwww

やったね!一部神霊が弱々しいながらも復活したよ!
気になるその効果とは!?

1 特異点冬木に着いた途端に天照、平将門、菅原道真の分霊が召喚される
前から順にそれぞれ、アーチャー、アヴェンジャー、キャスター
2 大国主に授けられた力により、医神としての大国主の権能が魔術レベルまで貶められているとは言え主人公が発動できる状態&藤丸くんがサーヴァントクラスまで身体能力向上
3 安倍晴明がバックアップにつく。ここでの設定では彼は冠位クラスのキャスターなので特異点F段階で全ての真相に気付きかねない
マーリンみたく対軍宝具を防げたりもするぞ!

どう考えてもクソゲーです
妄想ありがとうございました
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