哲也「…ここか」
俺は今、金剛という子がいる部屋の前にいる。なぜかと言うと姉妹艦である榛名に頼まれた
哲也「榛名の言う通りならこの部屋であってるよな?」
------------------------------回想
宴会が終わり電も部屋に戻った後、俺は1人夜風に当たっていた。そこに彼女が来た
榛名「あの、提督…少しよろしいでしょうか?」
哲也「おお、いいよ。えっと…君は」
榛名「金剛型3番艦榛名です」
哲也「ああ、そうだそうだ。ごめんねまだ覚えきれてなくて」
榛名「いえいえ、提督は最近目覚めたばかりだと言いますし仕方ないです」
哲也「はは、ありがとう……それで、なんだっけ?」
榛名「はい、実は提督に私達姉妹のことで相談があるんです…」
その時の榛名の目は寂しそうで何か不安そうな目をしていた
哲也「…わかった、話を聞こう」
榛名「ありがとうございます、これは私達の長女の金剛姉様のことです……」
榛名の話をまとめるとこうだった。榛名達姉妹の長女に金剛という子がいて、その子がずっと部屋に引きこもっているらしい。原因は以前の鎮守府でたくさんの艦が沈む光景を見たことへのショック症状と考えているという
哲也「……なるほど…」
榛名「すみません、ご迷惑をお掛けしてしまって。でも、榛名ではもうどうすることもできないんです…」
哲也「わかった、金剛と話して見るよ。部屋の場所教えて貰える?」
榛名「は、榛名もご一緒します提督」
哲也「いや、こういうのは1人で行くのが1番いい。それに姉妹だから話せないこともあるのかもしれないし」
榛名「…わかりました。提督、姉様をお願いします」
哲也「ああ、任せとけ」
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というわけで来てみたのは良いのだが、ドアから既にものすごい暗いオーラが漂っている
しかし、ここにとどまっていては何も始まらない。取り敢えず中に入らなくては
「」ガチャッ
哲也「あれ、鍵開いてる……金剛いるか?」
金剛「……誰デスカ」
声のした方に向くと毛布でくるまってる……何かがあった
哲也「黒木哲也、ここの提督だ。宴会にいなかったから挨拶に来た」
金剛「そうデスカ。わたしは金剛型1番艦、金剛デス……要は済みましたか?できれば早く出てって欲しいデス」
哲也「実はな金剛の姉妹からお前を部屋から出してくれって言われててな。俺も金剛を部屋から出さないと行けないんだよ」
金剛「…お断りしマス」
やっぱり普通の説得じゃ出てこないか。まぁ、これくらいで出てきたら榛名も苦労しないか
そして早速緊急事態だが話すネタがない…
哲也「……お腹空いてない?」
金剛「空いてないデス」
哲也「そう……」
面識ない人と2人きりって結構気まずいよね。俺も昔あったわ、元帥さんと初めてあった時がそうだった……
哲也「懐かしいねぇ…」
金剛「何がデス?」
哲也「いや、こういう今すごく気まずい雰囲気だろ?昔1回こういう時があってな」
金剛「そうデスカ、メモリーにつかりたいんなら部屋に戻ってからにしてくだサイ」
冷たい、金剛さん冷たいよ。これが以前は明るくムードメーカー的存在だったと話したら誰か信じる人はいるのだろうか。まあそんなことはどうでもいいか
哲也「金剛はなんかないの?そういう思い出」
金剛「無視デスカ……わたしにはそんな思い出ありません。私の中にあるのは沈んでいk…いえ、なんでもないデス」ズズ
哲也「……」
……この子、深海化し始めてる?いや、でも捨て艦を間近で見てきたことによるショック症状で今の状況が生まれてるし、可能性もあったか。でも、気の毒だがここを攻めて行けば金剛も立ち直られる
哲也「…なぁ、金剛」
金剛「なんデスカ?」
哲也「仲間が沈んでいくのってどんな感覚だった?」
金剛「!」
------------------------------金剛
ここの鎮守府の提督がやって来ました。榛名に頼まれたそうです
いままでこういうことは何回かありました。以前の鎮守府で捨て艦作戦に耐えきれず引きこもったわたしを励ましに来た人が何人か
けど、皆捨て艦だから仕方ないだとかあれが提督のやり方だ、わたしは悪くないだとか、余計に自分が嫌になりました。わたしはいままでわたしが見殺しにしてきた仲間達を思い出します
哲也「…なぁ、金剛」
金剛「なんデスカ?」
哲也「仲間が沈んでいくのってどんな感覚だった?」
金剛「!」
仲間が沈んだ、捨て艦だから仕方ないではなく、明確に仲間が沈んだことを言ってきた人は初めてでした。私は驚いてしまったせいか気づいたら彼に答えていました
金剛「そんなの、助けたかったに決まってるデス…」
哲也「そっか」
金剛「皆が沈んでいく感覚なんて決まってマス…見殺しにしてるのと、変わらないじゃないデスか…」
哲也「ああ」
彼から、返って来るのは生返事だけでした。ですが何故かそれがわたしにはとても落ち着きました
金剛「提督は、どう思いマスか?わたしのこと、最低な人、デスよね」
もう、わたし自身何を喋ってるかわかりません。この人といると何故か寂しくなります、話をしたくなってしまいます。こんなこと聞いても傷つくだけです……
哲也「そうかな、金剛はとても優しい子だと思うよ?俺は金剛みたいな子好きだよ?」
金剛「…え?」
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金剛「提督は、どう思いマスか?わたしのこと、最低な人、デスよね」
最初にかなり話してくれるようになった。そして今はこんな質問をしてくる
金剛は捨て艦戦法…艦娘が沈んでいったのを見て助けたいと願った。けれど何もできず、結果見殺しにし自分はそんな現実から逃げた最低な人だと感じてしまっている
だから、そんな勘違いを正すため俺はこう言う
哲也「そうかな、金剛はとても優しい子だと思うよ?俺は金剛みたいな子好きだよ?」
金剛「…え?」
哲也「だってさ、それってさそれだけ皆のこと思ってたってことでしょ?」
金剛「!」
金剛は仲間が沈んだことを見殺しにしたといった、皆が捨て艦は戦法と区別し見ていたなか金剛だけは捨て艦に罪悪感を抱いていた。つまり、それだけ仲間を大切に思っていたということ。金剛だけが信念を貫いたのだ
哲也「捨て艦を見殺しだと思うことなんか中々ないよ。金剛はとても優しい子、だよ」
金剛「提督……でも、どう言おうと沈んでいった皆が帰ってくることはないデス…だから……」
哲也「…」
あー、そういえば金剛にここの鎮守府のこととか俺のこととか言ってないんだっけ
哲也「まぁ、金剛そこは俺に任せとけ」
金剛「?、どういうことデス?」
取り敢えず百聞は一見に如かずだ。金剛に俺のことを話さないと
哲也「金剛、お前深海化してるだろ?」
金剛「…なんで知ってるデス」
哲也「俺にはわかるんだよ。見せてみろ」
金剛「もう、バレているなら……みんなには内緒にしてください」
哲也「大丈夫、もう皆には隠し事しなくていいから」
金剛「どういうことデス?」
金剛の深海化は思いのほか軽く、普通に浄化できた。響のようになってなくて良かった…
哲也「ほら、治ったよ」
金剛「え?…」
そして、余りのあっけなさに何が起きたのか理解出来きずしばらく自分の体を見たあと急に慌て出した
金剛「…!て、テートク!あの変なのがなくなってるデース!」
哲也「うん俺が治したからね、これが俺が持ってる能力だ。深海棲艦を艦娘にし、艦娘の深海化を食い止める」
金剛「…」
金剛に説明することはすべて話終えたため、最後に俺が1番伝えたかったことを言う
哲也「さてと、最後だ金剛俺から一つ言わせて貰う。それを聞いた後のことはお前が決めろ」
金剛「…」
呼吸を整えるため一旦深呼吸する。金剛は目に涙を浮かべ何故か今にも飛びついて来そうな雰囲気を出している
哲也「金剛、お前が助けられなかった艦娘は全部俺が助けた出してやる。だから金剛は皆が帰って来た時のために笑って楽しく暮らしてろ。女の子には笑顔が1番似合う………以上だ」
金剛「……」
少し説教じみてしまったがそこはまあ勘弁願いたい………強く言いすぎたかな?金剛が固まっちゃった…
哲也「金剛?」
金剛「テートク…」
哲也「ん?」
金剛「……ニング…」
哲也「?」
金剛「バーーニング、ラーーブ!!!」ダキッ
哲也「!?」
ちょっ、どうした急に、逆ギレ?いやそれはさすがにないか。ひとまず離れて、息ができない
金剛「テートク、あなたサイコーネ!ずっと付いていきマース!」
哲也「わ、わかった。わかったから!離れてくれ息ができない…」
金剛「」ギュウ
待って金剛さん、なんで力強めるの?あ、やばいそろそろ息が……
榛名「提督!今ものすごい物音が……提督!?」
哲也「榛名、ヘルプ……」
榛名「お、お姉様!離れないと提督死んじゃいます!」
金剛「嫌ネ!わたしテートクから離れないデース!」
榛名「えっと、えっと…えい!」グイ
哲也「はぐっ!?」
榛名なす術ないからって反対側から引っ張らないで腕千切れる
金剛「榛名、何するデース!」グイ
電「司令官さんどうしたので…す?」
榛名←哲也→金剛
電「……」
哲也「電、ヘルプ!」
電「」ジャキン←艦装展開
哲也「おえ?」
この後、電から大量砲撃を貰いながら榛名と金剛に両方から引っ張られるというカオスな拷問を受け、気づいたらたらまた医務室のベッドにいた
よし、シリアスブレイカーと名ずけよう。もう少しシリアスを出したかったけど金剛のキャラ的には明るくバーニングラブさせたかったんや。でも戦艦は今回で終了で次回から潜水艦組に行くぜ………ローちゃん出せんじゃね?
次回「十八禁とか、でっちとか」