破滅級料理製造機、比叡…推、参…
比叡「司令、料理を教えてください……」
澄んだ空が広がる昼下がり、比叡はしょげながらそんなことを言ってきた
哲也「えっと、何かあった?」
比叡「はい……」
◇回想
比叡「金剛姉様、榛名、カレー作ってみたので食べて見てください!」
榛名「ありがとうございます比叡お姉様」
金剛「ワ〜オ!とっても美味しそうネ比叡!いただきマース」パクッ
榛名「頂きます」パクッ
榛名・金剛「「……」」
比叡「どうですか?」
榛名・金剛「「」」バタン
比叡「え、榛名!お姉様!?」
◇回想終了
比叡「……ってことがありまして…」
哲也「oh......」
そんな漫画見たいな料理作れる比叡に1周回って尊敬を覚えそうだよ…
比叡「だから、司令料理を教えてください!お願いします!」
哲也「えっと、間宮さんとかじゃダメだったの?」
比叡「その、間宮さん達昼の疲れが残っていてとても頼める空気じゃなくて」
哲也「あー…」
確かに最近艦娘が増えちゃったし、今まで駆逐艦や軽巡達の分しか作って来なかった2人には辛かったかな
哲也「そういうことならわかったよ。取り敢えず1回自分のレシピで作ってみて、どこが間違ってるか見つけるから」
比叡「わかりました!」
それから比叡のカレーライス作りが始まった。まずは材料からなのだが、既に何故かグレープフルーツが紛れ込んでる時点で不安しかない…
哲也「比叡、そのグレープフルーツは?」
比叡「カレーって結構重いじゃないですか?だからさっぱりさせようと思いまして」
哲也「そう……」
次に食材を手頃な大きさに切り分けるのだが包丁さばきだけは1人前だったので普通に驚いた
そして俺が最も不安を感じている調理。早速沸騰した鍋に粉末のコーヒー豆を2瓶入れるという荒技を披露してくれた
哲也「ひ、比叡そのコーヒー豆は?」
比叡「コーヒー入れるとコクが増すっていうじゃないですか」
哲也「あ、うん…」
哲也「…なぁ、比叡」
比叡「はい、なんでしょう?」
哲也「あれ、何?」
今まで鍋にばかり気を取られていたが、ふと横を見るといつの間にか切った食材達が蜂蜜漬けにされていた
比叡「何って食材ですよ?」
哲也「うん、それは知ってる。何かけてるの?」
比叡「蜂蜜ですよ?食材につけると柔らかくなるじゃないですか」
哲也「あ、そういうこと……」
比叡「はい!」
最後に盛り付け、ここはさすがに問題ないかと思っていたが甘かった……なんか、赤いなにかの粉末をふりかけていた。もう、つっこむ気力がない……
比叡「司令できました!召し上がってください!」
哲也「ごめん無理だわ」ニコッ
比叡「なんでですか!?」
これはさすがに無理だ……というか調理課程が想像したやつより酷かった
哲也「悪い、控えめに言って酷い」
比叡「全然控えめじゃない!?」
哲也「比叡1から教えてやる。また材料を用意しよう」
比叡「はい……」
数分後
比叡「司令、準備できました!」
哲也「おっし、じゃあまずグレープフルーツを省こうか」
比叡「なんでですか?」
哲也「普通使わないからね?」
比叡「了解です」
哲也「じゃあ次に食材切るぞ」
比叡「はい!」
食材を切るだけなら比叡にも任せられる。しかし本当にここだけはプロ級だな…
哲也「食材切るのだけは上手だな」
比叡「むぅー、だけってなんですか、だけって」
だって、その他の課程が……ね?
下準備終了
哲也「よし、準備もできたし鍋に入れるか………比叡そのコーヒー瓶と蜂蜜をしまってくれ」
またコーヒー鍋と蜂蜜野菜が出来上がってしまうところだった……
比叡「え、使わないんですか?」
哲也「コーヒーはもっと上達してからだ。それと蜂蜜で柔らかくできるのは肉だけだ」
比叡「あ、そうなんですか」
煮込み終了
哲也「よし、最後は盛り付けだ」
皿に盛り付けた白米に例の赤い粉末をかけいうとしていたので無言でストップをかけた
哲也「比叡、それはなんだ」
比叡「産地直送本場のジョロキア&ハバネロパウダーの調合品です!」
どっから仕入れて来たんだよそれ……
哲也「なんで使うの?」
比叡「カレーってスパイス調合するじゃないですか、でも私そういうのできないので気持ちだけでもと」
哲也「うん理由はわかった。けどそれが1番の原因だわ」
比叡「え!?」
そんなもん入ったの食べたらそりゃ倒れるわ。下手したら死人出るぞ……
哲也「取り敢えず普通に作ったカレーだ食べてみろ」
比叡「パクッ……普通に美味しいです!」
哲也「で、これが比叡が作ったカレーの激辛パウダー抜きのやつだ食べてみろ」
比叡「いつの間に……パクッ…」
比叡「……」
比叡カレー(パウダー抜き)を食べた瞬間、顔が青白くなり口を抑えて台所に直行していった
哲也「どうだった?」
比叡「この世のものとは思えない程まっずいですね!」
涙目でガッツポーズをする比叡。その姿が、なんか…こう……あれだった
哲也「そしてさらに比叡の場合これに、この激辛パウダーさんが入ったわけだ。後は、想像出来るな?」
比叡「……はい」
想像がリアルだったのか、この世の終わりのような顔をしていた
比叡「こんなものをお姉様や榛名に………ちょっと解体されて来ます」スタッ
哲也「早まるな比叡、まだ間に合う」
比叡「もう、手遅れですよ……犠牲者だって出てしまいましたし…」
哲也「大丈夫だ比叡はただ一つの点を直せば上達する」
比叡「どうすればいいんですか?」
哲也「簡単だ。アレンジするな」
比叡「アレンジ、ですか?」
比叡の場合、アレンジが特殊…というか独創的なのである。そこを直せばきっと
哲也「ああ、料理本とか色々見ながら作ってみろ。そうすれば比叡絶対上達する」
比叡「本当、ですか?」
哲也「ああ、本当だ」
そして、地面にペタンコ座りでいる比叡の手をとる
哲也「金剛や榛名にご飯作るんだろ?上達した比叡を見ればきっと喜ぶよ?」
比叡「わかりました……金剛型2番艦比叡、気合い、入れて、いきます!」
哲也「ああ、いってこい。いつか皆に認められる料理人になれ!」
比叡「はい!」
俺が励ました後、比叡は頭に鉢巻を巻き気合いを入れて去っていった
そして余談だが、この後に間違えて比叡カレー(オリジン)を食べてしまい3日寝込むことになってしまった
最高の料理人を目指す比叡、それを後押しする哲也感動的だね。艦娘としての役目はどこに行ったんだろう……
こんにちは、はつひこです。昨日体調を崩し寝込んでました。かなり辛かったです
そろそろ電を出したい、けどまだ書きたい子が数名と出さなきゃいけない子が……でも、電を出せないせいで右手が……:(´◦ω◦`):