------------------------------萱野紗彩
黒木君との演習が決まった。私は嬉しさ2割、罪悪感8割で作戦を立てていた。まぁ、作戦を立てると言ってもいつもの陣形の確認をするだけだけど
イムヤ「なっ、にしてるんじゃぁああぁ!!」ガシッ
紗彩「い、イムヤやめて。でちゃう、でちゃうから」ウップ
取り敢えず今はこの荒ぶってる嫁をどうにかしよう。というかそんな揺らさないで、出すよ?
イムヤ「何考えてるの!?電ちゃんは黒木さんのこと好きなんだよ!?というか電ちゃん泣いてましたよね!?」
紗彩「で、でもほら演習の約束はできたじゃん。向こうもやる気出してくれたみたいだしさ。結果オーライってことで……ダメ?」
イムヤ「ダメ♪」ニコッ
あら、可愛い……
イムヤ「はぁ、これでもし私達が勝ったらどうするの?」
紗彩「遠慮なく電ちゃんを連れて行くよ。手抜きもしない、全力でいく」
イムヤ「……」
イムヤがゴミを見るような目で見てくる。大変ご立腹のようだ
イムヤ「……はぁ、そこまでする必要あるの?」
紗彩「さぁ?」
イムヤ「さぁ、って……」
だってそれを見極めるために演習申し込んだんだし、あと相手の作戦をもらいに
紗彩「演習どころか戦闘自体初めての艦娘が3隻に、指揮経験ゼロの提督だよ?面白そうじゃん」
イムヤ「えぇ……」
私にもどうなるかわからない。普通ならこちらが圧勝で勝負が決まりそうだが今回は向こうが負けたら電ちゃんが連れて行かれるというあの2人にとっては命と同じくらい重要な問題が絡んでいる
……なんか私とんでもないことしたかもしれない…
紗彩「なんというか2人の愛の力で〜的な?」
イムヤ「司令官って愛とかそういうキャラじゃなかったような」
紗彩「失礼な、私だって立派な女の子なの。そういう純愛物もみたいの。わかった?」
イムヤ「はぁ……どうなっても知らないからね?」
紗彩「まぁ、なんとかなるっしょ」
演習開始まであと30分、向こうはどうしてるかな?
------------------------------哲也
演習前作戦会議、本来なら陣形やら役割やらを決めなくてはいけないのだが、俺の場合戦闘自体が始めてのため戦略がない
哲也「やばい……このままじゃ本当に電が連れて行かれる…」
長門「頑張れ提督、私もできる限りサポートする」
取り敢えず編成はできた。駆逐艦は電、夕立、時雨、山風、軽巡に球磨、戦艦に長門を加えた
哲也「くぅ、編成はできた。けど作戦方針が決まらない……」
最初は昼戦で長門の遠距離砲撃で耐えしのぎ、夜戦で一気に叩く作戦を立てたが、駆逐艦の装甲の薄さと長門の負担が大きすぎるということで速攻心の中でボツにした
哲也「あー、えっと普通にやりあったら絶対に勝てない……何か普通じゃない…反則にならない程度にイレギュラーなことできないか…?」
長門「提督、少し落ち着け思考がどっか行ってるぞ?」
哲也「……ああ、すまない。取り乱した…」
なんだよ、反則にならない程度のイレギュラーって……
哲也「あー、電がー…」
長門「だから落ち着けと言ってるだろう……というか1回電から離れろ」
哲也「無理」キッパリ
長門「はぁ、なんで頭の中全てが電で埋まってるんだお前は……」
哲也「だってそりゃぁ、電は…………電は……」
………あれ?電って俺にとって、なんだ?……
長門「提督?」
哲也「え?あ、あぁ、なんでもない」
いかんいかん……今はそのことは置いておこう。それより作戦立てなきゃ
哲也「んー、装備を変えて見るか……スロット全部単装砲にするとか」
長門「雷撃も駆逐艦や軽巡の魅力だろうに……」
哲也「やっぱダメか」
長門「ああ……それと一応忠告しておくが航空戦も対策しておけ」
航空戦か、確かに空からの攻撃は重要か。制空権とかいうのもあるらしいし
哲也「了解、じゃあ夕立に烈風積ませとく」
長門「待て待て待て、駆逐艦に空母の武器は持たせられないぞ?」
哲也「夕立なら大丈夫だろ」
弓道できるし爆撃機の発艦ぐらいできそう
長門「どっからそんな根拠が……」
哲也「俺の独断と偏見」
長門「えぇ…」
哲也「まぁ、後は防御だな」
長門「そればかりは運だな。どうしようもできない」
なるほど……艦装とはいえ傷つけるのはなぁ、できるだけ被弾はしたくない……
哲也「日向の後部甲板借りるか」
長門「あれは盾じゃないぞ」
盾じゃなかったんだ。となると……砲撃が当たらなければいいから……
哲也「……いっそのこと砲弾切っちゃうか」
長門「は?」
でも、そうすると指揮する人がいなくなるな、指揮は艦娘に任せるか。誰か良さそうな艦娘は……
長門「提督、やはり少しおかしいぞ。余り気を……」
哲也「いた」
長門「え?」
哲也「長門、お前に艦隊の指揮任せるわ」
長門「は?ちょっと待て提督、私が抜けたら代わりはどうするんだ?言っておくが追加はできないからな」
哲也「ああ、だから俺が入る」
長門「!?」
反則にならない程度のイレギュラー、結構簡単にできたな。ひとまずこれで作戦は立てられた
哲也「あ、そうだ長門の艦装貸して?」
長門「提督もう少し真面目に……いや、いい。もう好きにしてくれ…」
哲也「ありがとう長門」
もうすぐ演習が始まる、付け焼き刃でどこまで通用するかわからないけど絶対、勝つ
常識にとらわれない、大事なことだと思うよ。うん……。でも、こんな事したら演習がハチャメチャになりそうだね
こんにちは、はつひこです。夏バテに体調不良が止まりません。ここ4日5日脱水や熱中症っぽいのに悩まされています。誰かヘルプ……
まぁ、自分のことは置いておこう。哲也君、やっと電を意識し始めたよ。長かった……
次回は演習について書くと思いますがきっとコメディーっぽくなります