35艦 球磨さんが突撃します
球磨「突撃球磨型の球磨さんだクマー!」ガバァ!!
哲也「え、ちょっ……」グギャン
萱野さんが帰り、いつもの日常が戻って来た。あんな騒動があった後なので、今日明日は休もうと出撃だけこなしゆっくりしていたのだが休息を初めて5分、球磨が突っ込んできた
球磨「さぁ、球磨を愛でるクマ。ぬいぐるみのように愛でるがいいクマ」
哲也「……えっと、これは?」
球磨「ん?、忘れたクマか?『提督に1日2人きりで甘える権利』を使用しているクマ」
哲也「あぁ、あれか」
球磨「あれクマ」
あれ、本当だったんだ。てっきり冗談かと
球磨「ちなみに言うと、このあとも艦隊の残り5人が来るクマ。だからあまり長居はしないクマ」
哲也「……わかった」
球磨「じゃぁ、早速球磨を愛でるクマ、思う存分愛でるクマ、ぬいぐるみのようにす愛でるクマ」
哲也「わかったわかった、これでいいか?」ナデナデ
球磨「クマ~♪」
着任してから大分変わったな……最初の頃は頭を撫でると「球磨はぬいぐるみじゃないクマー」といい振り払われていたのに、いつからこうなったんだろう……
哲也「痛くないか?」
球磨「大丈夫クマ。丁度いい力加減クマ」
哲也「それは良かった」
そして、ぬいぐるみのようにじっとしたままの球磨を撫で続けていると、ふいに何かを思い出したかのようにポケットをガサゴソさせ始めた
球磨「あったクマ、提督お菓子持ってきたクマよ。一緒に食べるクマ」
哲也「お、ありがとう」
球磨「いいクマいいクマ」パカ
球磨が出したのは、細い棒状のクッキーのようなものにチョコをかけたお菓子、トッキーだった
哲也「もう撫でるのはいいのか?」
球磨「それはもう大丈夫だクマ。それより提督、あーんだクマ」
そう言いながら球磨にトッキーを向けられる
哲也「あーん」パク
球磨「どうクマか?」
哲也「うん、美味しいよ。じゃぁ、お返しに…はい、あーん」
球磨「おぉ、気が利くクマ。あーん」パク
球磨はトッキーを一気に1口で食べてしまう
哲也「どう?」
球磨「グッジョブ、だクマ。じゃぁもう1本行くクマ」
哲也「まだやるのか……」
球磨「ん、さすがに繰り返しはつまんないクマか……じゃぁ」パク
今度はトッキーの端っこを咥え、俺に向けて来る
哲也「俺も端っこから食えばいいのか?」
球磨「……」コクッ
哲也「わかった……」パク
端っこを加えると球磨が食べ始める。俺もそれに習いポキポキと食べ始める。少し球磨の顔が赤いのはなんでだろう……
球磨(どうしようクマ、冗談のつもりだったのに本当に始まっちゃったクマ。このままじゃ……)
哲也「……」ポキポキ
球磨「……///」ポキポキ
なんだろう、近付く度に球磨の顔がどんどん赤くなっていく。終いには目を閉じてしまった
哲也(あっ…)ポキ
球磨の顔が数センチまでの所でよろけてしまいトッキーが折れてしまった
哲也「あ、ごめん球磨俺のせいで……」
球磨「い、いやいいクマ。むしろこれで良かったクマ、じゃぁ提督次からは普通に食べるクマ」
哲也「わかった」
それからも、球磨と交互に食べさせあいっこをしトッキーは綺麗になくなった
哲也「それで、これからどうするの?」
球磨「うーんやることがないクマ」
早速球磨がネタギレをおこしていた。そして、少し考えた後手を「ぽん」と叩き案を出す
球磨「丁度いいから思い出話でもするクマ」
哲也「思い出話か、何話すの?」
球磨「うーん、じゃぁ球磨と提督が出会った時のことにするクマ」
球磨と出会った時か、そういえば球磨はうちに初めて来た軽巡だったな
哲也「球磨が、来た時はテンション上がったなー。駆逐艦以外の艦娘と話したの初めてだったから」
球磨「それは光栄だクマ。球磨は最初提督を見た時、殴りそうだったクマ」
待ってそれ初耳だよ?
哲也「球磨から見た俺ってどんなだったの?」
球磨「1番最初に提督を知ったのは民間に配られたチラシだったクマ。『深海棲艦を沈めず助ける』とか、何言ってるか訳分からい状態だったクマ」
哲也「そんなにか……」
球磨「仕方ないクマ、あの時の球磨にはただの夢物語だとしか思えなかったクマ。そんなこと出来るわけない、きっとデタラメだって思ってたクマ」
まさか球磨がそんな風に思っていたとは……そういえば球磨が移籍した時、書類に移籍理由不明って書いてあったな。もしかして……
哲也「球磨が移籍した理由って……俺がデタラメか確かめるため?」
球磨「……その通りクマ、実はこっそりついて行ったりもしてたクマ」
哲也「マジか…」
球磨「マジクマ。ここに来る前に向こうの明石に作って貰ったレーダーから完全に身を隠す装置でレーダーからもやり過ごしてたクマ」
全然気付かなかった……てか、今まで無事で本当に良かった
哲也「さすがに今はしてないよな?」
球磨「もう結構前にやめたクマ、提督のことは事実だってわかったクマ。それからは普通にしてたクマ」
哲也「良かった……」
球磨「むっ、何か球磨につけられると困る事でもあるクマか?」
本当はまだ疑ってるんじゃないのかこの子………まぁ、冗談は置いておこう
哲也「いや違うよ。球磨がまだそんな危険なことしてるのか不安になっただけ……あー、良かったぁ無事で」
球磨「……そうクマか。その、提督は…」
哲也「ん、?」
球磨「今の球磨の話を聞いてどう思ったクマか?やっぱり嫌クマ?」
先ほどまで淡々と語っていたのに、急に不安になったのかこちらを見上げながら言ってくる
哲也「どうした急に」
球磨「いや、その…なんとなく、クマ」
さすがにあの話だけで球磨を嫌いになるのは無理だと思う
球磨「それで提督は球磨のこと…き、嫌いになったクマか?」
哲也「いや全然これっぽっちも」
球磨「……」
俺の返答を聞きあっけらかんとする球磨。変なことは言ってないはず
哲也「というかむしろ、参考になった」
球磨「?」
哲也「やっぱり前の球磨みたいに納得しきれてない子もいるってこと」
球磨「すまんクマ」
哲也「ああ、謝らなくて良いよ。今は納得してくれてるんでしょ?」
球磨「……」コクッ
哲也「なら、いいよ。それより、さっき言った通り俺のことを納得しきってない子がいる。だからその子達にもいつか俺のことを信じて貰いたい、そのために頑張ろうって改めて思えたよ。ありがとうなクマ」ナデナデ
球磨「……く、球磨は意外と優秀だクマ。これくらいどうってことないクマ///提督のばーか、クマ///」
哲也「あはは、酷いな…」
球磨「えへへ///」
球磨もいつもの顔に戻る。どうやら気になっていたことは解消できたらしい。良かった良かった
哲也「まぁ、もっと単純なことをいえば、さっきまで一緒にトッキー食べさせあいっこしてた仲の球磨をそう簡単に嫌いになったりはしないよ」
球磨「なんだそれ、クマ。やっぱり提督はおかしいクマね」ニコ
哲也「そりゃどうも、俺はこういう奴さ」
球磨「知ってるクマ♪」
哲也「はは、もうあんな暗い顔するなよ」
球磨「球磨をなめるなクマ、あれはあれクマ。これからはいつも通りの球磨ちゃんだクマ」
哲也「そっか」
球磨「クマ、それじゃそろそろ球磨は戻るクマ………提督、世話になったクマ」
哲也「ああ、いつでも来いよ。悩み相談ぐらいならのってやる」
球磨「サンキュークマ」バタン
最後に礼を残し部屋に戻って行った。ふと、気になったが球磨が『提督に1日2人きりで甘える権利』を提案したのはもしかして……
哲也「いや、考えすぎか」
考えを流し、球磨が来る前のように再び休み始める
夕立「提督さん、お邪魔するっぽい!」
時雨「お、お邪魔します」
哲也「……いらっしゃい、2人とも」
そういえば後5人来るんだった……
------------------------------球磨
球磨「なぁ~多摩~」
多摩「なんにゃ~」
球磨「提督はかっこいいクマね~」
多摩「いきなり何言ってるにゃ~、そんなの当たり前にゃ~」
球磨「もっと早く出会ってればワンチャンあったかもクマ」
多摩「言うにゃ、あの人はもう電のものにゃ」
球磨「……」
多摩「……」
球磨「クマ~」ダラー
多摩「にゃ~」ダラー
お菓子名に関しては何も言わないでください。大手メーカーの圧はすごいんです……
こんにちは、はつひこです。先日歯に矯正器具をつけて来ました、現在地味な痛さがジワジワ来ています。担当の人には食事制限とかはないと言われたのですがこの痛みのせいで食べられる物が大分限られてます。お腹空いた……
今回から新章突入、トップバッターは球磨ちゃんです。球磨型を見てて思ったのですが球磨、多摩とthe・アニマル艦という感じだったのに北上さんからの突然変異はなんなのでしょうか。大変気になります