電さんと化物提督   作:コントラポストは全てを解決する

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あったらしーい、あーさがきーたきっぼーおのあっさーが〜♪


49艦 元帥さんからの召集

元帥「2人とも、よく来てくれた」

 

 哲也「いえ、元帥さんからにお呼ばれされたからには絶対来なきゃ行けないですし」

 電「お久しぶりなのです」

 

 元帥「ああ、久しぶりじゃな電よ。取り敢えずそこに座って欲しい」

 

 元帥さんに言われ、すぐ側の高級そうな黒革のソファーに腰掛ける。それと同時に大和さんがお茶を持ってきてくれた。

 お茶を1口のみ、喉の渇きを潤してから元帥さんは話し始める……

 

 元帥「2人に来てもらったのは、深海棲艦についてのことじゃ」

 哲也「ここ最近全く出てきませんね」

 電「どこに行ったのでしょうか……」

 

 萱野さんのところもやることがなくなり暇をしていると言っていた。もう深海棲艦が現れなくなってから何日たっただろうか……

 

 元帥「現状から言うと、深海棲艦は完全に消滅したという扱いになっておる」

 哲也「消滅…ってことはもう全て俺が艦娘にしたってことですか?」

 

 数にして数百艦救って来た。しかし他の鎮守府が深海棲艦を沈め続けるまで終わらないと思っていたが、どういうことだろうか。

 元帥さんはどう答えるべきか、という表情をしており曖昧な答えを返してきた。

 

 元帥「それは、わしにもわからん。だが今ある結果を見る限りだとそういうことになる……」

 哲也「そうですか…」

 

 何か心に引っかるのと、スッキリしないモヤモヤが残る。深海棲艦が消滅した、嬉しいことなのだが…何故だろうか。それに元帥さんの顔も、どことなく不安要素が残っているというようなものだった。

 

 哲也「……深海棲艦、以外に何かあったんですか?」

 元帥「……うむ…実はなつい最近ごく微小だが反応があった。しかしあまりにも反応が小さすぎて途絶えてしまった」

 

 哲也「被害は?」

 元帥「今のところ報告はない。大きな武力はないのかもしれん…」

 哲也「なるほど」

 

 場に重い空気が流れる。

 大きな力はない、そうは言ったが俺の中にはもう一つの可能性が浮かんでいた。

 それは、力の成長。元帥さんの言っていたごく微小の反応が、深海で何らかの方法を用い力を蓄えているのではないか…という考えだ。

 

 哲也「もし、その小さい何かが成長してたらどうしますか?」

 元帥「成長?」

 哲也「はい、時間をかけてゆっくり力を蓄え時が来たら……ということです」

 元帥「ふむ……」

 

 元帥さんは顎に手をあて何かを考えていた。

 

 元帥「…なるほど、警戒のためにもこれからしばらくの間大規模演習の命令を出す。もちろん、哲也のところもじゃ」

 哲也「…了解しました」

 

 正直、電達を戦場に行かせたくないが、何が起こるかわからない今の状況。もし皆が襲われたりしたら俺1人で守れる可能性は低い…

 

 元帥「…すまんな」

 哲也「いえ、大丈夫です。それと俺も、もしもの時のためにあれをできるようにしときます。一応今のような状況を考えてこなかったわけではありませんし」

 

 元帥「……そうだな…」

 

 若干、元帥さんが目をそらしながら言葉を返す。はっきり答えられないのも仕方がない、俺がやろうとしてることは未完成で完成したとしても制御が難しく、危険なものだから……

 

 元帥「…哲也よ」

 哲也「はい、なんでしょう?」

 元帥「哲也は自分自身のことをどう思う?」

 

 元帥さんが唐突にそんなことを聞いてくる。その表情は何か大事なことを話すか話さないかといった迷いが見えるものだった。

 

 哲也「自分自身ですか……そうですね…変わった能力を持った人間だと思っています」

 元帥「……そうか」

 

 やはりどこかぱっとしない顔をしている元帥さん。俺に何かあるのだろうか……

 

 哲也「元帥さん?」

 元帥「…あぁ、すまぬな。今日したかった話はこれで終わりじゃ。電も何か聞きたいことはあるかの?」

 電「い、いえ何もないのです」

 

 話をずらすかのように、この談話をやめ最後の電への質問を要求しことは終わった。

 用事が終わり鎮守府に戻る。これからのことと言い、やることがだいぶ増えてしまった……それにしても、あの元帥さんの煮え切らない態度はなんだったのだろうか。

 

 --元帥

 

 哲也と電が帰り、1人談話室で残ったお茶を飲み干す。

 

 大和「電ちゃん、だいぶ元気になりましたね」

 元帥「哲也が傍にずっといたからのぉ、早く恋仲に発展して欲しいのじゃが…」

 大和「?、哲也さんと電さんもう恋人ですよ?」

 

 大和が懐から手紙を出す、そこには哲也が電と正式に付き合うことになったなどの内容が書かれていた。

 わし、初耳なんじゃが……

 

 元帥「いつの間に…」

 大和「結構最近ですよ?二、三週間前ですかね」

 元帥「そんなに前に…お祝いしたかった……」

 大和「哲也さん的にはそのお祝いされるのが恥かしかったんじゃないですか?」

 元帥「そうか…」

 

 やはり、こういうちょっとしたことでお祝いするのはもう古いのだろうか……

 

 大和「……それより、哲也さんに言わなくていいんですか?哲也さん自身のこと」

 元帥「……」

 

 大和が話しかけて来てからこの話になるんじゃないかとは思っていた。

 哲也も薄々気づいているのかもしれんが、哲也は人間ではない。細かいことはよくわかっていないが、どちらかと言うと艦娘に近い存在である。

 

 大和「哲也さんも、もう大人ですし受けられると思いますよ」

 元帥「わかっている、わかっているのだが……言う気にはなれない」

 

 我が子のように育てて来た…と言ってもほとんどの時間を1人で過ごさせてしまったが、それでも哲也に愛はある。自分の子にお前は人間じゃないなんて言える親がどこにいるのだろうか……

 

 大和「ですが、新しい敵も迫っています。全てを話してもいいんじゃないですか?」

 元帥「…」

 

 大和も真剣な表情をしている。

 哲也に関しては謎が多い。初めてあった時は人気のない路地裏で出会い、未だに親は見つかっていない。そして能力、深海棲艦の怨念を吸収し艦娘へと変える能力…

 …と、哲也には伝えている。

 

 元帥「話すべきなのかもしれん、しかし哲也が自身の能力の本髄に気づいてしまったら、今度こそ大変なことになる」

 大和「ですが…」

 

 昔、哲也の第3の力である奥の手を使おうとした。しかし結果は失敗しその場に倒れ込んでしまうという形で終わった。周囲数百メートルをさら地にして。

 

 元帥「あの力は使わせちゃいかん、哲也自身のためにもじゃ」

 大和「…わかりました」

 

 あの反応が大きな害悪に発展しないことを心から願おう……

 

 --哲也

 

 元帥さん達と別れ、今は鎮守府へ戻っている。そんな中、電はある質問をしてくる。

 

 電「あの、司令官さん。元帥さんが言っていた「あれ」ってなんですか?」

 哲也「…そうだなぁ、俺の能力の最終奥義みたいなものだ」

 電「そうですか…」

 

 電はよくわからないといったような顔をしていた。

 最終奥義…と言うには少々派手すぎるかもしれないが、俺の能力にはもう一つの力がある。それは、怨念の利用。

 今まで蓄えた怨念を身にまとい、さらなる力を得るというもの。かつて元帥さん監視のもと、この怨念の利用を試した。その結果周囲に強烈な爆風を起こしながら暴走、広範囲を何もないさら地へと化し俺自身も意識を失った。

 そのため、この1回以降は力の使用はしていない。

 

 電「…危険なことじゃないですよね?」

 

 俺の顔に何か出ていたか、不意に電が聞いてくる。とても不安そうな顔だった。

 

 哲也「安心しろ、命に関わるものじゃないから」

 電「良かったのです……」

 

 胸を撫で下ろし、安心した顔を見せる電。

 電には申し訳ないが死なないだけで大怪我は確実にするため、きっとその時は怒られるだろう。なので今のうちに謝っておく……

 

 哲也「電、ごめんな」

 電「?、どうしたのです?」

 哲也「いや、色々とな…」

 

 深海棲艦が消滅したが新しい敵が現れてしまったことにより電達を戦場の場に向かわせなくてはならなくなったこと、きっとこれから電に心配をかけてしまうこと、などの全てに謝る。

 電はこれをどう捉えていいのかわからないと言った表情を見せた。

 

 電「よくわかりませんが、電は大丈夫です」

 哲也「きっとこれから電に迷惑をかけるぞ?」

 電「電は司令官さんの恋人です。どんなことがあっても司令官さんと一緒にいます。約束です」

 

 電が小指を差し出してくる。俺も電の意図を汲み取り小指を絡ませる。

 

 電「指切りげんまん、なのです」

 哲也「ああ、ありがとうな電」

 

 電「どういたしまして、なのです」

 

 本当に俺には勿体ないくらいにいい子だな電は。俺も死なないように精一杯努めないと……




こんにちは、はつひこです。後書きに書くことがないので簡潔に書きます。
次回夕立とかが出てきます。以上!!

次回「意外とうちの子達って練度高い…」よくよく考えればそうですよね…


感想や評価などお待ちしてます。今まで出てきた艦娘で出して欲しい子がいれば、その子のストーリーも作れるように善処します!
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