電さんと化物提督   作:コントラポストは全てを解決する

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投稿が遅くなりました。ごめんなさい…








55艦 暴擊

3号「アイテ、ミギウデ二シンカイカカクニン」

 哲也「はぁ…はぁ……」

 

 腰を低くし、低姿勢で腕を構える。右腕は黒く染まり、指はそれぞれ鋭い爪のような形状になっていた。

 最悪の自体、力の爆発は起こさずにすみ右腕の異形化には成功した。しかし、その代償と言うべきか右腕すべてが引きちぎれてしまいそうな程の激痛を発しており、呼吸は荒くなっていた。

 

 その姿の変化と、分析により急速に哲也の能力の上昇を察知した3号は1度距離を置き遠距離タイプの剣を数百という単位で精製し、それを一気に放った。

 

 哲也「ウォオオオオ!!!」

 

 しかし、強い雄叫びとともに哲也が右腕を一回大きく横に振り払うと、黒煙と共に剣は消えていってしまう。

 

 3号「ソード、スベテノショウメツカクニン。タイショウへノダメージ、コウカアリトハンダン」

 哲也「ぐっ!……」

 

 右肩を抑えその場に膝を付いてしまう。腕から肩にかけてひしっと鈍い音がした。

 防御のためのたったひと振りでここまでのダメージ、先ほどの剣の攻撃を繰り返えされたらきっとこちらが押し負けてしまうだろう……

 

 3号「ブレードヲセイセイ、パートサウザンド」

 哲也「また、カ……」

 

 先ほどの攻撃がまた来たらと考えていたが、比にならない量の剣を確認し、苦笑する。

 心の内で腕に伝わる痛みと、精神に流れ込む怨念の波と戦いながら向かって来る剣を一振りで全滅させる。そして再び腕に痛みが走った。しかも今度はさっきの倍の痛み、声にならない叫び声を出し、体中から嫌な汗が吹き出してくる。

 

 相手は知能が低いのかどうかわからないが、剣を生成そして発射の繰り返しだった。

 喋る固定砲台と言ってしまえばそれまでだが、生憎この腕とギリギリ視認できる距離に相手がいるためもう打つ手がないのである。

 遠距離の力も身につけておけば良かったと内心後悔しながら、響く痛みに耐えよろよろと立ち上がる。

 前を向けば、また作り出したのかざっと五百はあるであろう剣がこちらに向かっていた。右腕を動かそうとするが指が痙攣してる程度に動くぐらいで持ち上げられなかった。

 

 哲也「…仕方ナい、か」

 

 右腕の開放を解く、見ると腕は酷く腫れ上がり本来そこにはない位置に硬くとがった物があった。おそらく折れた骨なのだろう。

 そんなことはさておき、今度は左腕に力を込める。

 

 哲也「開放…」

 

 右腕が使えなくなったならその逆を使えばいい……

 単純な考えだが力を使えばその末は見て取れる。使用回数も右腕を見る限りせいぜい5回が限界だろう。

 

 哲也「一撃で…決メる!」

 

 腕を構え、まず今向かって来ている剣を振り払う。剣の作り出すには一定以上の時間を必要とするようでその瞬間だけ隙ができる。

 できる限りの力で海を蹴り、3号に近づいていく。しかし相手とはとてつもない程の距離がある。もちろんたった一回剣を防いだところで詰められる距離でもないため、相手のインターバルが終わり再び剣が飛んでくる。何回も何回も同じ作業の繰り返し、体は限界に等しく攻撃回数は残り3回……

 

 哲也「……動けナくなるけど、いいカ…」

 

 心の中で仕方ない、と自嘲気味に呟き左腕の開放すらも解いてしまう。そして、今度は左足に開放を使った。

 これがどういう事になるかは言うまでもない、足が使えなくなれば移動ができなくなる……つまり、敵に格好の的になってしまう。もし仕留めることができなければ、終わりである。

 

 片足に力を使っただけあり、移動スピードの通常の3倍以上にはなっただろう。相手との距離もぐんぐん縮まっていった。

 3号も急激な接近速度に戸惑ったのか、剣の生成を途中で中断し近距離戦闘に移行しようとしていた。しかし、急速な状況変化には対応できないのか、PCのフリーズのようにぴたっと固まってしまった。

 その時間を利用し、胴体の真ん中に目掛け再び開放した左腕を向ける。

 

 哲也「はあぁァぁ!!」

 3号「!」

 

 見事真ん中に的中、せわしく動いていた尻尾も項垂れ本体も石のように動かなくなった…

 

 哲也「これで…終わり…か?」

 

 壊れた両腕と片足を抑え、その場に膝を付く。目の前に機能を停止した敵がいるため少し恐怖を覚えてしまう。

 

 哲也「体が…動かない……」

 

 開放により体が意識が朦朧とし始める、気を緩めれば倒れそうだった。 

 

 哲也「電達は…もうついたかな……」

 

 3号と戦う前に、撤退命令を出した艦隊のことを思い出す。今頃はきっと鎮守府で待っていることだろう…

 

 …れ…か……ん!

 

 哲也「…やばい、なんか……幻聴が…」

 

 思いのほか能力の副作用が酷いことに驚いてしまう。それもそうだろう、なんせこの場にはいない電の声が幻聴として聞こえてくるのだかr

 

 電「司令官さん!」

 哲也「…いな、ずま……?」

 

 大声で耳元に叫ばれた声にはっとする。先ほどの声は幻聴でもなんでもなく本当に電声だった。何故ここにいるのだろうか……

 そして体中にできた傷をとても辛そうな顔をしながら眺め、そっと抱きしめてきた。

 

 電「ごめんなさい…司令官さん…電、なんの力にもなれませんでした…」

 哲也「謝らなくて…いい……電は、何も悪くないから…」

 

 哲也も電を抱き返しながら優しく頭を撫でる。

 大切な人がこんなに傷つくまで戦っているのに、自分は何もできずただ逃げることしか出来なかった…そんな悔しさと悲しさから、電は静かに泣き出してしまう。

 

哲也「電、泣かないで……帰ろう?」

 電「…はい、なのです」

 

 電の肩を借り、唯一動く右足で進みながら、ゆっくり、ゆっくりと帰路についていった……

 

 3号「……サイキドウカンリョウ…ソンショウ、チュウシンブノリョウダン……カツドウカノウトハンダン…ミッションヲゾッコウスル」

 哲也「?!」

 

 事務的で機械から出てくるあの棒読みな嫌な声が再び耳に入って来る。

 油断をしていた…生き物と同じように大きな傷を与えれば、機能が完全に止まるという考えだった。しかし相手は未知なる技術で作られた機械、こちら側の常識が通用する保証などどこにもなかったのだ… 

 

 哲也「電!逃げろ!」

 電「きゃぁ!?」

 

 声を聞いた瞬間、哲也は反射で電の体を抱き上げ今出せる力の限り遠くへ放り投げる。

 

 哲也「…か……はっ……」 

 

 しかし、電を逃がすことに集中しすぎたためか敵に背を向けてしまっていた。

 当然そんな隙を逃すはずはなく、3号は数本の剣を哲也の胸に目掛けて突き刺す。口から血を吐き出し、目から光が失われた状態のままその場に哲也は倒れ込む。

 

 電「司令官さん!!」

 

 哲也に逃がされ、宙を漂いながら全ての光景を目の当たりした電、悲しみよりも怒りの方がこみ上げ安定しない体勢のまま単装砲を構え始める。

 

 電「司令官から、離れるのです!」

 

 化物じみた哲也とは言え、気絶一歩手前で奮った力では本の数十メートル飛ばすことしかできず、電の射程範囲で攻撃出来てしまった。

 

 しかし、当然と言うべきか…艦娘を超えた哲也が相手をしてギリギリの戦いになるほどの手練、一艦娘が……ましてや駆逐艦である電がどうこうできる相手ではなかった。

 撃ち放った砲撃は虫をはらうかのように弾かれ、すかさず飛び剣での反撃をされ、轟沈寸前と言っていいほど損傷が酷かった。

 

 3号「クチクカンノソンザイヲカクニン。ミッションヘノショウガイトハンダン。ショブンスル」

 

 海の上を重い足取りで電に歩み寄っていく。魚雷も単装砲も何もかも破壊されもうなす術がなくなっていた。

 

 そしてついに、目の前まで3号がやってくる。

 もう、生きた心地も生きる希望もなくなっていた。少し先には胸に風穴を明け倒れている恋人、目の前には今まさに自分を殺そうと剣を振り上げている敵……

 

 電「…でも、これで司令官さんとずっと一緒に居られるなら……」

 3号「ショブン、ジッコウ」

 

 その声と共に大振りで剣を向けてきた。これから襲い掛かる痛みに耐えようと電も目を閉じる。

 震える体を抱え、哲也や皆との出会ってから今までの思い出が走馬灯として蘇ってきた。溢れ出す過去にどんどん心が絶望と恐怖の沼に沈んでいく。

 

もしかしたら司令官は生きているのかもしれない、気を失っただけなのかもしれない。

 一緒に帰って、また皆と、恋人と楽しい時間を過ごしたい。

 死にたくない……ずっと皆といたい……

 

 電「司令官さん…助けて……」

 

 ザシュッ…

 

 刃物が刺さったときの鈍い音と血が飛び散る音がする。深くえぐるように斬りかかったそれはさらにミシミシと音をたて突き進もうとする。

 死ぬ間際ではこんなにも痛みがないのかと思い、そっと目を開けた電…見ると自分の体には剣らしきものが刺さった様子はどこにもない。一瞬の間思考し、前を向く…見るとそこには異形の形をした腕で3号の斬撃を受け止めている一人の男性の姿があった。

 

 電「司令官、さん……」

 哲也「……」

 

 生きていた。やっぱり気を失ってただけだったんだ…そう考えた電は、今見えた一筋の光に喜び、涙を流した。

 ……しかし、どこか様子がおかしい。名前を呼んでも返事がなく、何かブツブツと一人言を呟いていた。

 

 電「司令官さん?」

 哲也「…電に触ルナ、電に近寄ヨルナ…電を傷ツケるナ……」

 

 あまりの変貌ぶりに電だけでなく、感情のない機械の3号まで先ほどのフリーズとは違う唖然とした面持ちで固まってしまう。

 

 哲也「電ヲカナシマセルナラ、オレが…ケス……」

 電「きゃぁ!!!」

 3号「!」

 

 哲也が最後にそう言った、哲也を中心に強い光が広がり始める。真っ暗だった空間にいきなり太陽が現れたかのような、それほどまでの眩しさだった。

 しかしその光は太陽のように赤く燃えるように光るわけでもなく、漆黒で、見ていると吸い込まれてしまいそうな闇の光だった。

 

 その光は数秒輝いた後に少しずつ照度が弱くなり、消えていった。あまりの強さに光が収まっても10秒程目がチカチカしていた電。視界が戻った瞬間、広がっている現状に理解が追いつかなかった。

 

 電「……?」

 

 そこかしこには3号の剣や足などの部品が浮かんで降り、その3号がたっていた場所には哲也が倒れていた。

  

 電「……司令官さん!」

 

 一瞬反応が遅れたが、今はここから離れることを優先し電は哲也を担ぎ今度こそ鎮守府に戻っていった。




裁判長「被告はつひこ、長きにわたる投稿放棄の刑により無期懲役を命ずる!」ダン

はつひこ「そんな!」(ノД`ll)

(デジャブ)



文化祭というリア充イベントが迫るなか、自分のクラスの出し物が何なのかすら知らず一人焦りながら眠れぬ夜を過ごしてます、はつひこです。今回も、投稿遅れましたね……┏○┓。

最近、気になっていたブレンド・Sというアニメを見ています。リアタイで。
ネットで知らべたところ、まんがタイムきららが原作らしいです。ごちうさと同じところだ、やったね(๑•̀ㅂ•́)و✧

まぁ、それよりこのアニメ、やばいです。主人公の女の子がドMにはたまらない属性でした。
あの蔑む視線と口調…あ、思い出しただけで鼻血が…興奮してきました……

コホン……次回はなるべく早めの投稿目指します。ではまた次の回にお会いしましょう。



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