電さんと化物提督   作:コントラポストは全てを解決する

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ただ、なんとなく、思いつきで書きました。特に意味は無い。


番外艦 曙の着任五日間

着任当日

 

 曙「綾波型駆逐艦曙よ。まぁ、せいぜい頑張りなさい。クソ提督」

 哲也「お、おう…」

 

 腕を組み、片足体重で、ブーたれながら、すべてに呆れたような眼差しを向け、お世辞にも礼儀がいいとは言えない、そんな挨拶をする。

 とびきりキャラのキツいこの少女の名は曙、以前の鎮守府で提督が連行されたのとあまりにも態度が悪く、扱いにくいということで元いた鎮守府から移籍してきた。

 

 哲也「まぁ、ここにいる間は出擊も遠征もしなくていいから、姉妹達と仲良くね」

 曙「言われなくてもわかってるわよ。チッ」

 哲也「あ、はい……じゃ、じゃぁ案内するからついて来て」

 

 曙は目上の人にも容赦なく暴言を吐き、規約違反も数々犯して来た。

 

 哲也「ここがドッグ。こっちじゃお風呂の役目しか果たしてないから特に説明はないけど場所だけ覚えといて」

 曙「はいはい」

 哲也「あはは……」

 

 任務執行時には無理難題を押し付けられ、こなせなければ責任を負わされた。それだけではない、自分にまったく身に覚えのない失策までこちらに流れ込んで来たこともあった。

 その度に曙は周囲から辛辣な目を向けられ、屈辱的な想いをしてきた。

 

 哲也「ここは食堂。間宮さんの料理って美味しいよね」

 曙「だから?」

 哲也「oh......」

 

 そんな曙の提督も、資金の横領などがバレ、憲兵にしょっぴかれていった 。

 鎮守府の面々はそこに残ったが後任でやってきた提督が曙に恨みでもあったのか……着任当日に曙の移動を決めた。そして曙は上記の理由の元ここへ移動し今に至る。

 

 哲也「で、ここが曙の部屋。潮からの要望で相部屋がいいって言われたんだけどそれで良いかな?」

 曙「別になんだっていいわよ」

 

 ここでやる事はただ一つ、皆仲良く暮らしましょう。

 

 他に類をみない、艦娘の出撃、遠征の全面禁止。ここで出来る艦娘らしい事といえば秘書艦か、許可証をもらっての演習ぐらい。

 

 ここの鎮守府は外の艦娘達では賛否両論。艦娘は戦うのが役割と思う者、戦いよりも平和を願う者、ただ自堕落に過ごしたい者など、様々な意見が交差していた。

 まぁ、曙にはそんなことどうでも良かったが……

 

 哲也「じゃ、俺は出撃するから潮と仲良くな」

 曙「はいはい」

 

 手をヒラヒラと適当にあしらい部屋に入る。

 

 潮「あ、曙ちゃん、着任したんだ」

 曙「そうよ。まぁ、これからよろしく」

 潮「うん」

 

 潮は用意していたのか押し入れの中から「曙」とでっかく縫われた座布団を出す。

 渋い赤模様なのに、青色の筆文字で書かれたそれはセンスの欠片もなく……

 

 曙「ダサい……」

 

 その一言しか出てこなかった。

 

 潮はこんなの作らないだろうし、こういう変なのを好むとしたら漣ぐらいか……

 

 潮「あはは…それ、提督が作ったんだよ」

 曙「は?これを、あいつが?」

 

 上官というのは部下を無下に扱い、捨てて行く。そういうものだと思っていた。無論曙もそれを受け止め、もう上の人は信じないでいた。

 しかしこれはどういうことだろうか……恩を押し付けたいのなら随分舐められたものだ。

 そう考えると、無性に腹立たしい…

 

 潮「曙ちゃん、提督に向かって『あいつ』なんて言ったらダメだよ」

 曙「潮には関係ないでしょ。それにどうせまたクズなんだし……」

 

 座布団をひき、その上に座る。テーブルの上に置いてあった煎餅の中から1枚を選び食べ始めた。

 

 潮「曙ちゃんが、どんな提督の元でやってきたのかはわからないけど、ここの提督は良い人だよ」

 曙「……ふーん」

 

 提督なんてどこも同じではないのか……というか潮の様子がおかしい……もう少しオドオドしてる子だったんだけど。

 

 潮「きっと曙ちゃんもここで過ごせば変わると思うよ」

 曙「そう」

 

 そんなことになったらいいわね。多分無理だけど。

 

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 着任二日目

 

 早速暇になった曙はなんとなく執務室の前を通りかかった。

 中からは書類仕事でもしているのかペンを走らせる音が聞こえて来る。

 クソ提督は出撃中、ということもありなんとなく中を覗いた。

 

 電「えっと、これがこっちで…これはあっち、この書類はいらないから……」

 曙「……」

 

 纏めきれてない後ろ髪、頑張って見積もっても中学生、小学生と言われても違和感無い体格、語尾によくなのですとつけるよくわからない子。

 名前は確か…電と言ったはず。

 結局なんやかんや言っておきながら仕事を艦娘に押し付けてるのね。

 

 曙「手伝いましょうか?」

 電「あ、あなたは…曙ちゃん。あ、ありがとうなのです」

 

 気がつけば手伝いを申し出ていた。

 そこら辺に置いてあった書類を適当に手に取り、必要事項を記入していく。

 

 電「曙ちゃん、慣れてるのですか?」

 曙「まぁ、前の鎮守府で執務のほとんど取り持ってたから多少はね…」

 電「すごいのです…」

 

 曙は大量の書類を、素早く効率的に片付けていき、半分程を処理しきった。

 

 曙「電に聞きたいんだけど、あいつはなにしてんの?なんで電がこんな事してるのよ」

 電「何って、出撃ですよ?電はこれくらいしか司令官さんのお役にたてないので…」

 

 どこまで純粋なのだろうかこの子は…どうせあー言う奴に限って裏ではどうしようもないクズだったりするのに。よくそこまで信じられる。

 しかもどこか残念そうにしていて、そんなにあのクソ提督の役に立つ事が大事なのか。

 

 曙「疑ったりしないの?あいつが実は嘘ついてて裏では遊んでるだけーとかそんなこと」

 電「それは絶対にありえないのです」

 曙「……」

 

 即答だった。何故そこまでクソ提督を信じきれるのか、提督というのは皆糞ではないのか……

 

 電「電は司令官さんが水に浮くのを見たことがありますし、深海棲艦を艦娘にするのも見たのです。だから司令官が嘘をついてるということはないのです」

 

 まさか実際に目撃した人がいたとは……

 

 曙「でも、力を持ってても結局は本人の意思でしょ?そこまで言いきれるの?」

 電「司令官さんは、とても優しい人です。電のことも受け入れてくれて、いっぱい撫でてくれて……///」

 

 あ、やばい惚気出した。そういえば潮が言っていたがクソ提督と電は出来てるんじゃないかって言うほど仲が良いって聞いたような……

 

 曙「わ、わかったわ。取り敢えずあいつが本物なのはわかったから」

 電「そうですか」

 

 これからは気をつけよう。砂糖に埋もれるのはごめんだわ……

 

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 着任三日目

 

 今日は一人デパートに内接してあるゲームセンターに来た。UFOキャッチャーというものに最近興味があったから。

 実際面白い、1センチの誤差ですら支障をきたすこのゲーム。こういうスリルがあるのは嫌いじゃない……

 

  A「おっ、そこのカノジョー俺らと一緒に遊ばない?」

 B「へぇー結構可愛いじゃん」

 曙「……」

 

 あと、途中チンピラと呼ばれる軍団二人に囲まれたため、急所に1発食らわして帰って来た。かなり悶えていたがまぁ、どうでもいいか。

 

 曙「それにしてもヌイグルミばっかりね……」

 

 目がクリクリした猫や熊の可愛い系のものばっかり取ってきてしまった。

 これはクソ提督に見つかったら笑われる……こっそり帰ろう。

 

 哲也「あれ、曙おかえり」

 曙「……」

 

 見つかった、しかも秒で。てかいつの間に背後取ったのよ。忍びかあんたは……

 あぁもう、バレたら仕方ない。大人しく馬鹿にされてやるわよ。

 

 哲也「ん、ゲーセン帰りか…って随分乱獲して来たな…」

 曙「……笑いなさいよ」

 哲也「別に笑ったりはしないよ。人の趣味だし」

 

 こういう時は素直に馬鹿にしてくれた方が気が楽なのだが…こいつはあれだ、変わり者……変態というやつだ。

 

 哲也「まぁ、曙が楽しくやってるようで良かったよ。じゃぁな」

 曙「……」

 

 最後に頭を撫で、去っていった。撫でるなクソ提督……

 

 

 …本当に変な人だ。

 

 

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 着任四日目

 

 何故か朧、漣、潮と4人でカードゲームをすることになった。ここに来てからニートのような生活をしている。

 

 曙「…提督って皆クソなんじゃないの?」

 漣「急にどしたの?」

 朧「凄い偏見だね…」

 潮「提督のこと?」

 

 着任してからまだ四日目、あの不信はストレスからだったのか疲れが抜けた三日目の夜からこの疑問が飛び出して来た。

 

 潮「最初に言ったけど、提督は良い人だよ」

 曙「しかしあんな……善人が本当に存在するのか」

 朧「善人って…」

 漣「ボノたその頭が壊れた」

 

 よし、漣は後でしばく。そんなことより今はこの疑問だ。

 クソ提督を信じるなんて絶対ないと思ってたのに。

 

 朧「気になるなら、提督の観察でもしたら?」

 曙「まぁ、少し聞いてみるか……」

 漣「やーいボノたそのストーカー……」

 

 漣に全力のグーパンをお見舞した。

 

 

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 着任五日目

 

 0600、日課のランニングをしてる最中にクソ提督に会った。携帯で誰かと話していたようだったが、私を見つけるとすぐきっていった。

 取り敢えず昨日の事もあったので近くのベンチで適当に話すことにした。

 

 哲也「まさか、曙が俺を誘うとは……」

 曙「悪かったわね」

 

 クソ提督が茶化しながら言ってくる。相変わらず変なやつだ。 

 

 曙「そういえば誰と話してたの?」

 哲也「えっと、元帥っていえばわかるかな」

 

 元帥……詳しくは知らないが確かとんでもなく偉い人だったはず。なるほど…

 

 曙「媚売ってたのね」

 哲也「違う違う、ちょっとした世間話だよ」

 

 それって媚びと何が違うのよ。ていうか軍のお偉いさんと世間話出来るってあんた何者なのよ……

 

 曙「軍の上と繋がってるの?」

 哲也「いや、ただの親と子の関係だよ。元帥さんは俺の義父だから」

 曙「ふーん…」

 

 要するにコネをしてたのね。なんだ、やっぱりクズじゃない。皆に言いふらしてやろ。

 ……まぁ、流石の私もそこまでしないけど。それに決めつけるのは良くないわね。うん。

 

 曙「両親はぽっくり逝ったと」

 哲也「本当に容赦ないな…」

 曙「そりゃどうも……」

 

 私には、というか艦娘には親なんてものは存在しない。家族と呼べる存在は姉妹だけ。しかも体の作りも違う。なので人間が見る家族の死を私達は感じることが出来ない。

 

 哲也「親は……死んではないと思う」

 曙「曖昧ね」

 哲也「幼少時に元帥さんに拾われて、それから能力を買われて、ずっと海の上。まぁ、学校とかは行ってたけど、とにかく欠席が多かった。そのおかげで万年ぼっちさ」

 

 どこか遠い目をしながら語り出した。こういう時は「おめでとう」と返すのだろうか。

 ……いや、これはネタに使う時ね。

 冗談は置いておこう、意外とこいつの家庭事情が重かった。親がいない、海で戦ってる点に関しては艦娘に近い。思わず共感してしまった。

 

 曙「あんたも意外と大変なのね」

 哲也「……曙、変なものでも食べたの?」

 曙「どういう意味よそれ」

 

 割と本気で病人を見る目を向けられる。張り倒してやろうかしら……

 

 哲也「いやだって曙が俺を心配するとか……お前艦隊の間では俺以外には優しい子って言われてるんだぞ?」

 曙「なにそれ初耳なんだけど………じゃなくて、私が思った事を言っただけよ。心配とかはしてないから安心しなさい」

 哲也「これが漣が言っていたツンデレか」

 

 漣め、変な事吹き込んで……帰ったらシバく。

 

 曙「話が脱線したけど……何話してたのかしら」

 哲也「曙が何故優しくなったのか」

 曙「違うと思うけどもうそれでいいわ」

 

着任してから五日間、食べて寝て遊んでを毎日繰り返してたらなんかが吹っ切れた。ただそれだけである。

 あれだけ提督という存在が嫌だったのだが、これのせいか、それともこいつだからか知らないけど存外悪いようなものじゃないと思えて来る。人の心とは案外強く出来ていた。

 

 曙「自堕落に過ごしてたらこうなったのよ。今はそこまであんたへのイラつきもないわ。感謝しなさい」

 哲也「何に感謝知ればいいかわからないけど、取り敢えずありがとう」

 曙「ふふっ…」

 

 なんか、友達と話してるみたいで楽しいわね。

 

 哲也「曙が笑った…」

 曙「やっぱりあんた変態ね」

 哲也「え、酷くない?」

 

 やっぱりこいつはどこかおかしい。でも、面白い人だ。皆が懐くのもなんとなくわかってしまう。

 …別にデレてるわけじゃない……

 まぁ、こいつの事はまだ完全には信じきれないけど、提督として信じるくらいなら別にいいか。

 

 曙「まっ、これからもせいぜい頑張りなさい。提督」

 哲也「…言われなくても、俺に出来ることは全力でやるさ」

 

 曙は思う、こういう平和ボケも案外いいものだと。

 

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 現在

 

 漣「うわー、ボノたそちょろい」

 曙「ふんっ!」

 

 渾身のラリアット

 

 漣「」

朧・潮「あはは…」

  

 鎮守府は今日も平和である。




ボノたそ←ここ重要


はつひこ「曙が幼馴染だったらさ、最高だと思うんだよね」
憲兵「ほう」
はつひこ「文句言いながらも朝起こしてくれて、ご飯作ってくれて、エッチなToでloveる的な事も赤面しながらの顔面パンチで許してくれそうなんだよね。もっと殴っt(ry」
憲兵「うむ」
はつひこ「なんだかんだ優しいから風邪引いた時とかはツンなしのマジ天使になって「まったく…ちゃんとしなさいよね」とか言ってきて?……最高じゃん?」
憲兵「……それで、駆逐艦の下着を盗んだのとどう関係が?」

はつひこ「」←腕には犯罪sy……ロリコンの勲章、鉄の腕輪を装備中


………なんだこれ……
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