電さんと化物提督   作:コントラポストは全てを解決する

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約30日ぶりの投稿、全然うまく書けなかった……






63艦 イベント

------------------ガルゼ

 

 ガルゼ「3号が死んだー!!」

 1号「良い奴だったよ、大分機械ぽかったけど…」

 2号「ありがとう君の事は忘れない」

 

 なんということでしょう…つい最近まで3号と同じカタコト機械喋りだった1号2号が、3号を死をきっかけに人のように流暢に話すようになったではありませんか。

 しかもそれだけじゃない、なんか人型になってる。装備も多くなってるし…

 

 1号はタービンをがん積みし両手にナイフ、2号は右腕に魚雷をいくつもつけている。さらに発射管がマシンガンのように回転するプレミア仕様。

 

 ガルゼ「どうしてこうなった……」

 1号「3号から送られてきた戦闘データを元に…」

 2号「色々改良したらこうなりました」

 

 そんな機能がついていたのか…

 それにしても二人とも本当に似ている、顔は垂髪の向きだけだしか違わないし、服装は武器を除くとチョッキに海パンとよくわからない格好になってる。

 

 ガルゼ「まぁいいや、3号のデータって私でも見れる?」

 1号「あ、はい。少し待っててください」

 2号「今準備します」

 

 そのあと二人はそこら辺に落ちてるガラクタからタブレット端末のようなものを作り出していった。

 本当、色々変わったよね君たち……

 

 1号「ガルゼ様どうぞ」

 ガルゼ「ふむ…」

 

 1号から渡されたそれをみる。相手は駆逐と提督の二人……

 まぁ、ほとんど提督側が殺っちゃってるんだけど。

 それにしても随分荒い怨念の扱いだこと。こんなんじゃいつか化けるねぇ。その時はいただくけど…

 

 ガルゼ「早く、力を戻して欲しいね。元の君を倒すのが私の目的なのに…」

 2号「ガルゼ様はこの方とどういった関係で?」

 ガルゼ「関係かぁ、うーん……」

 

 あいつとの関係…昔に一悶着あってお互いに恨みあってる?

 いや、今はあいつの記憶は飛んでるし…私の一方的か。それに元のあいつもそんな柄じゃない。なんというかthe・正義のヒーローって感じだしね。

 

 ガルゼ「昔から仲の悪い…敵?」

 1号「なら殲滅ですね!」

 2号「殲滅だぁ、全てを焼きつくせぇ!」

 ガルゼ「ストップストップ、まだ倒さないよ……そうだね折角ならあいつに絶望を見せてからザシュッと…」

 1号「絶望、ですか?」

 

 私も昔はあいつに苦汁を飲まされたからね、仕返ししなきゃ。

 さて、あいつにとって1番大切なものとは……

 

 ガルゼ「やっぱこれかなー…」

 

端末に映っているあいつとは別の駆逐艦の少女、この子をどうにかすれば……

 

 ガルゼ「よし、私の強化もかねてイベントを起こそう。1号2号ちょっとこの提督、化かしてきて」

 1号「了解しました」

 2号「ガルゼ様はどうしますか?」

 

 やる気満々で今にも飛び出して行きそうな1号とは別に、キョトンとした顔で2号が尋ねてくる。

 

 ガルゼ「私は私でやる事があるからね。ささ、二人ともあとは頼んだよ」

 2号「了解しました!」

 1号「行ってきます!」

 

 二人は笑顔で敬礼をすると、猛スピードで海の中をかけていった。

 

 二人が目の届かなくなる範囲になったのを確認すると、後ろを振り向きそこにある大型客船1隻分に筆頭するそれに話し掛ける。

 

 ガルゼ「…私も本格的に動き出すことになったよ。0号」

 

 ガルゼが復活して、1番最初に作った深海棲装。最初は大きさ的にも愛らしさ的にも子犬に似たようなものがあったが、今ではこんなになってしまった。

 

 0号は話すことなく特殊な電波でガルゼと意思疎通をする。ガルゼが同じく電波で目的を伝えると、0号も了承の意を示す。

 

 ガルゼ「ありがとね……それじゃぁ、いただきます」

 

 ガルゼが腕を大きく開き、軽く息を吸うとその巨体は黒い霧となり、吸い込まれて言った。

 最後にご馳走様でしたと、手を合わせる。

 

 ガルゼ「ふぅ、後は……あいつを喰って終わりか……」

 

 そう呟く、ガルゼはそっと笑みを浮かべた。

 

 

 -----------

 

 電「……」

 

 暁型部屋にて、共有テーブルに突っ伏しながらウンウン唸っている電がいた。体を揺すったり、鼻水をすするような音がしたり、ため息を吐いたりと小さな動きはするが、一向に顔をあげようとしない。時間にしておよそ一二時間、電はずっと思い悩んでいるようだった。

 

 そして、そんな彼女の具合に下手に声をかけられず、部屋の隅でちょこんと座り見守ってる1番目と3番目の姉が二人いた。ちなみに2番目はベッドの自分専用スペースでウォッカの空瓶を抱き枕にしながら熟睡中。

 

 暁「…電、どうしたの?」

 雷「私にもわからないわ…」

 

 電から話し掛けてくれないか……二人は心の内でそう思った。そんな時、ベッドの方から物音がする。

 

 響「ん…ふぁ〜……おはよう皆」

 暁「お、おはよう」

 雷「おはよう……」

 

 重たい瞼を擦りながら響はベッドから降りてくる。そして、暁と雷が部屋の隅に並んで座っているのを不思議に思いながらふと後ろを振り返ると例の電が目に入った。

 響は「何あれ」と二人にアイコンタクトを送るが、揃って首を横に振る。状況が全く読めなかったが、取り敢えずとでも言うように響は電の元に向かう。

 

 響「電、大丈夫かい?」

 電「…あっ、響ちゃん……おはようなのです」

 

 テーブルから顔をあげた電の頬には袖の跡がついていた。若干の笑いを堪え、電の体調を伺う。どうやら悪いというわけではなさそうなので内心ほっとし何があったのかを聞く。

 

 響「おはよう。それで何があったんだい?」

 電「……そんな、大した事じゃないのです」

 

 響が聞くと、再びテーブルに突っ伏してしまう電。遠目から見ている暁と雷は何がなんだかわからなかったが、電が顔を背ける直前うっすら見えた目尻に溜まった涙を響は見逃さなかった。

 電の背中を優しく撫でながら、そっと問いかける。

 

 響「電、何か悩みがあるなら言って欲しい。できるだけ力になるからさ」

 電「……響ちゃん…」

 響「…ほら、よしよし」

 

 背中をさすっていた手を伝うように身を流し響にもたれかかる電、よく見るとうっすら目の下にクマが出来たており、寝不足の気が見て取れた。

 

 響「電、もしかして最近寝てないのかい?」

 電「…はい……寝てないというより眠れませんでした」

 響「そっか…聞かせてくれる?何があったのか」

 電「はい…」

 

 いったい何をそこまで思い悩んでいるのか、電のことだから司令官がらみだろうと予想しているが、もしかしたら別れ話まで言ったんじゃないかと不安になる……

 

 電「実は……」

 

 そして電はその悩みの種を告白するが、その内容は別れ話では無かったものの響の中では絶対ないというものに等しかった。

 

 響「司令官に、避けられてる、ねぇ…」

 電「はい……」

 

 正直、電の勘違いなのではないか……そうとしか思えないのだが、電曰くここ4日ずっと無視され続けたらしい。やっと口を開いてくれたかと思えば、一人にさせて欲しいとか今は時間がないなどと言われたそう。

 

 響「うーん……司令官がそんな事するとは思えないんだけどなー」

 電「でも、昨日も前の日もそんな感じでした……やっぱり、電があんな事言っちゃったから…」

 響「あんな事?」

 

 悪い想像でもしたのか、何か焦り出した電。

 響が問いかけると先程よりさらに落ち込んだ顔になりながら話し出す。

 

 電「…はい、ちょうど5日前司令官さんにもう戦うのはやめて欲しいって言ったんです……」

 響「…どうしてそんなこと……」

 電「電でもあの強い敵と戦えるかもしれない、そんな装備を見つけたんです……電のせいで司令官がいなくなっちゃうかもしれないのから…だから、守りたくて」

 

 そんな装備があるのか……でも、電が敵を倒そうとするとは…私が知っている話では、電は以前に沈みそうな敵を助けようとして轟沈しかけたとか…それぐらい敵を沈めるのに抵抗を持ってる人だったはずだけど。

 司令官が影響しているのは間違いないが…果たして素直に喜んでいいものか…それにしても……

 

 響「司令官がいなくなるとは…?」

 電「…あまり、言いたくないのですが……司令官さんの力は怨念を変換して光にする事が出来ます。でもその代償に身体や心が怨念に食べられていって…最後にはあの敵みたいに……だから、電があの装備を使って戦おうって…司令官さんも、もう能力は使わないって…約束してくれて」

 響「…なるほど」

 

 …ようするにもう司令官はその敵化する目前なのか。まだ余裕があれば大丈夫って言って済ますあの人だ。それに、電がさっき言ってた装備を持ってないとすると、司令官が持っているのだろう…それを使えば全て解決だが、電を避けているということは解決しなかったのかな。武器が弱すぎたのか強力すぎて扱えないのか……多分後者か…

 …となると、司令官はこれからも能力を使い続ける方針になった、そういうことだろう。

 武器は使えない、残っているのは自分の能力だけ、しかしそれを使えば敵化し事実上の死……そんな中で司令官は電を避けている…か。

 

 響「…はぁ……」

 

 響は何かの考えに行きつき、小さく呆れた笑みをこぼしながら失望をあらわにする。そして電をそっと離し部屋の出口に向かう。

 

 電「響ちゃん?」

 響「ちょっと、司令官のところに行ってくるよ」

 電「え?」

 

 最後に行ってきますと挨拶をし、その部屋を出ていった。

 

部屋から少し離れ、誰もいないことを確認した後、誰と話すわけでもなく喋り始める。

 

 

 響「はぁ……自己犠牲もここまで来ると最早病気だね。私だって、もしかしたらそうするかもしれないよ?…でもさ、やっぱり家族を傷つけられるのは見過ごせないんだよね」

 

 そう言いながら響がやってきたのは執務室前、今日は朝から資料整理という情報を既に掴んでいた。

 そして、ノックもなく荒くドアを開けて言い放つ。

 

 響「司令官?少しいいかい、話しがあるんだ」

 哲也「……響?」




こんにちは、はつひこです。最近やっと鬱タイムから抜け出せました。
こないだ買ったゲームを少しプレイしたのち、いざ執筆しようと思ったけど間隔開けすぎて、どうやって書いていたのかを忘れ、手探りで書いていたらいつの間にかこんな時期に……
できれば5月6月ぐらいに最終回を迎えたい。

次回はいつになるのやら……
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