まぁ軽く1週間が経ち、来たくない気持ちをなんとか抑えやってきた大本営。最高階級よろしくのVIPな雰囲気の扉をあけ、さらにVIPな部屋に入る。
「哲也ああああぁぁぁーーーーー!!!」
「いやああああァぁあああぁぁ!!?!?」
「へぶしっ!?」
そしてこの有様である。
あっ、やべ殴っちまった。
いや、今のは仕方ないだろう。だって大本営に呼ばれていざ部屋に入ってみればいきなり知らないおじさんが飛びかかって来たんだよ?俺悪くなくない?
……うん、悪くない。よし、正当化完了。
ところでこのおじさん誰?俺の名前を知っているって事は知り合いだろうけど……いや、軍のトップだから名前くらい知られてて当然か。問題は何故飛びついて来たのか……
「」
「あっ……えっと大丈夫ですか?」
「」
打ちどころが悪かったのか、頭を抱えてずっと悶絶している。このまま脳震盪で逝ったりしないよな?もし逝かれると俺も殺人罪で首チョンパされる。いや今日社会的に首チョンパされる俺が言うのもあれだが………物理はゴメンだ。
「……気持ちいい」
「」
もうやだこの人……
「コホン………ったく、哲也よ親に向かって暴力とは何事じゃ…」
「……は!?」
えっ……この人が俺の親?部下に抱きつこうとした挙句、殴り返されて「超気持ちいい…」とか言ってるこの人が俺の親?
HAHAHA、嘘だよね?俺嫌だよこんな人……ねぇ誰か嘘と言ってよ……そこの資料ファイル掲げてる大和撫子なお姉さん嘘ですよね?
「…哲也さん、残念ですがその方は貴方の保護者にあたる人です……えぇ、残念ながら…」
「」
「あの、そこまで否定されると流石に落ち込むんじゃが…」
どうやらこの人は本当に俺の親父らしい。隣の大和撫子な方は秘書だろうか。というかこちらの方のハイライトが機能してない…怖いです……
「…ふむ……その反応。どうやら本当に記憶喪失みたいじゃな」
「ですね。どうしてこんな事になってしまったのでしょうか?」
先程のふざけた空気からは一転、神妙な面持ちでこちらを眺めて来る。それにしても……なんで俺の記憶喪失知ってるんだ?鎮守府の誰かが連絡したのか?
「えっと……つまりどういうことで?」
「…なに、心配することはない。わしらもこう見えて驚いてるんじゃ。一応お前の親だからな」
「そうですね、昔から……というわけではありませんが付き合いも長いですし」
どうやらこの人達は、この人達なりに心配してくれていたわけか。となると最初のは……俺の緊張をほぐすためにやってくれたんだな。うん、そうしとこう。
それにしても2人とも本当に心配そうな視線を向けて来る。それほどまで愛されていたのか、前の俺は………
「なるほど……ところでお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「ふむ……」
俺の一言に自分の髭を撫でつつ何かを確かめるように見つめて来る。そして「ほう」と何かを知り得たのか先程の視線に戻った。
その一方で大和撫子な方は何かをずっと悩んでいるようで、ずっと難しい顔をしていた。
「わしの名は伊坂侍郎、先程言った通りお前の親じゃ。そしてこっちはワシの嫁艦で大和型戦艦1番艦の……」
「大和です。初めまして」
持っていた傘を1度置き、丁寧に会釈する。
なんと言うか見た目から作法まで本当、大和撫子だ。しかし何故だろうか……今は後ろに般若がいる………
「元帥?1つよろしいでしょうか?」
「うむ、なんじゃ?」
「哲也さんとの久方ぶりのご面会で気分が高揚しているのと記憶喪失の確認の措置なのは理解していますが………しかし、それでも貴方は海軍の上位階級者。先程の振る舞いは如何かと思われます」
「ふ、ふむ……」
ジリジリと説教を垂れながら元帥さんに段々近づいて行く大和さん。そしてその威圧に負け自然と正座になっていく元帥さん……
見ている分には面白いのだが、「怖い…助けて」という元帥さんの心の叫びが視線となりこちらに向かって来る。
まぁ、スルーだけどね………正直最初のアレは俺も気持ちわr…もとい怖かった。
「もう少し自覚を持ってくださいね?」
「は……はひ」
……おそらく、説教が終わった。元帥さんは声がうまく出せていなかった。多分あれだろう恐怖のあまり声が出ないとかそういう類の。大和さんの笑顔が怖すぎて俺も足が若干震えてる。
そういえば、元帥さんそこそこ歳が言ってそうだがお又のロックは大丈夫だろうか?おじさんの放尿とか見てて誰も得しないのだが……
「ふぅ……では哲也さん」
「は、はい……」
そんな事を考えていると大和さんが軽い足取りでこちらに向かって来る。
そして俺の前に立ちニヨニヨと、何か欲しいモノが手に入った時の子供のような笑顔をしながら両手を広げて何かの受け入れ態勢を取った後……
「私の胸の中にどうぞ♪」
「」
さらにこんな意味不明な供述までしている。
もう、本当にこの人達やだ………大和さんは救いだと思っていたのに…
元帥さんも中々ぶっ飛んでるがこっちもこっちですっ飛んでる。
「?……早くどうぞ!」
「そんな可愛く首を傾げないでください。決意が揺らぐ…」
「可愛いだなんて……もう…」
そんな顔を赤らめないでください。仮にもあなた人妻でしょう?
それと元帥さん、殺気全開でこっち見ないでください。その視線だけで死んでしまいます……
あっ、大和さんが無言で近づいてくr………
「えい♪」
「おふ……」
……ふむっ…柔らかい、張りと弾力があるにも関わらず、ゆっくり優しく包み込まれるように沈んで行く。しかし一定の深さに沈むとその張りと弾力が胸を元に戻そうとこれまた優しく反発する………そんなタユんタユんでバイんバイんな世界がここに………これが大人の胸部装甲……
これは…ダメになるやつですねわかります。実際もうダメになり始めてる。
「ヴぇあぁあああああああ!!?哲也が寝取られるーー!?」
……折角心地いい世界に入ってたのにこのオジサンは…てか、寝取られるのね俺、寝取るんじゃなくて。
「なんですか元帥さん。先程あれだけ自分の身分に自覚を持ってくださいと……」
「それとこれとは話が別じゃ!哲也はわしの息子じゃぞ!?」
「もう、私だって哲也さんのお母さんみたいなものなんですから少しくらい良いじゃないですか。ね、哲也さん?」
「ソーダソーダ」
「そこ!洗脳されない!」
胸に顔を埋めてるから見えないけど、多分大和さんが子供みたいに頬を膨らましてて、元帥さんも子供みたいに駄々こねてる。そのうち床の上を転がり始めるんじゃね?
痩せたカー〇ルサンダースに日本風の威厳ある顔立ちをしたようなおじさんが子供みたいに床を転がる光景……うん、ただの末期だ。老人ホーム待ったなしだね。
「元帥さんも落ち着いてください。ただ子が母に甘えてるだけじゃないないですか?ちょっとしたスキンシップですよ?」
「…わし、お主がそのスキンシップから母子相〇に入る系の薄い本持ってるの知ってるのじゃが………」
「えっ?」
「あ……」
『………』
……うん、僕知らない何も聞いてない。ナニモキイテナイヨ?薄い本?ナニソレオイシイノ?
大和さんから異常なほど異様なオーラが放たれてて、元帥さんから全く生気を感じないないのは気のせいだよね?
絶対胸から顔上げないでおこう。今は現実から逃げる時間だ。
「哲也さん、少しだけ失礼します。あと、これとこれを……」
もう少し現実逃避していたかったなぁ……まぁ、悲しんでる暇はないか。
それよりこれ………目隠しと耳栓?
………あぁ、つけてろって事。
「…」
おそらくこれから元帥さんは大和さんに……何かされる。それを俺に見せないためのこの装備、本当に何する気なんだろ…不安になってきた。
そんな事を考えつつも俺は目隠しと耳栓を装備する。
「それでは元帥さんお覚悟を♪」
「ひぃっ…!」
これが俺の耳に届いた最後の言葉だった。
数十分後、目隠しを外していいとのことだったので指示に従い外した。
そして、そこに広がっていたのは床に寝転がっている元帥さん。しかも縛られていた、亀甲縛りで……
2人の間で何があったのかは知らないが、お肌ツルツル全身キラキラの大和さんと、しぼんで枯れ果てている元帥さん。なんとなくナニがあったかは察しました。
「もう嫌…お婿にいけない……」
「大丈夫ですよ、私がいるじゃないですか♪」
「…」
もう、縁切りしようかな……
この後、元帥さんに冗談半分で相談したらガチ泣きされました。はい。
……あんた、それでも元帥かよ………
元帥さんが可愛く見えて来てしまった。もう末期かもしれない……
こんにちは、最近自動車教習所に入校したのですがあまりの運転の才能のなさに履修項目がどんどん増えていってます、はつひこです。ほんとMT車辛い、なんでAT車にしなかったんだろ…
まぁ、それはさておき今回は大本営回。元帥さんと大和さんがキャラ崩壊起こしてますね。うん。
これから少しだけ前のキャラ出して、それから神の奇跡的な何かでいいから電を出して行きたい、電分が足りなさすぎて右手が疼く禁断症状が出てきてます…なんで電消したんだろうね………