憲兵「そんな事より早く駆逐艦娘達の下着返してくれるかな?ん?」つ鉄のわっか
はつひこ「」
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UA40000突破したどー、皆ありがとー!!
前略、山風との同居が始まりました。
山風は本当に気が利くいい子で、気が付けば俺の身の回りの世話をしてくれます。朝起こしてくれたり、食事を作ってくれたり、風呂の用意や洗濯なんかもしてくれたりします。
……ただ、食事のときに料理を食べさせようとしたり、一緒にお風呂に入ろうとしたり、布団に潜りこんで添い寝を試みたりしてくるのがたまに傷です。
俺恋人持ちだからね?ね?
そんなこんなで1部の誘惑に耐えれば文句なしの生活を山風とは送れている。
「司令官、そんなんじゃダメよ!ほらもっと頼って?私がいるじゃない!」
「提督さん!夕立リンゴ持ってきたっぽい!はい、あーんっぽい!」
少し訂正、「送れている」ではなく正確には「送れていた」、昨日までは。
何があったか気になる人も多いと思うが、正直俺にもどうしてこうなったかわからない。山風の話を聞いても、昨日部屋に戻って姉妹の海風に俺の世話をしている事を話したぐらいだそう。それがどういう訳か鎮守府全体に広まってしまい、『提督の世話がしたい!』と言う変わった欲求を持った子達が押し寄せるようになった。
そして、更に問題がもう1つ。俺の記憶喪失がバレた。
まぁ、何故俺が山風の世話を受けてるか理由を問えば情報は広まってしまったわけだし、いずれ気付かれる事だった、ただ記憶喪失を知って皆がどうなるかを考えて黙っていたのだが、取り敢えずこの2人は大丈夫そうだ。
「ほら、司令官。ぼーっとしてないで。何して欲しい?」
「リンゴ、リンゴ食べるっぽい!」
「……」
あぁ、それと問題がもう1つあった。
山風が部屋の隅で物凄い仏頂面をしながらこっちをずっと見てくる。俺の記憶が正しければ今朝からあの状態だったはず。一体何が彼女をそうさせるのか……
しかし、そろそろ原因を突き止め山風に対応しないと俺が危険な目に合う気がする……
山風のハイライトさんは仕事をしているが、前髪が垂れその隙間から獲物を偉う捕食者の眼光がギラギラと送られてくる。ほんと怖い…
山風もあれなの?お世話したい欲がある子なの?
お兄さん少し疲れて来たよ。
「夕立、雷。気持ちは嬉しいけど俺は1人で大丈夫だよ。俺には山風がついてるからな♪」
「「………」」
「…///」
元気さをアピールするように力こぶを作る動作をする。
しかし何故だろうか、2人の目から一瞬にしてハイライトが消え、そして山風が照れ出した。
2人がジリジリとよって来る。不機嫌オーラを漂わせながら…
片方は錨、もう片方はリンゴを…それぞれ逆手持ちにしていた。てか錨で何しようとしてるの?殴ったりしないよね?ね?
「夕立ぃ〜提督さんに食べて欲しいっぽい〜」
夕立?その発言の仕方は誤解を生むからやめようね?あと制服のボタンに手かけないで?ナニ始める気?
「ゆ、夕立。俺もう腹いっぱいだから……」
「むぅ、残念っぽい……」
そう言いながら夕立は、シャリっと気持ちの良い音を立てながら夕立は手に持っていたリンゴを食べる。少し不満そうな顔だ。
雷も同じような顔をしている。よっぽど人の世話をやくのが好きななのだろう。
雷も夕立も朝からよくやってくれる。
午前中は付きっきりで俺の看病をしてくれた、けれど今はもうお昼時、そろそろ2人にも昼食を食べてきて貰いたい。
「なぁ、2人ともお昼はどうするつもりだ?」
「そんなの要らないっぽい!夕立提督さんの看病するっぽい!」
「私もよ!さぁ、どんどん頼って!」
2人して両手を広げて、『甘えろ』と言わんばかりに母性を出そうとしている。でも食事はちゃんと取ろうね?難しく言うけど自己犠牲は身を滅ぼすだけだからやっちゃ行けないよ?
「気持ちは嬉しい。けど、2人が倒れでもしたら……」
「たとえ倒れても提督さんの側にいるから安心していいっぽい!」
「私は司令官のお姉さんだからね!ちょっとやそっとじゃ引かないわ!」
わぁおなんて健気。
夕立も雷も本当に前の俺を慕ってたんだな。記憶がなくなって前とは別人になった俺にもこんなに懐いてる。
だがしかし!それとこれとは話が別、元気の源は食事から。2人が食堂に行かない気ならこちらにも考えがある。
「2人とも、本当に俺から離れるつもりは無いんだね?」
「「えぇ!」」
「よし…じゃぁ……」
「「?」」
2人は首をきょとんと傾げながら頭の上に?を浮かべていた。
「もし、2人が食堂に行かないなら。2人に、今後一切この部屋に入る行為を禁じる命をくだs……」
「「食堂行ってきます(っぽい)!!!」」
「……」
わぁお、なんて健気(2回目)。
2人して慌て顔をしながら、全力ダッシュで部屋から出ていった。早食いして喉に飯詰まらせたりとかはしねーよな?
まぁ細かい事を気にしてても仕方ないか。今は第一の問題が片付いただけだし。
「……ジー」
「………」
視線が痛い、痛いとですたい山風さん。いや病ま風さん。そんな暗い
僕は兎です。か弱い兎なんです。だから、そんな目線で見ないでください。以前のクソ強だった
「兎と戦車でベストマッチ〜♪」
「アッ、ハイ」
暗くニコニコし鼻歌を奏でながら左手に持った、兎のフ〇ボトルをシャカシャカならしながら近づいてくる山風。その真意を問いたいが、聞いたらダメな気がする。
なんかスクラップにするぞオーラ漂ってるもん………なんか知らないけど大変ご立腹なんだもん。
あと最後に一言、さりげなく人の心読まないでね?
「え、ええと山風さんは何をそこまでお怒りなのでしょうか?」
「提督……雷と夕立姉にデレデレしてた。浮気は止める」
「俺ただ看病されてただけ……」
「鼻の下伸びてた」
なんて理不尽。
俺鼻の下なんか伸ばしてねーし。記憶ないとはいえ恋人がいる自覚あるからね?だから浮気なんてきっとしてない。
…うん、多分…きっと……おそらく………
「か、看病すら浮気になるんじゃ…山風と俺のこの状況、立派な同棲生活で不倫案件なのではないでしょうか?」
「………あたしは大丈夫」
とんでもない理不尽を見た。
後に「これは親友特権だから良い」と付け加え体をモジモジさせていた。
そっか、そっか…親友特権なら仕方ないか。と思いたいところだが、1つだけ確認。
「俺最初の日山風に襲われそうn………」
パキッ
「「………」」
一瞬、何か不可解な音がした。
しかし、それが山風の手の中でフ〇ボトルが握り潰された音だと理解するのにさして時間は掛からなかった。
山風の手からこぼれ落ちるプラスチックの破片、そして数本のネジ達。1つ言いたい、「それDX版のなんだよ」と…後で夕雲型のあの子に謝りに行こう。あと弁償もしなきゃ…
そして、全ての破片がこぼれ落ちたと同時に持ち替えたるは匠の包丁。
俺の上へと山風は跨る。
山風の目から伝わる恐ろしい程の圧、左目からは「これ以上言ったらどうなるかわかってるんだろうな?」という脅迫、右目からは「黙れ」と言うとてもシンプルな命令。あぁ、本当に理不尽だ。
しかし皆の者、忘れないで欲しい。この者…山風は元コミュ障なのである。誰かを前にするとキョドりだし、言葉の1つも出なくなるコミュ障なのだ。皆だってそうだろう?
だから、想像して欲しい。この威圧の目も、態度も……元コミュ障が故に発揮されてしまった表現方法の誤爆であり、実際は「恥ずかしがってる」だけという可能性を……
たとえ、包丁を俺の胸の前で突き立てていようが、
けれども、俺とて名ばかりだが一応提督。山風が問題を起こす前に止めてあげるのがお役目だ。
怖くても戦おう、山風が間違った道に進まないように。
一言「こんなことはやめようぜ」と……
さぁ、始めよう俺の
「山風」
「なぁに♪」
マジキチスマイル+胸元包丁サンバ
「お昼ご飯ソーメンにしようぜ☆」
「うん♡」
………無理して戦わなくても良いと思うんだ。だって怖い。
それに平和が1番でしょ?ね?
山風の機嫌も治ったしこれで良し。
それから十数分で山風は昼食を用意してくれた。本当ありがたい。
配膳は俺が済まし、両手を合わせ「いただきます」と食事の挨拶を交わす。
「うん、美味しい。よく出来てる」
「ただ煮ただけ…」
「それでもだ。ありがとな山風」
「う、うん…///」
ただ褒めただけだったが、それも恥ずかしったらしい。顔を赤くしながら俯かせチュルチュルとソーメンを食べるのに必死になっていた。
あぁ、これが俺の見たかった山風だ。可愛い……頭撫で回したい…
そんな風に山風を見ていたが、その視線に気づいたのか俺に話しかける。
「て、提督ももっと食べて…あたし一人じゃ食べ切れない……」
「あぁ、すまんな。山風にみとれてた」
「…もぅ……///」
再び顔を赤くする山風。もう本当に可愛いなぁ。けど、そろそろ危ないからやめておこう。電に殺される。
山風を愛でるのも楽しいけど、あんまやりすぎると怒られるのでほどほどに。
なんか、面白い事ないかなー……
「たのもーーー!!!!!!」
「「!?」」
そう願った矢先、知らない女の人がやってきた。部屋の窓を突き破って…
何この人?よく見たら軍服着てる。もしかしてこの人も提督なのか?
「あっ、萱野さん…」
「やっほー山風ちゃん」
え?2人知り合いなの?俺ハブか…ちょっと寂しいな。
それより窓ガラスどうしよう。
「あっ、私が修理費出すから心配しないでね~」
「ありがとうございます」
どうやら最近の女性の間では人の心を読むのが流行ってるらしい。
「萱野さん、イムヤは?」
「うーん……もう少ししたらくるんじゃないかn…」
バンッ!!
萱野さんという方がそんな話をしている最中、いきなりドアが吹っ飛んだ。そして粉々に…
つき破やれたドアの先には紅色のような、若干紫がかった赤色のような髪色のポニテスク水セーラー服の少女がいた。属性過多で頭が混乱してきた…
「司令官!黒木さんの鎮守府だからってはしゃぎすぎ!」
「べ、別にはしゃいでたわけじゃ……それにイムヤだって楽しみにしてたじゃん」
「そうだけど、礼儀はちゃんとだよ。親しき仲にも礼儀ありって言うでしょ?」
なるほど、この子がイムヤか。この場を鎮めてくれるのはありがたい…萱野さんも正座で説教されてるし。
萱野さんの頭に刺さってるガラスの破片大丈夫なのかな。
取り敢えず2人に事情を聞こう。
「あのー、今回はどういったご要件で」
「あぁ、気にしないで今回は遊びに来ただけだから」
「はい!」
萱野さんの説明に相槌するようにイムヤが返事をする。
イムヤのこちらを見る目が異様にキラキラしてるのはなんで?
「いやー突然押しかけて悪いね。どうしてもきたくなっちゃってねー。イムヤもすごい楽しみにしてたし、黒木君に会いに行くって聞いた時のイムヤなんてもう……」
「ちょ、ちょっと司令官…」
恥ずかしいからやめてよ、というように懇願の眼差しを向けるイムヤ。それをおおらかな表情をしながら頭を撫でて受け流す萱野さん。
なるほど、この2人夫婦か…
「突然突撃して来た身で言うのもなんだけど、黒木君何かあった?」
「いえ、なにも……ていうか、さっき少し修羅場ってたんでむしろ助かるというか……」
「ほう詳しく」
ズイっと、萱野さんが顔を近づけてくる。意外といい匂いがすr……おっと後ろから山風の殺気を感じる。この辺で辞めておこう
それから取り敢えず雷と夕立との一悶着から話して、山風の病ま風まで話しておいた。
話を聞く度ににイムヤと萱野さんがジト目になっていった。何故だ。
「なんというか……」
「黒木さんらしいです…」
「…」
これが俺らしいとは、心外だなぁ。こんな事しょっちゅう繰り返すわけ……なんで皆ジト目なの?
「……まぁ、何というかだいたいわかったよ。取り敢えず山風ちゃん借りてく。イムヤの事よろしくね、ではサラダバー!」
「え、あっ…ちょっ……」
萱野さんに襟元を捕まれ、ダッシュで部屋から消えていった。人ってあんな風に宙に浮くんだなと思いつつ、背後から向けられる恍惚とした視線の対処法を考える。
結構辛いんだけど、この期待と尊敬のような眼差しは何?
「あ、あの黒木さん!」
「……うん」
振り返れば顔を赤くしながらモジモジするイムヤ。
これはあれかい?恋愛ものなら必ず起こるイベントKOKUHAKUと言うやつか?
山風の惨劇(俺呼称)をまた繰り返すの?
「えっと、その……私と…」
「…」
やばいよ、やばいよ。来るよ、来ちゃうよ!?
「私と……握手してください!」
………ん?
「あく、しゅ?」
「は、はい!私、黒木さんのファンなんです!付き合いからすると今更ですが…その、ダメでしょうか?」
「あ、ううん。問題ないよ」
以前の付き合いを知らないから、今更とかよくわからないが。まぁ、イムヤがそれでいいならいっか。
手を差し出すとイムヤは壊れ物を触るかのように、丁寧に、そして慎重に握った。不覚にもその姿にクスリと笑ってしまう。
それより、あったかくて柔らかい手してるなイムヤって。
「ファンって、言うけど。イムヤ意外にもいるの?」
「はい、あの作戦の時から少しずつ増えていって。黒木さんの活躍が増えるうちにファンクラブまで発展して、今は会員800人程」
「へぇー」
ファンクラブか…結構嬉しい……待って800人?
「800人…」
「はい、民間も合わせるとざっと2万はいますね。ちなみに私は会員No.1ですび!168の1はNo.1の1です!ドヤっ!」
民間多いなおい、あとイムヤのそのドヤ顔やめて。萌える…
それにしても、結構大事になってるな。
俺の記憶喪失世間に知られたら内乱起きんじゃね?
「で、握手ついででお願いしたいんですけど」
「ん、何?」
あっけらかんとした顔でイムヤは告げる。
握手ついでだと言うし、サインかなにかかな?写真までなら多分病ま風センサーにも引っかからないだろう。
「黒木さんの彼女にしてください」
「うん、却下」
「ガーン…振られましたァ……」
自分でガーンとか言うかよ…
てか、握手に恥ずかしがって告白恥じないって神経どうなってるの?そんな「冗談ですよ♪」みたいな気軽な笑みしないでね?場合によってはその薬指に光ってる指輪の持ち主に金的潰しとかにあってたかもしれないからね?
イムヤ、恐ろしい子……
取り敢えずイムヤという子がどういう子なのかは理解した。これからの付き合いが大変そうだ。早く記憶戻らないかな。
まぁ、ボチボチ頑張っていこう。あと萱野さんとも。
あ、後余談だが雷と夕立が医務室に運ばれた。
原因は、食べ物を喉に詰まらせたことによる窒息症状らしい。
人は誰にもなれない、なる事ができるのは自分だけ。
そう誰かが言った。
しかし、誰かは願った。その人になれなくても良いから、その人の代わりになりたい。
そうすれば、自分も……きっとあの人も、幸せになってくれるから。
次回「黄色の薔薇」
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あんまり砂糖も修羅場も書けなかったが許してくだせぇ。
次回はシリアスになります。多分。
どうでも良いとは思うけど、提督さんに貰った初めての食べ物がリンゴだった夕立ちゃんが提督さんにリンゴを食べさせてあげてる所に尊みとこだわりを感じて♡