聖闘士ゼロ 蠍座のルイズ   作:赤バンブル

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今回は本来はギ―シュ戦前に描くべきだった所ですかね?

気に入らない方は、お逃げください。

場合によっては積尸気冥界波でこの話と前の回を冥界の淵に落としてきます。


意外な言葉

翌日、目を覚ました私は床で眠っていたシュラを見て思わず声を上げそうになった。

 

(そう言えば昨日召喚したんだっけ・・・・)

 

私は、さっさと身支度を整えると彼を起こし、食堂へ向かおうとする。昨日の時点でシエスタに彼の分も準備するように頼んでおいたから問題はない。

 

「ふあぁ・・・・・あっ、そう言えば契約なんかしたんだっけな?」

 

シュラはあくびをしながら言う。

 

ドアを開けると丁度キュルケもフレイムと一緒に食堂へ向かおうとしていた。

 

「あら、おはようルイズ。」

 

「おはよう、キュルケ。」

 

私たち二人はさりげなく挨拶する。昔の私ならもっと嫌な反応をしているのだが今ではそこまで悪い言い方はしない。

 

「昨日遠くから見てたけどやっぱり派手な使い魔ね・・・・・」

 

「あぁ・・・(一番召喚してはいけないものを召喚してしまったがな)」

 

「なんだ?この綺麗なお嬢さんは?」

 

シュラは興味あるようにキュルケを見る。

 

「紹介する。彼の名はシュラ、私とはちょっとした仲だ。」

 

「へえぇ~シュラね。私はキュルケ。二つ名は微熱、微熱のキュルケよ。よろしくね、使い魔さん!そして、この子が私の使い魔のフレイムよ~!」

 

キュルケは見せびらかしながらサラマンダーのフレイムを見せる。まあ、私から見てもサラマンダーは彼女の属性にはよく合っていると思う。

 

「うおぉ!?なんだ!?このトカゲの化け物は!?」

 

「ギュル!?」

 

シュラの「化け物」と言う言葉にフレイムはショックそうだった。まあ、流石にあっちの世界ではこんな幻獣はいないからな。出たと言えばサガがアテナの小宇宙を利用して動かした石像とよくわからん化け物ぐらいだ。

 

「化け物はひどいわ~。」

 

キュルケはしょんぼりしているフレイムを撫でる。

 

「すまない、コイツこっちに来てここの常識になれていないんだ。」

 

「おい!何だよそれ!?まるで俺が悪人みたいじゃないか!?」

 

シュラは不服そうだが悪いのは事実だから頭を下げさせた。フレイムは仕返しとばかりにシュラの顔に近づいて舐めまわす。少ししてが気が済んだのかキュルケと共に歩いて行った。

 

「全く、早々他の者の使い魔を化け物呼ばわりするな。」

 

「でもよ、尻尾に火が付いていて虎ぐらいデカいトカゲなんて早々いないもんだぜ?」

 

「こっちの世界でも珍しい幻獣は多いんだ。今度他の使い魔をあんな風に言ったら食事抜くぞ?」

 

「おいおい、そりゃあないぜ。」

 

「嫌だったら言わなければいい。」

 

そう言うと私たちも食堂へと向かって言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の授業も相変わらず魔法に失敗して教室の後片付けをする羽目になった。私がシエスタに手伝ってもらって掃除をしている中、シュラは何もせず吹き飛ばされた教室を眺めていた。

 

「しっかし、黄金聖闘士たるお前がこっちでは魔法が使えない落ちこぼれだったとはな・・・・・」

 

「あの・・・・・シュラさん、それ以上ミス・ヴァリエールのことを言うのは・・・・・」

 

「いいんだシエスタ、事実は事実だ。」

 

私は庇おうとしてくれるシエスタを制する。

 

「魔法が使えないのは事実なんだ。シュラはそれを言っているに過ぎない。」

 

「そんなことはありませんよ!」

 

シエスタは手を止めてシュラに向かって力強く言う。

 

「確かにミス・ヴァリエールは、今は魔法が使えません。でも、ここは魔法学院、『学ぶ』ための場所なんです。『今』はできなくても『いつか』できればいいんです。もっと・・・・・もっともっと経験を積んで『いつか』できるようになれば。」

 

シエスタの言葉にシュラは少し驚いた表情をする。

 

「それにミス・ヴァリエールはシュラさん、あなたを召喚したんです!ですからきっと他の魔法も使えるようになります!その・・・・・・聖闘士とか言う者になった時のように。」

 

「シエスタ・・・・・」

 

「・・・・・・・はっ!私としたことが出過ぎたことを!?申し訳ございません!」

 

シエスタは申し訳なさそうに私たちに頭を下げる。

 

「・・・・・・・フッ、いつかか。そう言えば俺も修行していた時期は黄金聖闘士になるなんて夢にも思わなかったからな。」

 

「シュラ?」

 

「よくよく考えてみればミロは天才だ。かつては聖闘士の存在すら知らない状態で修行して、僅か数年でセブンセンシズに目覚める。そして、教皇から蠍座の黄金聖衣の所有者として認められた。元々それ以上経験を積んで黄金聖闘士になった俺やアイオリア、アルデバランたちと同じぐらいにだ。なら、その魔法ってやつも確かに使えるようになれるかもしれねえな。」

 

シュラは納得したような顔で言う。

 

「悪かったな、ミロ。俺の口が出過ぎだったぜ。」

 

「私は別に気にしていない。」

 

「それと・・・・・シエスタだったな?」

 

「はっ、はい!」

 

「お前の言葉、中々身に染みたぜ。もし、お前が俺たちの世界で生まれていたら優秀な聖闘士になれたかもしれねえな。」

 

「私が・・・・・・・ですか?」

 

「あぁ・・・・・・おっと、早くしねえと昼の時間になっちまうな。」

 

シュラはそう言うとさっきまでやりもしなかった掃除を手伝い始める。その姿に私は思わず仰天した。

 

「・・・・・・」

 

「ん?どうしたんだよ?早くしねえと昼飯の時間になっちまうぜ?」

 

「い、言われなくてもわかっている!」

 

私もさっさと作業に戻った。

 

正直言ってあんなシュラを見たのは初めてだ。

 

それと同時に私は、かつて修行時代の時の心を取り戻せたような気がした。

 

 

全員を絶対に見返してやる

 

 

聖闘士になると誓ったときに決めた決意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

「聖闘士か・・・・・・私も体を鍛えればなれるってことでしょうか?」

 

シエスタは宿舎の部屋で首飾りにしているお守りを見る。

 

そのお守りには一角の幻獣が描かれている。

 

「まさかそんなことはないですよね。さあ!明日も早いんだしそろそろ寝ないと!」

 

彼女はそう言いながら床に就くのであった。

 

 

 

 




次回は多分その後のギ―シュ君。

君は小宇宙を感じたことはあるか?



デルフリンガー、意思を持つ哀れな魔剣よ、そなたの出番はない。(シャカ談)


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