なんかそんなに書くつもりがなかったのに・・・・・・
まあ、矛盾しているところは多めにお願いしますね?
私はトリステインの王都トリスタニアに着いた後、王城の一部屋に入れられていた。
姫様の話では私がサモン・サーヴァントで消息を絶ったのは数日前だったという。
しかし、実家の方でもその事件を聞いたときは意外に動揺していたそうだ。
そして、数日後両親、二人の姉が私が泊められた部屋に押し寄せて来た。
「あなた・・・・本当にちびルイズ?」
一番最初に私に声をかけたのはエレオノール姉様だった。
「いえ、私はそのような名前ではありません。私の名はミロ、またの名を蠍座のミロ、この国とは異国の地の女神(アテナ)を守護する黄金聖闘士です。」
私は速攻で否定した。しかし、そんなエレオノール姉様を差し置いてカトレア姉様が私をそっと抱きしめた。顔を見たが泣いていた。本来なら原因不明の奇病を患っていて身体が弱く子供の頃から領地から出たことがない彼女がここまで来たとなると余程心配していたようだ。
「いいえ、貴方はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。姉である私が見て言うのだから間違いはありません。」
「・・・・・・・・ちいねえさま・・・・」
変わらない姉の愛を感じたせいか私は十数年ぶりにこの言葉がふと漏れた。
「・・・・・・ルイズ。貴方、今まで何をしていたの?」
母カリーヌは、少し警戒して私を見る。無理もない、最後に会ったときと比べて明らかに成長し過ぎているのだから。だが、こちら側としてはどうしてここはそんなに時が経っていないのかと言いたくなる。
「・・・・・・ルイズという名は当の昔に捨てました。」
「捨てた?」
「私は、サモン・サーヴァントに失敗してこことは異国の地へと飛ばされました。その地で私は、始祖ブリミルとは異なる存在、戦いの女神アテナ、そして、そのアテナを守護する『聖闘士』という者たちの存在を知りました。不幸なことに帰る方法もなく私はその地で聖闘士になることを選び、修行を積んでいました。」
「聖闘士・・・・・聞いたことがないわね。それにアテナなんてものは初めて聞いたわ。」
「あら、異国の地ではそのような方がいたのね。」
エレオノール姉様が首をかしげているのに対してカトレア姉様は興味津々だった。
「それで・・・・お前はその聖闘士というものになったというのか?」
父が私を見ながら聞く。
「えぇ、私は聖闘士の中でも最上位に君臨する12人の黄金聖闘士の一人です。」
「さ、最上位!?ちびルイズが!?」
「まあ、そんなのになれたなんてすごいじゃないの。私は自分のことのようで誇らしいわ。」
二人の姉の反応はそれぞれのようだが母はどうも納得できない様だ。
「それであなたは神聖なるサモン・サーヴァントの儀式の途中で失敗して、異国の地でメイジではなくその聖闘士というものになったというですか?それも私たちから授かった名を捨ててまで?」
母の雲行きが怪しくなってきた。
「か、母様!ここで暴れるのはちょっと・・・・それに今回は、ちびルイズに非はないわよ・・・・・単なる事故で行方が分からなくなって戻ってきただけ・・・・・・ねえ、カトレア?」
エレオノール姉様は隣で座っているカトレア姉様に聞くとカトレア姉様も少し困った顔で答えた。
「わ、私もそう思いますわ。それにルイズはこうして帰ってきたのですからそれでよいではありませんか?」
「こ、コホン。か、カリーヌ、二人の言う通りだ。何はともあれルイズはこうして戻ってきたんだ。サモン・サーヴァントもまた行えば・・・・・・」
父の言葉が途中で轟音にかき消される。私は落ち着いて状況を理解する。母が部屋の壁を吹き飛ばしてしまったのだ。
母は、風系統のスクウェアメイジでかつては戦場で活躍していたマンティコア隊隊長「烈風カリン」と呼ばれていた存在だ。
しかし、黄金聖闘士にまで成長した私にとっては、そこまで脅威には見えなかった。精々死んだアフロディーテの攻撃を何とかしのぐことぐらいだろう。もっとも、その後の攻撃を防げるとは思えないが。
「母上、このようなところで暴れるのはおやめください。」
私の言葉に母は反応する。
「事情はよく理解しました。しかし、ルイズ、貴方はそのアテナという輩に忠誠を誓っているという事ですよね?このハルキゲニアでは始祖ブリミルが全てのメイジの祖。メイジとして恥だと感じないのですか?」
「私は聖闘士です。メイジではありません。それに私のような輩がメイジにならなくても特に問題はないのでは?平民とて職は様々です。貴族は誰もがメイジでなくてはならないという決まりはありません。」
「ち、ちびルイズ!?」
「あぁ・・・・・」
私の言い方に二人の姉は息をのむ。母の目は光り、その手には既に杖を持っていた。
「・・・・どうやらお仕置きが必要のようですね。」
「・・・・・おやめください。メイジでは黄金聖闘士には勝てません。」
「私のことをいつから侮辱するようになったのですか?この際、決闘で決めましょう。貴方が勝てば誰に忠誠を誓うのも構いません。でも、負ければ一から教え直してあげますよ。」
「・・・・・・まさか、こちらに戻って母に拳を向けることになるとは・・・・・」
私は座っていた椅子から立ち上がる。
「や、やめなさいよ!ちびルイズ!母様に謝りなさい!」
「ルイズ、悪いことは言いません。すぐに母様に謝って。」
「ご心配なく。」
私はマスクを展開する。手加減をすれば母に対しての侮辱となる。なら攻めて、かつての私とは違うと言うことを教える意味でやるつもりだ。母は場所を変えるつもりはない。
「何事ですか!?」
突然の物音のせいもあって姫様が部屋に入ってきた。部屋に入るなり、臨戦態勢になっている私たちを見て驚いた。
「こ、これは・・・・」
「姫殿下!どうかちびルイズと母様に決闘をするのをやめるように言ってください!」
「お願いします。このままだとルイズが・・・・・・・」
「姫殿下、どうかカリーヌと娘を止めてください。」
混乱している四人を他所に私と母はすぐにでも決闘を開始した。
「私は❝烈風❞カリン、ことカリーヌ・デジレ・ド・マイヤール。いざ!参ります!」
「我が名は、蠍座のミロ。お相手致す。」
無論審判などいない。母は呪文を唱え始め、私は小宇宙を高め始める。先手は母が取った。
「カッター・トルネ・・・・」
「どこに向かって撃とうとしている?」
「!?」
母が私に向かって風のスクウェアスペルを唱えようとしたとき、私は既に背後に回っていた。
「なっ!」
「スカーレッド・ニードル。」
私の人差し指から放たれた紅い閃光は、母の体を勢いよく吹き飛ばす。母は城から吹き飛ばされ、私も崩れた瓦礫のいくつかを放り投げ、足場代わりにして移動する。
母はしばらく吹き飛ばされて態勢を整え直すと❝偏在❞を10体作り出し、同時に”カッター・トルネード”を放つが、光速の拳を持つ黄金聖闘士にとって避けるのは容易いことだった。私は母の頭上で再びスカーレッドニードルを繰り出す。
「くっ!」
母もようやく黄金聖闘士の実力が分かったようだ。しかし、どちら双方が負けを認めない限り終わらない。私は、容赦なく母に接近して攻撃を続ける。最初は、抵抗しようとした母だったがやがて抵抗する意思もなくなり呪文を唱えるのをやめた。
「・・・・・ここまで実力の差が違うとは・・・・・完敗ですね。仕方ありません、貴方がそのアテナとやらに忠誠を使うことに関して認めましょう。」
母は、予想もしなかった私の実力を目の前にして自分の敗北を認めた。
その後、私は家族と久しぶりの会話を楽しんだ。エレオノール姉様は「あれは魔法なのか?」と聞くやカトレア姉様は「アテナってどんな方なのか?」とかなり楽しい会話となった。
その数日後、私はとりあえずトリステイン魔法学院へ戻されることになった。サモン・サーヴァントの件は複雑な事情で免除という形になった。
流石に黄金聖衣を着たまま学院を歩くわけにも行かないというわけでかつての自分の制服を着てみたがあまりに見小さすぎて無理にきたがボタンは弾け飛ぶわ、スカートは破けるわと散々で結局新調することになった。
しかし、どの道聖域に帰る方法がないため私はしばらく学院にいるしかないと納得せざるおえなかった。
師よ、アテナよ。
これもあなた方の導きなのですか?
学院編。どうするか?