聖闘士ゼロ 蠍座のルイズ   作:赤バンブル

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色々と考えにくいので書くのが大変です。

今回は戦闘描写なし。


ついて来れる方はこのままどうぞ。


学院での初日

「ミス・ヴァリエール!よくぞご無事で・・・・?」

 

トリステイン魔法学院に到着するとひっそりとミスタ・コルベールが教師代表として私を出迎えてくれた。おそらくサモン・サーヴァントの件で責任を感じていたのだろう。正直に久しぶりに見る彼の頭は以前にも増して光っているように見えた。

 

「お久しぶりです、ミスタ・コルベール。サモン・サーヴァントのことに関してはご迷惑をかけて申し訳ございません。」

 

私は、礼儀として彼に対してお辞儀する。私の変わり果てた姿に彼は両親同様やはり動揺している様だった。

 

「話は大体のことはアンリエッタ姫殿下の遣いの者からお聞きしました。授業には明日から参加してください。なんせ、貴方が儀式中に消えてしまったことに関しては生徒たちの間でも騒がれていましたので。」

 

「お気遣い、感謝します。」

 

私は、そう言うと荷物を持ってかつての自分の部屋へと向かう。幸い今日は授業のため私の姿が見られる心配はない。私は部屋に入ると黄金聖衣を身に付けたまま、部屋を片付ける。

 

「部屋はいつもきれいにしろと師からの言いつけだったからな・・・・・・」

 

懐かしい思い出を思い出しながら私はふと笑った。掃除は失敗魔法で教室の一部を吹き飛ばした時にやっていたがそれはかなり大雑把なものだった。それを目に付けられてナーガには掃除に関してもいろいろと指摘された。今こうしてやっているのもそれが身に染みたせいかもしれない。

 

「・・・・・私も成長したものだな。」

 

私はクローゼットの服を取り換えながら見る。昔、自分がどれだけ貧相な体をしていたのかよくわかる。今着たら胸の部分はボタンが弾け飛ぶとかそんなものでは済まされない。

 

しばらくするとシエスタというメイドが少し早めの昼食を持ってきてくれた。丁度空腹になってきたところもあって私はありがたく頂く。

 

一口一口を味わいながら私は、この学院の食堂のコックの腕前に感心する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修行時代の食事と言えば今考えてもサバイバルそのものだった。

 

 

 

「今日は夕飯はコイツだよ。」

 

ナーガは私に今日捕まえたウサギを見せる。

 

「それってウサギじゃないの。ウサギなんて食べるものじゃないでしょ?」

 

「馬鹿だね、ウサギはこう見えても豊富な蛋白源なんだ。場合によってはご馳走になっちまうのさ。」

 

ナーガはそう言うとウサギを窒息死させてナイフで毛皮を剥ぎ始める。修行をしてまだ間もない私にとってはあまりにも惨い光景だった。

 

「オエェ・・・・・・・」

 

「何吐いてんだい。聖闘士になるんだったら食事も自分で確保できるようにならなきゃ生きていけないよ!」

 

「でも・・・・・」

 

「この世は弱肉強食で弱い者は強いものに喰われちまうのさ。そんなこと言っているとアンタも聖闘士になる前に餓死しちまうよ。」

 

ナーガは平然としながらウサギの血を抜いていく。

 

「さて、今日は・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

おかげで私は、今考えるとそこまでではないがゲテモノ料理と言ってもおかしくない食事をし続ける羽目になった。

 

ちなみに日によっては私の嫌いなカエルをスープに入れて私が気を失うこともあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食事を終え、部屋の整理も終わったところで私は広場へと出た。幸い、ほとんどの生徒は食堂にいるためいるのはメイドか使い魔程度だった。メイドたちに関しては私を見るなりひそひそ話すぐらいだったため私は芝生に寝っ転がった。聖域では芝生のある場所がなかったこともあったがこうしてみると新鮮だった。

 

(師よ、これから私はどうして行けばよいのでしょうか?)

 

これまでならアテナと聖域を守るという目的があった。しかし、今はそれを果たすことができない。シャカならこういう時でも戻ることが可能かもしれないが私にはできない。

 

「・・・・・・ん?」

 

そのとき私は、顔の近くに何かが来ていることに気がつく。体を上げてみると一匹のサラマンダーが尻尾を揺らしながら私に近づいてきていた。というよりもいつの間にか他の使い魔たちまで私の周りに集まっていた。

 

「何でこうなったんだ?」

 

私はサラマンダーを撫でるとその場を後にして行った。使い魔たちにとって私はそれほど珍しいものなのか?

 

 

後、あのサラマンダーはキュルケの使い魔だと次の日分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

その後、私はシエスタに頼んで持ってきてもらった本を読んでいた。ハルケギニア語で書かれた書物を読むのは随分久しぶりだった。それ故に読むのに夢中になってシエスタが夕食を運んできてくれるまで気づかなかった。

 

 

夜が更けると私は黄金聖衣を解き、下着を着替えてベッドに眠りについた。

 

明日から十数年ぶりに学院の授業を受けることになる。

 

正直言うと呪文などは、サモン・サーヴァント以来なかったからまた失敗魔法を繰り出してしまうかもしれない。

 

まあ、元々メイジになる気はなかったのだが姫様や家族から言われたのだから仕方ない。

 

十数年ぶりに「ゼロのルイズ」とか馬鹿にする声が聞けるかもしれない。

 

・・・・・もう、寝るとしよう。

 

師よ、どうか私をお守りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、準備を整えて食堂に向かう途中懐かしい顔ぶれに遭遇した。昔、体型や実家の因縁でよく衝突したキュルケと昨日会った使い魔だ。彼女は私が部屋から出てきた直後、あっと口を開いて驚いていた。

 

今日から十数年ぶりの魔法学院での生活が始まる。

 

 

 

 




なんかいきなり変わったルイズを登場させると生徒が大混乱するため、あえて初日は授業に出ないという風にしました(どっちでも変わらないけどね!)。

次回は・・・・・・・・あの錬金の失敗までかな?
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