世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

法界に消えた宝船、星蓮船。悟空と星は法界で決着をつけるべく、星蓮船に残った。星蓮船は轟音をあげながら法界にて、聖白蓮を復活させた。法界での悟空と白蓮の戦いに怨夢が横槍を入れる。どうする悟空、白蓮!怨夢は一筋縄ではいかないぞ!


第52話 遂に語られる、怨夢の「同化する程度の能力」!

(やっぱこいつはとんでもない強さだ…魔理沙たちと協力してようやく互角くらいか……?さぁて、今のオラにどこまでやれっかな………?)

 

「………勝てないと知ってもお前は立ち向かってくるのだろう?性懲りも無く………その瞳が死んでいないのが一番の証拠だ」

 

「へへっ、オラのこと気にかけてくれてたのか?」

 

「ふん、3年程の付き合いだろう?」

 

怨夢も悟空もへへっ、と少し吹き出し、互いに向かっていく。

 

怨夢は気の刃で、悟空は如意棒でチャンバラを始める。

 

「おりゃぁっ!!」

 

悟空は左足で怨夢の顔を蹴るが、怨夢に右手で防がれてしまう。

 

(くっそー………完全に不意をついたつもりだったんだけどな………!でもまだまだ………!)

 

「ふっ!!」

 

怨夢は連続で気の刃で突きを繰り出す。

 

「うわっ!!」

 

悟空は如意棒でなんとか受け流しているが、受け切れなかった突きが悟空の身体を切り裂き、そこから紅い液体が流れてくる。

 

「くっ!!」

 

悟空は咄嗟に右手で気功波を放つが、怨夢はそれを身を屈めて避ける。

 

そして、バックステップで退く。

 

(つ、強え………!一瞬でも気を抜くといつでも必殺の一撃を放ってきやがる……!かといってオラが守りに入ってるとあいつより先にスタミナが切れちまう……!)

 

(やはりあいつは天才だ………!私の攻めに耐えている………!ギリギリで避けられて致命傷を与えられていない………!サイヤ人………変な奴だ。それに、戦いながら進化していっている………私の能力でも追いつけるかどうか………!それに、聖白蓮の姿が見えないが…奴ら、何を考えている……?)

 

「まだまだ行くぞ!」

 

悟空は猛烈なスピードで怨夢に喰らいつく。

 

そして、超スピードで如意棒と格闘をミックスした戦法で怨夢にどんどん攻撃を浴びせている。

 

(攻撃は最大の防御っつうけど、やっぱその通りだな!あいつの反撃の手が鈍ってら…!)

 

(こいつ、少しずつだがスピードがどんどん上がっていっている………このまま奴を躍らせてたまるか……!)

 

怨夢は左手で攻撃を受け、右手の気の刃で悟空の心臓を貫こうとするが、悟空は回転して受け身をとり、体勢を立て直す。

 

(上手く貫けなかった………成る程、やはり天才だ………!私の戦いは勝つ為の戦い方………しかし奴は、孫悟空は相手との、私との戦いを純粋に楽しんでいる。技への、敵への好奇心か………!だからどんな一瞬でも技を即興で創作し、敵を追い詰める………恐ろしい奴だ……!無意識というのが更にタチが悪いな…)

 

「おめえやっぱ完全に悪い奴とは思えねぇや。だってよ、おめえ戦ってるときは楽しそうだからさ」

 

怨夢は少しキョトンとした表情を浮かべるが、すぐにまた深いシワが入った顔に戻り、

 

「ふん、そんなことあるか」

 

そして気を更に解放し、悟空に向かっていく。

 

怨夢には分からなかった。なぜこの男(孫悟空)がここまで人を惹きつけるのか。それが今なら少しわかる気がする。

 

飽くなき向上心と決して諦めない魂の力の限りを尽くして自分に立ち向かってくる孫悟空(相手)をどう打ちのめすか………それが楽しい。

 

怨夢がここまで他者に興味を持ったのは、初めてのことだった。

 

窮地に立たされても挫けず、想像力と底力を持っている。怨夢の心は、少しだけ復讐のことを忘れていた…

 

「ほら、やっぱおめえ楽しいんだろ?」

 

「………」

 

怨夢は自分の口元が少しニヤけているのに気づいていなかった。

 

悟空は前蹴りで間合いをとる。

 

「ちっ、逃さん………!」

 

逃さんぞ、怨夢がそう言おうとした瞬間、悟空が瞬間移動でいきなり現れ、右手を右下から左上に振る。

 

直後、怨夢の右肩に激痛が走る。

 

「な、なにっ?!」

 

怨夢は慌てて悟空の右手を確認する。

 

悟空の右手は、怨夢と同じような気の刃が作られていた。

 

何故?あの一瞬で気の刃を作り、私に攻撃を?

 

怨夢の頭は今悟空が「何をしたのか」を考えることに必死になっていた。

 

(切られたのは間違いない………!どれだけ深い傷だ?!右手は、……ギリギリで保ってくれたか。しかし、上腕から下までの感覚が無い……ということは神経が切れ)

 

しかし、それは同時に目の前の敵の捕捉を疎かにしたことを意味していた。

 

「龍拳ーーーーっ!!!!」

 

怨夢の集中が悟空から外れた一瞬を突き、悟空はゼロ距離で龍拳を放つ。

 

龍は怨夢を飲み込み、爆発する。

 

(どうだ………?)

 

爆煙が上がるのを悟空はじっと見つめて、身構えている。

 

「悟空さん、ありがとうございます!これで稼げましたよ………フルパワーまで溜まりましたから………!離れててください!」

 

白蓮の一声で、悟空は退く。

 

「滅!!」

 

白蓮は合わせた両手を解き放ち、小さな球を発射する。

 

そして、その球は………

 

猛烈な勢いで膨張し、空気の爆弾となり怨夢を襲う。

 

「ぐぁぁぁぁぁ!!」

 

爆煙の中から怨夢の断末魔が響く。

 

「すげえな白蓮!今何をしたんだ?!」

 

「私の魔力で、空気をギリギリまで圧縮して、解き放ちました。すると、圧縮された空気は元に戻ろうとして、凄まじいエネルギーを放ちます。メガトン級爆弾と同レベルくらいですね。しかし、この技は時間がかかるうえ、魔力を放出しっぱなしにので、堪えるんです…」

 

白蓮は両手を膝に置き、息を切らせている。

 

「くそ、まさかここまで強くなっているとは……!私がお前たちを見縊っていたのが間違いだったのか………!」

 

怨夢は背後にスキマを開き、撤退しようとする。が、

 

「待ってください!貴女の戦う理由はなんなんですか?何故そこまで戦いを続けるんですか?!」

 

白蓮の一言で怨夢は足を止める。

 

「私の復讐のためだ。その為にこの力を使う。能力も駆使する。この「同化する程度の能力」でな」

 

「それが、おめえの能力ってことなのか?!」

 

「………この私は、人間の血を舐めるか、人に乗り移り、3分経つと乗っ取り対象の記憶、種族、能力、技…ありとあらゆる情報が私に上乗せされるのだ。これで、サイヤ人の肉体や、神の肉体を手に入れたんだよ」

 

「つまり、貴女は色々な種族の混合体……?」

 

「元はただの人間だがな。これにより、神が超サイヤ人ゴッドと呼ばれる存在を超えた存在になるとなれるもの………つまりこの形態だ。通常神が超サイヤ人になどなれるはずがない。この変身は私だけのものだ」」

 

「お前たちは私に加え、レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット、西行寺幽々子、伊吹萃香、八意永琳、博麗霊夢、霊烏路空を相手にしていたんだよ」

 

「血を舐めるのには敵に気づかれる、というデメリットもある。だが、乗っ取りも乗っ取り対象が私を認識している、つまり、知っていると乗っとれない。だからレミリア・スカーレットなどの時は姿を消していたんだ。しかし、乗っ取っているときは戦闘力は乗っ取られた対象のもの………つまり…」

 

「オラに勝てなかった………ってことか」

 

「私も気づかないうちに有頂天になっていたのかもしれない。その結果、このような結果を招いた………だが、もうここまでだ。約束の日まであと僅か………せいぜい準備をしておけ。そして、私は晴れて第7宇宙を浄化できる……!!」

 

怨夢はニタッと表情を歪ませ、スキマの中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ!悟空ーーーっ!!」

 

魔理沙の元気の良い声が響く。

 

「よっ、魔理沙!」

 

 

 

 

「………それで、怨夢の奴の能力はその「同化する程度の能力」であってんだな?」

 

「ああ」

 

「なるほど…だからレミリアたちのスペルが使えたんだな」

 

魔理沙はぐっと奥歯を噛みしめる。

 

「よし!もっともっと特訓して奴に負けないように強くなってやる………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ、はあっ、くそっ………!」

 

「ハデにやられたようね、霊奈」

 

「私が油断していただけだ。次はこうはいかない………!」

 

怨夢は肩で息をしながらユカリの治療を受ける。

 

「ふふふ。その割には嬉しそうじゃない?」

 

「………ふっ、孫悟空にみたいなことを言ってるねユカリ…………今度は負けないさ……必ず倒す」




いかがでしたか?第52話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!






怨夢の能力が遂に判明!「同化する程度の能力」………これからの悟空たちの戦いはどうなるの?!………とまあそれっぽいセリフでした。はい!今回も回答していくわよ!まずは最終呉爾羅さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「ここの悟空はこのまま劇場版やアニメZ、GTの時と同じく正義感の強い英雄として強くなって欲しいなぁ。」
英雄という言葉は本当に悟空に合いそうですね。いつも無邪気で優しくて、いつだって地球や仲間たちの為に戦う。そんな悟空がタミや我々裏方スタッフ共々大好きです。それでは次のコメントです。月人さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「魔法(物理)ですねワカリマス。」
あくまでタミの持っているイメージなのですが、東方キャラで幽香、勇儀、白蓮はパワータイプな感じがしています。あくまでも個人の持つイメージです。それでは続いて、風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「確かに聖はアクマイト光線は効かなさそうですよね。」
白蓮についてタミが調べたところ、白蓮は本当に善人、という感じの記述があったので、それならアクマイト光線効かねーなー、なんて思いながら編集をしてたそうです。それでは、次回からは神霊廟編!ちなみに、もうすぐ全部の話数の半分に到達します。もうすぐ折り返し地点なので、これからもこの作品をよろしくお願いしますね!それでは次回もお楽しみに!」


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!怨夢の能力かぁ…いろんな奴の強いとことかを自分に上乗せしちまうのか。凄えな!あいつもきっともっと強くなる。へへっ、でもオラが更に一歩超えてやるぜ…!なんだ?!また亡霊が出たのか?!違う?これは神霊?霊ってことはあの人がやってんのかな………?次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「神霊出現!犯人は冥界に?!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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