竜と短槍   作:ムラムリ

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注:
これは、ポカブ視点から書いたものです。
要するに、バッドエンド確定及びに、胸糞悪い話となっております。実際それを狙って書いたものでもあります。
それを分かった上で、覚悟した人だけ読んでください。


しあわせ

 今日は良い天気! 太陽はぎんぎらぎんに輝いていて、寒い空気の中でもボクの体はぽっかぽかに温まる!

 そんな日はやっぱりお昼寝だよね! ね? 右欠けちゃんもお昼寝しない? キレイになった砂場見つけてあるんだけどさ。……ダメかあ。右欠けちゃん、ときどきボクと一緒にお昼寝してくれるんだけど、どうして君はいつもきまぐれなんだい? お昼寝より楽しいことなんてぼくは知らないんだけど。

 お昼寝、楽しいんだけど、でもやっぱり、ぼくだけでお昼寝するのはちょっとさびしいんだよなあ。だれか、いないかな。あ、ねえ、夕焼け君夕焼け君、君はお昼寝しない? ……その寝ぼけた顔は、君、朝ご飯も食べないでさっきまで寝てたね。見かけなかったけどさ、君、よく朝ご飯食べないでお腹空かないよねえ。それで、やっぱりお昼寝なんてしたくないよねえ。もうっ!

 やっぱり、誰か居ないかなあ? 夕焼け君も右欠けちゃんもお昼寝しないって言ってるし、半分くらいは泥遊びに夢中だし、もう半分は今日も木の実飛ばしに夢中だし。お昼寝してくれる誰か、後ちょっとののんびりしてる誰か、いないかなあ? 泥遊びも、木の実飛ばしも、どっちも嫌いじゃないんだけどさ。やっぱり僕はお昼寝が一番好きだし。それに、泥だらけになると水で洗わないと夜気持ちよく眠れないし、というかみんなよくこんな寒いときも泥遊びなんてするよね。寒くならないのかなあ。木の実飛ばしも、鼻に木の実を詰めて、ポンッと勢いよく出して、みんなで距離競うのは楽しいし、疲れると夜もぐっすり眠れるよ。でも、疲れた体で夜ご飯食べるの結構大変なんだよね。みんなをかき分けて必死に口の中にご飯を詰め込んで。食べられなかったら、夜、ぎゅるぎゅるお腹が減る音を聞きながら必死に眠らないといけないし。暗い中、とにかく目を閉じて、朝が早く来ないかなと思いながら寝るのってとても辛いんだよ。お昼に木の実飛ばしと泥遊び両方やってから疲れ果てて夜ご飯食べられなかったときなんて、涙を流しちゃった。

 ……思い出したらちょっと今でも悲しくなってきちゃった。うん、まあ、とにかく。

 お昼寝ならそんなこと起きないからね。夜ご飯もみんなを勢いよくかき分けてたくさん食べられるし、流石にお昼ずーっと寝てると夜はちょっと眠りづらいけれど、みんなの寝息を聞いていると、なんかとても安心した気分になれて夜も夜でぐーっすり眠れるんだ。

 でも、お昼寝、誰かいないかなあ。ぼくだけで寝るの、やっぱりちょっと寂しいんだよ。でも、きれいな砂場見つけたし、きれいな砂場だからこそ誰かと一緒にお昼寝したいんだけどなあ。

 うーん、あ、あれ? 僕の見つけたきれいな砂場にもう、だれか寝てる! うん、ちょっとくやしいけど、まあいっか。誰だろ? あ、尾長くんだったかあ。いつもは泥遊びたっぷりやってるけど、疲れちゃったのかな。もう寝てる。

 じゃあ、ぼくもその隣で寝かせてもらうね。うん。

 砂にお腹を埋めて、体を丸めて。ぎんぎらぎんの太陽の、温かい日差しを浴びて。すぐに眠たくなってくる。今日も良い天気だ。うん……。……眠い。あくびも出てきて。……とても大きなあくびで。悲しくないけど涙が出てきて……。

 うん……あたたかい……。ねむい……。いい、きもち。

 

♡ ♡ ♡ ♡

 

 ……、あれ? 尾長くん? 先に起きたのかな。空はまっかっかでもうそろそろ一気に暗くなるなあ、これ。

 あ、ご飯を持ってきてくれるニンゲンさんがもう来てる。ぼくも急がないと。

 尾長くん、先に目が覚めてあっちに行ってるのかな。うん、多分そうだろう。みんなも集まってきてるし。

 背伸びをして、体がちょっとだけぽきぽきと言った。もう一度あくびが大きく出て、ふぁ~あ、でも走らなきゃ。夜ご飯を食べられないのはイヤだからね。夜ご飯を絶対に食べるためにぼくはお昼寝してると言ってもいいんだから。

 お腹が減ったまま夜、小屋に戻るより悲しいことなんてある? ぼくはないと思う。

 走って、走って、他の色んな場所で遊んでいたみんなももうご飯の時間だと気付くと走ってきて、でもみんなやっぱり疲れてる。いつものように、ずーっと遊んでいるんだから当たり前なんだけど、ぼくの方が速い!

 走って、走ってみんなの所に追いついて、みんなをかきわける! 鼻をぐいぐいと前に押し出して、みんなぶぅぶぅ言ってるけど、ぼくもぶぅぶぅ言うけど、そうやって後ろ足でふんばって、もっと前に行く。もっと、もっと、前へ、前へ! ご飯がざぁーっと一気に箱に流し込まれるまであと少し、ニンゲンさん、もうちょっとだけ待って、ぼくが前に辿り着くまで、あとちょっとだけ待って! あとちょっとだけだから! あと、少しなんだって! ああ、だめだ、まにあわない、いや、そんなのイヤだ! ぐぐ、と足に力を入れて、鼻を前に出して、出して、あ、待ってニンゲンさん! まだ箱に流さないで! うん、あとちょっとなんだって! あとちょっと! あと……あー、あー、流されちゃった。今日は、一番に食べるのはだめだったかぁ……。

 まあ、もう後二、三歩のところだから箱の中のご飯が空っぽになる前にお腹いっぱい食べられるのは変わらないんだけど。でも、やっぱり最初にご飯にありつけるのは良い気持ちじゃない? 後少しだったのに、今日はちょっと寝すぎちゃったなあ。さて、ご飯ご飯。食べて、食べて、後ろから押されるのをこらえながらとにかく口の中にほおばって。もう十分になるまでちゃんと食べられたら、横にさっさと逃げる。

 なんとか出ると、ふぅ、と息を吐いて。お腹もいっぱいで、今日も良く眠れそうだ。

 あ、なんか忘れてるような。うーん? なんだったっけ? えっと、うーん、あ、尾長くんはどこにいるんだろ? ぼくより先に起きてご飯待ってたならもう食べ終わっている場所にいてもおかしくないと思うんだけど。尾長くーん? どこにいるのー? 尾長くーん? 尾長くーん!? ……うーん、それっぽいの見つからないなあ。あ、右欠けちゃん! 尾長くん見かけなかった? 尾長くんだよ尾長くん、え、見かけなかったかあ。うーん。尾長くんどこにいるんだろ?

 他の誰かと遊んでたのかなあ。ちょっとそんなのあまり考えられないんだけど。尾長くんみたいなの、いるかなあ。ぐるっと回ってみて。後ろのみんなは泥んこだったり砂ぼこりに塗れていたり。でもやっぱり尾長くんいないなあ。うーん。尾長くーん? 尾長くーーーん!!

 本当にどこ行ったんだろ。どれもこれも尾長くんじゃない。

 長耳くんに朝焼けくんにもち肌ちゃんにお月ちゃんに泥んこくんに炎くんに短耳ちゃんにどれもどれも尾長くんじゃない。ねえ、誰か尾長くん知らない? 誰も知らないの? ねえ、誰か知らない?

 ちょっと、ここまで見つからないとなんかぼく不安になってくるんだけど、本当に誰も知らない? ……まさか、柵の外に行っちゃったとかないよねえ。柵の外、何があるかは分からないんだけど、見たことのない動物がいろいろいたりするし、大きな鳥が空を飛んで行ったりするし、この中にいれば安全なのに。

 何かがやってきたとしても、叫べばニンゲンさんがダイケンキっていう青い強い動物を連れてきてくれるし。柵の外に出ちゃったとは思わないんだけど、うーん、でもやっぱり尾長くん見つからないなあ。

 みんなご飯食べ終わっちゃったし、本当に尾長くん見つからない。尾長くん尾長くん。本当にいないの? 尾長くーん! 尾長くーーーん!! お・な・が・くーーーーんっ!!!!

 …………。

 やっぱり、いないみたいだ。

 うーん。外に出ちゃったのかなあ。よく分からないけど、そのくらいしか後は思いつかないや。でも、ねえ。本当に外に出ちゃったのかなあ。

 ぼくが寝ている間に、ぼくを起こさずに外なんかに行っちゃったんだろうか。

 分からないけど、でも、そのくらいしか思い浮かばないしなあ。尾長くん。

 明日になったらひょっこり出てきたりしてくれないかなあ。尾長くん。

「さー入って入って、もうお休みの時間だよ」

 ニンゲンさんがそう優しい声で言ってくる。

 尾長くん探したいけど、でも、みんなの後ろをついて行ってもやっぱり尾長くんはどこにもいない。本当に、どこにも見当たらない。

 雨を凌げる小屋の中にぼくも入ってしまって、あまり誰もいない後ろを見て、やっぱり尾長くんはいなくて、そしてニンゲンさんは全員が入ったのを確認すると、大きな扉をガラガラと閉じていってしまう。

 何度も何度も探したけど尾長くんはどこにもいない。どこにも、本当に。この中には尾長くんはいない。

 だったら、どこに? ガラガラガラガラと大きな音を立てて、そして夕焼けの真っ赤な太陽の明かりが段々とせまくなっていく。

 ゴン、と音を立てると、ガチャン、とついでに音がして、それからニンゲンさんが去っていく足音。

 振り向くとみんなもう、それぞれのお気に入りの場所で寝始めて、ぼうっとしていたらぼくが好きな場所は全部取られてた。

 やっぱり、尾長くんはいないよねえ。

 念のため、もう一度みんなのところを探してみて。

 尾長くーん、尾長くーん。

 尾長くーん、尾長くーん?

 尾長くーん、尾長くーん、尾長くーん、尾長くーん。

 尾長くんのお気に入りの場所を全部見ても、お気に入りじゃないところも、ぼくの他によく尾長くんと一緒にいる誰かのところ全部を見ても、どこからどこまでを見ても、やっぱり尾長くんはいない。

 …………やっぱり、柵の外に行っちゃったのかなあ? うーん。ニンゲンさんも尾長君がいなくなったことに気付いていないのかなあ。

 寂しいけど。

 でも、もしかしたら、朝起きたら外でお腹空かせて待っているかもしれないし。うん、外に行っちゃったならそれはとても不安だけど、やっぱり尾長くんはどこかに行ってしまった。

 だったら、帰ってくるのを待つしかできない。

 寂しいけど、不安だけど。ぼくを起こさずにこっそりどこかへ行ってしまったのがどうしてかも分からないけれど。

 尾長くん。ぼく、帰ってくることを信じて今日は寝るね。

 ……って言っても、もう、ふんわりした藁の寝床なんて、どこにもないんだよなあ。まあ、寝られないこともないし、うん。

 ああ、ここ辺りの藁をかき集めれば十分ふかふかな寝床になりそうだ。

 せっせ、せっせと。

 うん、このくらいでもうふかふかだ。じゃあ、うん、お休み。

 尾長くん、明日になったらまた会えるよね?

 

♡ ♡ ♡ ♥

 

 尾長くーん、待ってよー。どこ行くの? ねえ、尾長くーん、ぼくを置いて行かないで、尾長くーん?

 ねえ、ぼくの方向いてよ、尾長くん、そんなに急いでどこに行くの? ねえ、ねえ。待ってよ尾長くん、ぼく追いつけないよ、どうしてぼくを見てくれないの? ねえ、ねえ、尾長くん、尾長くん! ちょっと、ちょっと待ってよぼく、追いつけないってば尾長くん! 尾長くん!! ああ、待って尾長くん行かないで、行かないでよ! せ、せめて、ぼくの方に顔を向けてよ、どうしてそんなに行っちゃうのさ! どうして、どうして? 尾長くーん!! ああ、ああ、待って、行かないで、ぼくもう足が動かないよ、尾長くん……、尾長くん……、ぼくたち、もう一生会えないの? そんなのイヤだよ! だから、だから尾長くん、待って、待って、待って!!!!

 

 待って!

 はっ、とぼくは顔を上げると、みんながぼくの方を見ていた。

 小屋の中。外はまだ薄暗い。戸が開けられるのはもうちょっと後。

 ……夢だったのか。なんか、とても嫌な夢だった。……どういう夢を見ていたんだっけ、うーん、どうしてかあんまり思い出せないけど。うん。

 もう少し、寝ようかな……、なんか忘れてるような……あ、尾長くん。よく思い出せないんだけど、そうだ、尾長くんの夢を見ていたのは確かだ。なんだか、とても寂しい夢。それで、とてもとても悲しい夢。

 …………尾長くん、もしかしたら外で待ってたりしないかなあ。体を起こして、背伸びして。う~~んっ、よし。

 歩いて、すぐに戸の前に立って、前足の蹄で軽く戸を叩いた。

 尾長くん? いない? 尾長くん?

 ……。

 いない、かぁ。

 尾長くん……。

 

 あんまり眠れもしないで藁の上で丸まっていると、次第にみんな起き始める。窓から差し込んでくる日差しもだんだんと明るくなってきて、その光がぼくの赤い体にやんわりと当たった。

 じんわりと体が温まってくる。そのままじっとしているとまた眠くなってきたけど、けれどもう、時間だった。

 ぼくが欠伸をしたと同時に、がらがらと戸が開く。

「起きろー」

 ニンゲンさんが大きな戸を開けて、みんな外へと出ていく。もうそろそろ朝ご飯の時間だ。

 朝ご飯は食べないと。なんか、ちょっと気が進まないけどでもやっぱりお腹が空くのはイヤだし。

 きゅるるると、ボクのお腹がそうだよ、というように一緒にないた。

 外に出ると、ニンゲンさんが柵の外で、ダイケンキからぼくたちの朝ご飯を受け取っていた。

 体はぼくの何倍も大きくて、いつもは四足でよく歩いているけど、後ろ足だけで立ち上がってニンゲンさんのように物を持つこともできる。頭と腕にタマゴの殻みたいな固いものを身に着けていて、特に頭のそれは尖っていてなんだかカッコイイ。あと、腕のタマゴの殻みたいなものからは、またタマゴの殻みたいなものを抜き出して、それはもの凄く鋭い。ぼくは木の実を噛みちぎったりできるけれど、ぐちゅ、とすり潰してもしまう。でも、その鋭いものはスパンッ、と木の実を本当にキレイに真っ二つにできてしまって、なんだか怖いほどだ。ぼく達を食べようとしてきた敵が来たときも、その鋭いものを見せるだけで敵は慌てて逃げてしまったほどだったもの。

 ぼく達はポカブ、って言うみたいだけど進化したらどんな風になるんだろう? どんな姿になるのか全く知らないけど、あんな強い感じになれるのかなあ?

 強くなったら、どうなるんだろう? それでもここで暮らすのかなあ。それもいいけど、ちょっと外も見てみたいかな。ぼくたちを狙ってくる敵もたくさんいるんだろうけれど、強くなったらそれも追い返せるだろうし。

 もう、みんな朝ご飯が配られる場所に集まり始めてて、ぼくもあわててそこに行く。あー、だめじゃないかこれ、う、ん……やっぱり朝はみんな力が強いなあ。中々前へ行けない。この場所のままだとお腹いっぱい食べられないぞ。

 ぐいぐい前に行きたいけれど、みんなやっぱりそれは同じで前に行けば行くほど後ろからも割り込もうとされて、横から後ろからとにかく押される。あー、お腹いっぱい食べられないのちょっとイヤだなあ。

 ざあああっ、とニンゲンさんがご飯を箱に入れてみんな一気に食べ始める。がつがつと食べてのけて行ってそれの繰り返し。ぼくがようやく箱の前に立てた時にはやっぱりもうそんなに量は多くなくて、必死に箱に残っているご飯をかき集めて食べる食べる。沢山あるご飯を頬張れることなんてなくて、残ってるご飯をどれだけ僕の口の中に入れられる競争になってくる。

 それで、まあ、お腹が半分くらい満たせればおしまい。後ろからのかき分けて前に出ようとする力ももうあんまり強くなくてゆっくりと箱の前から出ていく。

 はぁ。

 なんか、フクザツな気分。結局、尾長くんどこにもいないし。ご飯もそこまで食べられないし。

 どうしようかなあ、今日。お昼寝する気分でも、みんなと遊ぶ気分でもないし。とりあえず、歩いていようかな。うん。

 それが一番いいや。

 

 ニンゲンさんとダイケンキが砂地をキレイにしたり、固い木の実をばらばらと置いていく。ダイケンキは、ぼく達が炎を吐けるように水を吐けるみたいで、ところどころに水を撒いていく。口から出た水でも、ヨダレみたいに汚い水じゃなくて、普通の水。そうして泥んこ遊びをする場所ができていく。

 柵の周りをのんびりと歩いて行く。一番目につくのは、おぞましい形のした動物の骨が木に縛られてあること。胴体は一つなのに、首は三つのとても怖い形。大きさはダイケンキよりも大きそうで、口には鋭い牙がたくさんあって、じっと見ているとどんどん怖くなってくる。あんなものがぼくの目の前にきたら、ぼくはきっと、おもらしもして、足も動かないんじゃないかと思う。そしてそんなぼくを……、いやいや、なんでそんなこと考えるのさ、ぼくは。怖くなってきちゃった。

 でも、多分、その骨が木に縛られていることはその先にある森からぼく達を狙う動物が来ることを防いでいるようにも思える。ダイケンキは、容赦しないぞ、ぼくたちを襲おうとしたらこんな目に遭うんだぞ、と。

 ダイケンキ、ニンゲンさんと一緒にいるその動物は、もしかしてこんなおぞましそうな動物より強いんだろうか。

 ぼくはそれを知らない。柵の外からやってくる敵とダイケンキが実際に戦ったところを見たことはない。一回、見てみたいなあ、と思ってたりする。

 柵の周りを歩いて行くと、今度はぼく達が寝泊まりするくらいの大きな建物が一つ、それから小さな建物が色々と建っているのが見える。石を積み上げて作ったような家で、壁は赤茶色のぼくの体と似たような色をしている。

 ニンゲンさんとダイケンキは大きい建物の方に住んでいるみたいで、ぼくたちも大きくなったら、柵から出ても大丈夫なようになったらあっちの方で暮らすのかなあ、と思う。

 そのニンゲンさんとダイケンキが掃除やらを終えると、いつものようにすぐには帰らずに、きょろきょろとぼく達の方を眺め始めた。ぼくの方も見てきて、そして最後に太っちょくんとみにみにちゃんに目をつけて、ひょいと拾い上げた。

 そして、柵から出てどこかへと連れて行った。

 ……尾長くんもニンゲンさんに連れて行かれたのかな。柵の外に出るってことは、もしかしてここから別の場所で暮らすことになるのかなあ?

 でも、ちょっと分からないこともある。

 太っちょと尾長くんは両方とも体は大きい方だったんだけど、みにみにちゃんはどうもそうも思えない。元々体も小さくて、ご飯もそんなに食べないから最後の残りものをちょびっと食べて、それで終わりにしていたし。

 連れていかれる条件ってなんだろう? 体の大きさだけじゃないのかな?

 でも、ちょっと安心した。尾長くんは自分で柵の外に出て、どこかに行ってしまったわけじゃなかった。尾長くんはニンゲンさんに連れていかれたんだ。どうして一番最初の方に連れていかれたのかちょっと分からないけれど、多分ぼくもその内そっちに行くんだろう。

 安心したら、なんだかぼくも眠くなってきた。昨日はなんかよく眠れていなかったみたいだし、うん、眠いや。

 こんな朝っぱらからだけど、うん、寝ちゃおうかなあ。

 

♡ ♡ ♥ ♥

 

 気付いたらお昼も過ぎていて、ひゅるるると、肌寒い風が吹き始めるほどの時間になっていた。太陽が沈み始めるのにももう、そんなに時間はない、かな。ぼくはお昼ご飯を食べ損ねていた。……夕焼けくんのこと、ぼく何も言えないなあ、これじゃあ。

 流石に、お昼抜きはちょっときついけれど、夜ご飯の時間にもそんなに遠くない。夜はちゃんと食べないと、とにかくひもじい思いをしちゃうだろうし、今日はちゃんと食べないとね。早めに箱の前に行っておかなきゃね。

 あくびをして、周りを見渡すとニンゲンさんがダイケンキを連れて夕焼けくんを抱えているのが見えた。

 今度は夕焼けくんかあ。そう思っていると、ニンゲンさんがダイケンキを連れてぼくの方にやってきた。

 ぼくも、か。

 今日も多分、お昼ご飯すら食べずに今もまだぐっすりと寝たままの夕焼けくんとぼく。ニンゲンさんが更にぼくを片腕に抱えてひょいと持ち上げた。

 ……ぼく、結構重いはずなんだけどなあ。ご飯も結構食べてきたし。でも、ニンゲンさんはその細腕で夕焼けくんとぼくを普通に抱えてしまっている。

 ニンゲンさんって、体は全体的に細めなんだけど、意外と力あるんだなあ。

「じゃあ、行くか」

 ニンゲンさんは、ぼく達ではなく、ダイケンキにそう行って柵を出た。

 ……?

 なんか、変な気分になったけれど、その理由はよく分からなかった。首を捩じると後ろがちょっとだけ見える。

 柵の外に出たんだ、とぼくは思った。タマゴから生まれてずっと出たことの無かった柵の外。

 これからぼくはどこに行くんだろう? ちょっとワクワクしていた。

 

 外に出て、暫くニンゲンさんに抱えられて歩いて行くと、その先にある建物が見えてきた。

 たたたた、と走る小さな動物。姿形からしてダイケンキの子供のような気がした。笑いながら数匹が追いかけっこをしていて、そしてニンゲンさんと抱えられているぼくと夕焼けくんにきづいた。すると、なんか妙な目で見てきた。笑っていたその顔から笑いが一瞬で消えて、じっと見られる。

 なんで、そんな目で見られるんだろう?

 こ、こんにちは?

 ぼくもその小さな動物の方を見つめ返すと、目を外されてまた、たたたたと走り去っていった。……ぼく、なにかした? ……あれ、いや、そもそもなんでぼく達にはお父さんとお母さんがいないんだろう? あれ? うん? あれれ?

 それも分からないうちにニンゲンさんが更に歩いて行くと、黒い鳥たちが数をなして建物の上から僕たちの方をじっと見ているのにきづいた。

 獲物を見る目で見ていて、それにニンゲンさんがきづいたけど、特になにもすることはなかった。

 それから、ぼくと夕焼けくんは新しい小屋の中に入れられた。その小屋の中の、小さな檻の中にぼくと夕焼けくんは別々に入れられる。

 水の桶があって、あんまり歩くこともできない。

 ……ねえ、ニンゲンさん。ぼくここでなにするの?

 ニンゲンさんの方を見てもけれどなにも口には出してくれなかった。がちゃんと檻を閉めると、もうぼく達の方を振り向くこともなく無言で小屋の戸も閉めてしまった。

 薄暗くて、狭くて。あんまり歩くこともできなくて、あるのは水だけ。

 なんだろう、不安しかない。太陽の光もあまり入ってこなくて、温かさもない。

 ……なんで? ぼく、どうしてここに連れてこられたの?

 夕焼けくんとも、仕切りを挟んでいて顔を合わせることもできなくて。でも、寝ていたら何か起きるかなあ? 起きるよねえ?

 

 ちょっとすると、夕焼けくんがぶぅぶぅと不安げに鳴く声が聞こえた。

 ぼくもぶぅぶぅと鳴いて、でも、それっきり。

 不安な気持ちを紛らわすように少し大きく息を吸うと、尾長くんとみにみにちゃんの匂いがしたのにきづいた。……みにみにちゃんも、尾長くんもここにいたんだ。

 でも、どうしてここで閉じ込められていたんだろう。ぼくにはよく分からないよ。匂いを辿っていくと、おしっこの臭いが檻の端っこに少しと後、檻からもそこそこ匂いが残っていた。

 ……おしっこ、我慢できなかったらここでしなきゃいけないの?

 水をちょっと飲んで、じっとしているしかできない。お昼寝は好きだし、じっとしているのは嫌いじゃないけれど、でも、じっとしているしかないのはとてもなんか、辛い。その気になれば走り回ったりみんなが遊んでいるのを見たり、そういうことができるからじっとしているのが好きなんだとぼくはきづいた。

 ぶぅぶぅと夕焼けくんがまた鳴く。ぼくも鳴き返す。

 時々。

 外は夕焼け。まっかっかな夕焼けくんの色。でも、この小屋に入ってくるその光はほんの少しで、もう、とても暗い。

 みんなで寝る小屋の中で見える月明かりより暗くて、そして、しん、としていて、とても冷たい。空気の冷たさ以上に、みんながいない寂しさが、とても冷たい。

 とても、とても不安だった。

 ぶぅ、ぶぅ、と夕焼けくんが何度も鳴く。ぼくも鳴き返すけれど、鳴いているだけじゃこの寂しさはとてもこらえ切れない。どうして、ぼくと夕焼けくんは、太っちょとみにみにちゃんは、尾長くんはこんな目に遭ったんだろう。どうしてこんな目に遭う必要があるんだろう。

 ふと、人間が歩く音がして、でも小屋の前で立ち止まったりはしなかった。歩き続けてそのままどこかへ行ってしまった。

 夜ご飯もないんだろうか。水だけ? お昼ご飯も食べていなくて、ぼくはとてもお腹が減っていることにきづいた。きづいてしまうと、お腹がぐぅぅぅと減ってきて、ああ、ああ、ひもじいよ。

 ひもじいよ。ひもじいよ。そうか、夕焼けくんが鳴いてたのって、寂しい以上にお腹が減っていたんだ。ぼくもだよ、ぼくもお腹が減っているよ。

 またしばらくして、ニンゲンさんが歩いて行く音が聞こえてきた。

 ぼくと夕焼けくんはぶぅぶぅ!! ぶぅぶぅ!! と強く鳴いた。でも、ニンゲンさんは、後ろを歩いているであろうダイケンキは歩くことを止めることも、この扉を開けてご飯を持ってきてくれることも、何もしてくれなかった。何もしてくれなかった。

 暗いのが怖くて、夕焼けくんは今度はひのこを吐いたけど、燃えるようなものがここにはなくて、ちょっとの間燃えるだけだった。すぐに暗闇が戻ってきて、それに耐えられずに何度か夕焼けくんが火の粉を吐いて、でもそのうちげほげほとするだけになって、ひのこも吐けなくなってしまったみたいだった。

 すると夕焼けくんがとうとう、本当に泣いてしまった。

 ぼくも泣きたくなった。動けないし、お腹も減ったし、ぼくもつられて泣いて、水を飲んだ。

 暗闇に耐えかねてぼくもひのこを吐いたけど、すぐに燃え尽きるだけでお腹も減って体力もなくて。寂しかった。寂しかった。とても、とても。

 そして、水もそんなに無いことにきづいた。泣いて、いられない。

 でも、多分、明日になったらここから出られる。

 だって、太っちょとみにみにちゃんが出てから、一日も経たないうちにぼくと夕焼けくんがここに入ったんだから。だから、この一晩我慢すればいいんだ。

 でも、寂しいよ。お腹が減ったよ。ひもじいよ。ひもじいよ。

 ぼくは、夕焼けくんは泣くのを止められなかった。

 水を飲み切っても、止められなかった。

 ああ、寂しいよ。寂しいよ。どうして、こんなところにぼくはいるんだろう。ぼく、悪いこと、なにかしたのかなあ? みんな、こんな辛い目に遭わなきゃいけないのかなあ。

 

 夕焼けくんが泣き止んだ、って思ったら、今度はがしゃん、と強い音がした。

 だめだよ、夕焼けくん。多分、みんなそうしたんだ。でも、皆開けられなかったんだ。

 匂いが残るほどみんな体当たりしたんだ。でも、開けられなかったんだよ。

 お腹も減っていて、夕焼けくんの体力もほとんどなくなってしまったのか、あとは、ぐす、ぐす、と鼻をすする音しか聞こえなくなってきた。

 ぼくも体を丸めて、目を閉じた。

 とにかく、明日になればいいんだ、明日になれば。

 うん。明日になればいい。

 はやく、はやく。こんな場所から出て、太陽を見たいな。温かい日差しを浴びて、ちゃんとご飯をたっぷりと食べて、またみんなと一緒にお昼寝して、遊んで、みんなと一緒に温かく寝たいな。

 うん。はやくここから出たいな。

 だから、今日は、寝よう。

 お腹が減ってても、喉が渇き始めても、おしっこを垂れ流しにするしかなくても、今日は寝よう。うん、そうしよう。

 明日、明日になれば……。とにかく、あした……。

 

♡ ♥ ♥ ♥

 

 あ、朝……。

 お腹、空いた……。喉も乾いた……。

 どうして、ぼく、こんなことになってるんだっけ。どうしてぼく、こんな目に遭っているんだろう。

 やっぱり分からないなあ。

 なんでだろうなあ。ぼくには分からないよ。

 早くご飯、貰えるかなあ。お水も欲しいんだけど。

 そんなことを思っていると、ざむ、ざむ、とニンゲンさんがやってくる音が聞こえた。

 かちゃかちゃ、とぼくが体当たりしてもびくともしなかった柵の縛りを解いて「飯だ」と言った。

 やっと、やっとなんだ。

 なんでこんな目に遭わされていたのか分からないけれど、それでもなにか必要なことだったのかな。

 起き上がると、足が軽くがくがくしていた。お腹がとても、とても減っているんだ。こんなにもお腹が減っていること、本当に初めてだよ。どうしてぼくは、夕焼けくんは、みんなは、こんな目に遭ったんだろう。

「ほら、こっちだ」

 ニンゲンさんがぼくをここに連れてきたときのように抱きかかえはせずに、黙々と歩いて行く。夕焼けくんの方を見ると、まだ寝ていた。体を丸めて、じゃなくて、体を放り出すようにして、疲れ果てている感じ。なんか死んでいるようにも見えた。

 ニンゲンさんはそんなぼくをじっと待っていた。

 どうして、ぼくをここに連れてきたときのように抱えてくれないの? ぼく、ふらふらなんだけど。

 そう思ったけど、ついて行くしかなくて。

 なんだろう、ニンゲンさんからいつもとは違う、冷たい感じがした。なんていうんだろう、静かにしている感じ。

 でも、それがなぜか、ぼくは考えるほど頭も回らなかった。お腹が減って、もう前を向いて歩くくらいしかしたくなかった。

 ふら、ふらとそれでもぼくは前に進む。ご飯が食べられる。ご飯が。

 ニンゲンさんが道を右に曲がった。ぼくも右に曲がろうとして、けど、体が、止まった。

「どうした?」

 ……血の、臭い。とても濃い、血の臭い。

 みにみにちゃんの、太っちょの、尾長くんの、血の、臭い。

 そこで、ぼくの中で、ばちばちと何かがつながった。何かが、何かが、ぴったし、がっちり、あてはまるように。

 ダイケンキの子供がぼくを見ていた目。ヤミカラスたちがぼくを見ていた目。ニンゲンさんのぼくを見る目。ぼくにお父さんとお母さんがいない理由。

 …………。

「どうしだんだ、早く」

 ニンゲンさんが、ぼくの方を見てくる。その目は、まっ黒だった。どこからどこまでも、ぼくに対して、なにも感じていなかった。

 ぼく達が、育てられた理由。

 ぼく達が、育てられた、理由、それは、それは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぼく達は食べられる為に育てられた。

 ぼく達は殺される。食べる為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵は、敵は、ニンゲンさんも、ダイケンキも。敵だった。敵だった!

 ぼくは来た道を振り返って、地面を蹴った。がくがくな足で、でも、走らなきゃ!

 走らなきゃ、走らなきゃ、それを伝えなければ駄目だ柵の中は安全じゃないんだ! みんな逃げなきゃいけないんだ!!

「そっち行った、逃がすなよ」

 その声は、やっぱりぼくに対して何も抱いていなかった。ぼくというポカブに対して、何にも、何にも感じていなかった、どうしてぼくはこんな事にも今まで気づかなかったんだ、ばかばかばかばか!!

 に、逃げなきゃ。で、でも、足ががくがくする。息が乾いている。もっと速く走らなきゃだめだ追いつかれる皆に知らせなきゃいけないのにだめだだめだ。

 たたたた。

 後ろから、静かに走る音。だんだん音が大きくなっている追いつかれる嫌だ死にたくないやめてやめてやめてやめて!

 しゅるり、と何かを抜いた音がした。それは見なくてもわかる、それはダイケンキの腕に備わっているとても鋭いもの、木の実を真っ二つにしてしまうもの、それは、それは今、ぼくを真っ二つにしようとしている! いやだ、いやだ! どうしてなんで!

 ま、前を走ってても追いつかれるだけだ殺されるだけだ、右、左、曲がり道がある、どっち、狭い方が追いづらいよな、そうだよな、うん、左だっ!

 くらい、先は、壁だった、みぎ、ひだり、あれ? あれ? え、ちょ、ちょっとまって。

 ちょっとまって。

 ……行き止まり? うそ、うそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそだ! うそだ! もどらな、きゃ……。

 ダイケンキ……。そんな、鋭い、どうして……。ニンゲンさんと同じ、どうしてそんな目を、どうしてぼくに向けてるの……。

 や、やめ、て……。

 いやだ、ぼく、殺されるために生きてきたの? 食べられるために生きてきたの?

 ぼくだけじゃなくて、みんなも? みんなも? ほんとうに、そう、なの? みんなに伝えなきゃいけないんだ! 逃げてみんなみんな逃げて逃げて!

 ダ、ダイケンキ、さん。そんな冷たい目でぼくを見ないでよ、そんな鋭いものを上に掲げないでよ、ぼくに向かって歩いてこないで、いやだいやだいやだいやだ、いやだいやだいやだいやだ!

 ひ、ひのこ!

 ぼんっ。

 何にも、動じないって、そんな、そんな! ひのこっ、ひのこっ、ひのこっ、げほっげほっ、ああ、ひ、ひのげぶっ、ごぶっ! ああ、ひ、ひのこ、でて! おねがい! びの゛ごっ゛!

 すぅ、とダイケンキが息を吸った。

 ひっ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♥ ♥ ♥ ♥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピギイイイイイィィィィィィィィィィィィィッ!!!!」

 えっ、何、今の。

 あれ、ちょっと、ミカンくん? ミカンくんいる? ねえ、ミカンくん、ちょっと、ちょっと、いまの声ミカンくんじゃないよね? ミカンくーん、ミカンくーん!!

 えっ、なに、今の声、ちょっと、ちょっと! ニンゲンさん? どうなってるの?

 扉はちょっとだけ開いているんだけど、ざむ、ざむ、と足音が聞こえてきて、えっ、なに、なに……この臭い。

 これ、血の、たくさんの血の臭い。とても多い血の臭い。

 がららっ、と扉が開く。ニンゲンさんが扉を開けた。

 後ろで、ダイケンキが、血まみれのダイケンキが、何かを運んでいた。

 ねえ、それ、何? 何なの?

「次、お前の番だ」

 ニンゲンさんが近寄って来る。

 え、ちょっと、ちょっと待って、ちょっとちょっとちょっとちょっと、あれ、何だったの? ねえねえねえねえ!

 怖いよ、だれか、だれか、だれかだれかだれかだれかだれかだれかだれかだれか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 だれか!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 




何故こんな話を書こうかと思ったか

数年前、ポケモン小説のコンペでカルテットという、4匹のオドリドリが死ぬだけの話を書いた。カルト的な注目を浴びて、嬉しくなった。
そういう感想を見るのが楽しくなって、チキン・デビルやらジャロンダやら、モモちゃんのワシボンやら、サイコロの欠けた角達やら、色んな胸糞悪い話をこれまで時々書いてきた(サイコロの欠けた角達以外は全てポケモン・テイルに入ってる)。
そして分かったことは、最初からバッドエンド確定と分かるようなものより、バッドエンドと途中で分かりながらも、読んでしまうような話の方が多分印象に残るしウケも良い(バッドエンド前提で何言ってんだこいつ)。ポケモンの二次創作のコンペでバッドエンドの作品でまさかの優勝取った作品もあったりして、そう確信して、何か試したいなーと思ったら、竜と短槍のポカブ視点から書けばそうなるじゃん、と気付いて、書いた。
ちょっとしたコンペに投げたんだけど、結果はあんまり良くなかったというか、そもそも1万文字超えてて、本当は失格だった。カルト的な感想やらは貰えた。

ポカブ

  • Schweinemett
  • Weißwurst
  • Bratwurst
  • Frankfurter
  • Currywurst
  • Regensburger
  • Deutsche Salami
  • Blutwurst
  • Bierwurst
  • Leberkäse
  • Bierschinken
  • Fleischwurst
  • Wiener Würstchen
  • Gelbwurst
  • Mortadella
  • Fleischwurst
  • Räucherschinken
  • Lachsschinken
  • Sülze
  • Speck

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