それでもいいよ!という心優しいかた(優しく無くもいいくど)読んでいってください。
かすかに声が聞こえる。何も見えないが俺の周りに何人かいるようだ。
「ダメだ!おさえきれん...鎮静剤の投与の準備を!」
「投与開始...だっダメです!全く効きません!」
「次はもっと強いやつを!...急げ!!」
何人かが必死に何かをおさえつけているよいだった。だが一体何をだ?この慌て方からすると人では無さそうだ。大げさすぎる。
では...動物?...
何かしらの 動物が暴れていて、それをみんなで必死になって抑えているのか?時々女の人の甲高い悲鳴が聞こえて来るが、そこまで危ない状況なのだろうか?俺も巻き込まれているのか?
何だか怖いよ...
そんなことを考える内に段々声すらも聞こえ無くなり、完全に何も感じ無くなった.....
「心拍数徐々に安定してきています...脳波も異状ありません」
「分かった、後は代わるから...お疲れ様、休んどいて」
重い瞼を開いた先で、四十代くらいの白髪が髪の毛の半分を占めてる顔の骨格がわかりやすい白衣の男と、二十代くらいのショートカットの顔の整ったナース服の女が俺の方を危険なモノを見るかのような目で見ていた。
「目が覚めましたか、ご気分は大丈夫ですか?」
「あぁ...と、まぁ...大体は...」
白衣の男は、顔を顰めながら手元のバインダーにペンを走らせた。
多分こんなこと聞いて来ると言うことをは、ここは病院か?
「あのぉ...多分ここ病院ですよね...」
「はい、そうです。あの…お名前よろしいですか?」
「かわしろ...川白 武蔵(かわしろ むさし)です...」
男は「川白さんっと...」とつぶやきながらまたもペンを走らす。その後、年齢やら職業やらその他もろもろを俺が答える度にバインダーに書き留めていった。
そろそろ自分に何があったのか、どうなってしまったのか、溜まりに溜まった不安が抑えきれずつい
「あのぉ...私はいったい...」
俺が言いかけた瞬間、男はもうやる事はやった、みたいな顔をして急に立ち上がり「ありがとうございます。では私はこれで...」と言ってそそくさと小走りで病室を出ていった。
何なんだ?
さっきから何かおかしい。目覚めたばっかで意識が朦朧としているのもあるが、明らかにおかしい。さっきから危ないモノ見てるような目で見てくるし、質問に答えさせるだけで他には何も言わないし...
そんな愚痴のような不安を頭に抱えながら、当たりを見渡そうと起き上がろうとしたとき...
あれ?.....おきあがれないぞ??
いくら起き上がろうとも起き上がれない。自分の体周りを見てみると、そこには荷物などを縛る用の頑丈な無数のベルトが体とベッドを一緒に縛っていた。
不安が頂点まで達した。不安が抑えきれず、体が勝手に暴れ出した。どうなってるんだ?どうしてこうなったんだ?なんで?なんで?
「おぉー、落ち着け落ち着け大丈夫だから...な」
そこに現れたのはさっきの白衣の男ではなく、また別の男。全身黒いスーツで髪の毛はほぼ白髪の四十代後半の
目が虚ろな身長の高い男がきた。
男は何度も大丈夫だからと言って不安のあまり暴れ出した俺を必死に落ち着かせようとした。
暴れるのをやめ、ため息を付くと、男も俺と同じく深いため息を付いて言った。
「まさか俺が出る日がくるとはなぁ...」
「すみません...あのぉ、そろそろ私になにが起こってるのか説明を...それと貴方は?」
男はふっと顔をあげ、忘れてたとばかりの顔をして俺の方を向いて少しほくそ笑んで話し始めた。
「悪い悪い、申し遅れたなぁ...俺はまぁ...多分言っても分からないと思うがこういう者だ」
男はそう言うと、胸ポケットから警察の手帳のようなモノを開き、俺の顔に近ずけた。
読んで見るとやはり分からない。
…日本政府直属特殊機関亜人捜査官 篠原浩三(しのはら こうぞう)一等捜査官...???
政府?…亜人捜査官?...亜人?...何なんだ?思わず口がポカァーンと開いてしまった。
「あんたがこうなったから出て来ましたよって話なんだけどさぁ…これからすることはかなり驚くかも知な無いが無理はない…まずはこれを…」
篠原はベットの隣りの机に置いてある化粧用の少し大きめな四角い鏡を取り、恐る恐る俺の顔にちかずけた。
なんだこれ?
鏡に写った顔には額に大きくて鋭く、血で真っ赤に染まった角のような何かが生えていた。
鬼みたいだった
どうでしたか?近頃二話出す予定です...
二話もよろしくお願いします!