チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性   作:八神っち

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 3期が始まって書く熱が戻りました。4月までに体育祭編終わらせてちょこっとインターン編書いて完結目指します。


宣戦布告を眺めながら

 朝の体育祭の開催があったからか放課後になって1-Aに多くの生徒が群がっていた。それを横目に通り過ぎようとしていると爆豪が相手をザコと言い挑発。そこまではいい。

 

「どんなもんかと見に来たが随分偉そうだなぁ」

 

 気だるげだがはっきりと聞こえる声で言うのは我が相棒である心操であった。チラリと私を横目に見ていたが気にせず続ける。

 要は普通科からでも結果によってヒーロー科上がれるから覚悟しとけって事である。まさか心操がそんな事するとはな……。

 それに呼応してB組の生徒も挑発する。だが爆豪は意に介さずにいた。

 

 

「心操お疲れさん。どうだったよA組は」

「どうもこうも上しか見てないなホント」

「だろうな。まあヒーローになるんなら当然だろうけど」

「物見も目指すんだろう?聞いた話じゃ仲が良いとか言うけど倒せんの?」

「倒すに決まってんだろ。普通科で妥協する気はない」

 

 心操とお互いの覚悟のほどを確認する。先程の宣戦布告を見て分かり切っている。ならば私も上を目指すに決まっている。

 

「プルスウルトラ……か」

 

 ならば私も新しい戦術のほかにもう1つの課題をこなさねばならない。

 

「ま、お互いがんばろーや」

「ああ」

 

 そうして放課後が過ぎて行く……訳ではない。

 

「じゃ私は職員室に用があるから」

「また雑用か?」

「んにゃ別件。すぐ終わるとは思うけどその後また別の事するわ」

 

 それだけ言って置いて行く。そして職員室にて。

 

「体育祭での物資の持ち込みの是非ですか」

「はい。私の個性の性質上持ち込み無しっていうのは厳しいので」

「うーむ……確かに他の生徒の中にも特定の物資が発動の条件になっている者がいるが」

 

 やって来た理由は物資の持ち込みの確認である。恐らく最低限の持ち込みは許可されるだろう。そうでなければ個性が発動できない者もいる。

 

「後で確認を取るから明日に報告という形で構わないかい?」

「構いません。お手数おかけしてすいません」

「いやいや手間でも何でもないさ。体育祭頑張りなさい」

「ありがとうございます。頑張りますよ。ではさようなら」

「はいさようなら。最近はヴィランも多いから気を付けて帰りなさい」

 

 注意を促されながらも挨拶をすませて職員室を後にする。そして次の場所に向かう。

 

「前もって許可は取ってあるからなー」

 

 向かった先は各所にある個性の訓練所である。さすが雄英なだけあって一般に開放されているその手の施設とは広さも質も桁違いである。しかも個室である。

 

「ホント金持ってるなー羨ましい」

 

 さて学校から受け取った物資……自衛用の道具と壁の修復の際に余った欠片を鞄から取り出し並べる。

 

「まずは自衛用の閃光玉だな」

 

 普段使いするには周りへの迷惑がかかる物であるが個室なので問題ないだろう。用意したサングラスを付けてピンを抜き適当に投げる。

 

「サングラスが無ければ即死だった」

 

 漫画なんかではよく見かけるが初めて使ってみてこりゃ視界潰せるわと納得する。光が収まった後弾けている部品の欠片を回収する。

 

「どんなもんだろうか」

 

 一瞬だけ視界を合わせて個性を発動。部品が瞬時に復元したのを確認してピンを抜き再度投げる。

 

「まあ使えるよな。次」

 

 サングラス越しでも発動は可能か、部品だけで復元して使えるかの確認を済ませる。次は抜いたピンを見て個性の発動。

 

「やっぱ本体ごと復元可能か」

 

 ピンを抜き三度投げて爆ぜるのを確認。この分だと持ちやすさ的にピンだけの持ち運びでも問題なし。

 

「さて本題だ」

 

 学校の壁の欠片を手に取り遠くに高く投げる。そして個性を発動。

 個性発動点から形を取り戻し約3m四方の菱形に復元。そして自重で床にズシンと落下する。

 

「うーむ形がイマイチか。正方形のつもりだったが」

 

 私の個性の応用の1つ「部分復元」。普段は全ての範囲の復元や修復を行うため使う事が少ない応用法。そのため使用は出来るが制御が出来ていない。

 次の欠片を手に低く投げて個性を発動。今度は壁になる様に形を考えながらの復元である。そうして高さ3m、横5m、厚さ2mの壁を地面に置かれる様に作る。だが形が歪であり自身の方向へと倒れそうであった。

 

「これの扱いに慣れないと戦闘なんかこなせないな……あとは投擲速度や高さも戦闘では圧倒的に足りないし……我ながら力不足だ」

 

 元々戦闘向きの個性ではないのだがそうは言ってられない。プルスウルトラ。更なる高みへと至る為に必要な事だ。

 そのような個性の制御と体力づくりと道具の準備、サポート科への協力要請やら学校側の依頼をこなしながらもあっという間に2週間が過ぎ去る。

 

「あ、物見さん。物資持ち込みの規定ですけど物見さんは学校指定のポーチ1つ分に決まりました」

「分かりました。わざわざありがとうございます」

 

 そんなやり取りもあった。




 雄英なら絶対個性の訓練所のあるよねって思って書きました。
 次から体育祭編である。訓練描写?そんなものはない。サポート科や普通科連中とのやり取り?そんなものも無い。B組?刹那で忘れちゃった。
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