チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性   作:八神っち

11 / 74
 体育祭編はっじまるよー。なおサクサク進める模様。予選の説明とかいらんやろ精神で行ってます。
 誤字報告や感想ブクマ等感謝です。


予選第一種目

 オリンピックに代わるとされる一大イベント雄英体育祭当日。各々の準備を済ませて選手入場が始まる。

 

「やっぱヒーロー科への注目が多いな」

 

 多くの観客の中にはプロヒーローがスカウト目的で来ているという。ここで目立てば後々のインターンや体験学習で選択肢も増えて有利になると言う。

 現状は先日のヴィランの襲撃を退けたA組が注目を集めている。

 

『選手宣誓!』

 

 ミッドナイトの声に呼ばれて台に立つのは入試成績1位の爆豪であった。1位になるとか跳ね台になれとか豪胆ここに極まれりである。

 次に第一種目である障害物競走の説明がされ各々スタートラインに着く。

 

「それで心操。作戦とかあるか?」

「予選通ればそれでいい」

「ノープランか」

 

 これに関しては障害の内容次第だから仕方ないか。足並み揃えるとか一旦考えずにいた方がいいな。心操と最後に視線を交わしてスタートの合図を待つ。

 

『よーいスタート!』

 

 門の入り口はぎゅうぎゅうの寿司詰め状態。これは先頭に行った奴のアクション次第だな。

 

「よりによって轟かよ」

 

 先頭を走っていく轟。これ絶対妨害してくるだろ。

 

「だよなぁ!」

 

 振り向かずに床ごと選手を凍らせていく。わかってたよこの野郎!前に居る誰かの頭を思いっきり抑え込み屈ませて踏み台にしてやり過ごす。A組の大半が反応して各々の方法で生徒を飛び越し前に出る。このまま凍ってる生徒を足場にして私も前に出る。

 

「げっ試験の仮想ヴィランかよ」

 

 A組の後を追うとヴィランステージに突入する。とはいえ今は轟の先行で凍らせてあるが。

 

「滅茶苦茶嫌なバランスで凍らせてやがる」

 

 凍っている大型ヴィランの横を通り過ぎながらも視界に収め倒れる前に凍傷扱いのヴィランを直していく。

 

(熱を感じないが氷が溶かされた……この速度は物見か。再度凍らすのも手間だし恐らく直される。ここは見過ごすか)

 

 チラリと振り向き凡その事を察して私の顔を見る轟。私が直さない分はそのまま前のめりに倒れて何人か巻き込んでいた。

 第一ステージは轟に続き私は2位での通過となる。

 

『おっとぉ!ロボ・インフェルノ!1抜けはヒーロー科轟で2位通過は普通科物見だぁ!』

 

 アナウンスが入る。普通科!?と驚かれている。そりゃそうだろうな。ヒーロー科の独壇場と思われたヴィランステージだ。

 

「こっちのヴィランは倒れてないぞ!こっちから行くぞ!」

 

 当然ながら直した部分は道として認識されるが曲がりなりにも仮想ヴィラン。前に行こうとする選手を妨害していく。

 

「楽出来てよかった……心操は……まあ大体倒された後に追ってくるだろ……ん?」

 

 上の方から爆発音が聞こえる。爆豪だろうな。それに加えて機動力が高い瀬呂と常闇も上から轟を追いかける。

 

「私には目もくれないか。まあいっか」

 

 妨害出来る様な個性でもないしさっさと次のステージに向かわせて貰う。次のステージはザ・フォールと呼ばれる幾つかのルートの綱が崖に繋がれているステージであった。

 

「綱渡りねぇ……後続より今は自分の安全第一で行くか。最短5回か?」

 

 ルートを選択してポーチから学園のバカデカい壁の欠片を取り出し地面に置き個性を発動。

 

「綱なんて渡ってられるか!私は勝手に道を作る!」

 

 傾斜角度がえげつない学校の壁で作った道が完成する。機動力ある連中はもう先に行ってしまっている。

 同じ様に作った道を渡り4位で通過。だが私の作った道を利用して次々と後続が追いかけて来る。

 

「まあ綱渡る位なら私の作った道選ぶよな」

 

 後続から「なんか道が出来てる!ありがてぇ!」と声が聞こえるが仕方ない。だって壊す手段ないもん。妨害に壁作ろうとも思うが体力の無駄だろうと止めた。

 

『おっとぉ!物見の作った道を利用して後続がどんどん追い上げる!てか道作んなよ!障害になってねぇじゃん!』

 

 知らんそんな事私の管轄外だ。チラリと見ると飯田が物凄い速度で登ってくる。

 

「物見さん。悪いがありがたく利用させて貰った!」

「追いつくの早っ!まあ構わないけどさ」

 

 それだけ言って先に行ってしまう飯田。私も次に向かうか。

 

『一面地雷原!怒りのアフガンだぁ!』

 

 音と衝撃が凄い地雷ステージねぇ……轟は先行してるけど動きが鈍い。爆豪が空からそれを追いかける。飯田も地雷を踏みながら進んでいる。

 

「ま!関係ねぇよ!」

 

 再度学校の壁の欠片を取り出す。それをなるべく遠くに投げて放物線の最高地点で個性を発動。今度は厚さ重視の道を地雷原に落とす。

 さすが雄英が発注する壁だけあって頑丈である。少し跳ねながらも問題なく道と同時に地雷処理としての役割を果たす。

 

『物見が再度道を作る!このガール一度も障害を障害として乗り越えてないぞぉ!』

 

 プレゼントマイクが絶叫。だが無視だ。ポーチの空きに地雷の欠片を詰め込みながら何回かに分けて道を作る。

 

「1位は無理そうだな」

 

 そう思っていると後ろから特大の爆発音。上空を大きく舞いながら緑谷が1位に躍り出る。そんな方法もあんのか参考にしよう。

 そして緑谷が後続2人を妨害しながらそのままゴールに転がり込む。

 

「4位ね……こんなもんか」

 

 こうして私の第一種目が終了する。なお心操は23位であった。体力づくりの甲斐あったか?




 本来は支援特化の主人公が障害物競争に参加したらどうなるかを書いてみた。まあこうなるよな。
 学校の壁万能説。壊す方が悪い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。