チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性   作:八神っち

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 ネット環境が止まってしまっててキボウノハナーしてました。


復元vs創造

 客席で心操と共に試合を眺めて相手を分析しながら時は進む。

 瀬呂は轟に瞬殺されドンマイコールが沸き起こった。

 上鳴の開幕スパークに成すすべなく敗れる芦戸。

 全力で自分の発明品を飯田を巻き込んでアピールして満足した所で降参した発目。

 青山のビームを避け続け途切れた瞬間に常闇が押し込み勝利。

 

 割とサクサク進んで次は私の番がやって来る。最後にポーチの中身を確認して目の保護の為の特殊眼鏡をかけて控室を出る。入場のアナウンスと共に試合会場に一歩踏み出す。

 

 

『高1にしてなんだそのスタイルの良さは!何でも生み出すクリエイトガール!ヒーロー科八百万百!対』

 

 お互いに顔を見据える。緊張した顔持ちの八百万がそこには居た。

 

『こちらも負けじとナイスバディ!障害物競争4位!本業は修復のリペアーガール!目立つ方の普通科!物見直!』 

 

 女子同士の対決という事もあり周りからどちらを推すかのコールが掛かっている。

 

「あら?眼鏡ですか……オシャレという訳ではないですね」

「まあな。どんな眼鏡かは言えないが大体予想通りだ」

 

 私みたいなタイプにとっての一番の弱点は目を潰される事。それの対策に用意した物であった。事前に許可は取ってあるので問題は無い(てか元々ポーチに入ってたし)。八百万の個性を考えると必要になるだろう。

 

『3!2!1!』

「行くぞ八百万―――」

「?」

 

 不思議そうな顔をする八百万であるがお互いにどんな戦いになるかは予想は付いている。ならばこれは言っておかないとな。

 

「武器の貯蔵は十分か?」

『スタート!』

 

 合図と共に真っ直ぐに突っ込みながら八百万の銃火器による先手を取られる前にポーチに手を入れて学園の壁を投げて作り牽制。

 

「くっ!」

 

 恐らく遠距離からの攻撃が難しくなった八百万。それでも壁の左右どちらかから来る事を考えて銃と大砲を創り構える。

 

「……っ!」

 

 複数の地雷を一箇所で復元。次いで壁を薄く復元して障害物で緑谷が行ったボムジャンプで空中からの奇襲。

 

「無茶しますわね!」

「無茶しねーと勝てねーよ!」

 

 着地と同時に八百万に向きポーチ内にある地雷を掴み銃と大砲に対して投げる。瞬時に危険だと判断した八百万が銃から手を離し地雷の破裂と共に火薬に着火し銃と大砲が壊れる。

 

「っらぁ!」

 

 立て続けに八百万が武器を創造しきる前に地雷をぶつけて吹っ飛ばそうとするも距離を取られてしまう。が、問題は無い。

 

「この瞬間を待っていたんだぁ!」

 

 近くに落ちている先程壊した銃の欠片を拾い上げて復元し構える。銃なんぞ撃った事は無いがこちらが遠距離攻撃を持っていると思わせれば良いのだ。

 

「……っ!」

 

 状況を飲み込んだ八百万が今度はあちら側から近づいて切れ味が鋭いであろう剣を創造。撃たれる前に銃を壊しにかかる。

 

「ふっ!」

 

 手に持った銃を一緒に拾った地雷の欠片共々ぶん投げる。気付いた八百万は瞬時に盾とも言えない鉄板を生み出して剣と一緒に衝撃に備える。

 

「くっ!」

 

 爆破の衝撃で剣と鉄板が壊れる。そして手が痺れた八百万はその場に持っていた剣を落とす。その隙を逃さずに全力で近づき手に地雷の欠片を持ち低姿勢で突っ込む。

 苦し紛れの盾により再度衝撃を備えようと力む八百万に対して私はその場に落ちていた剣を拾い上げて復元。八百万の用意した盾を斬り飛ばす。

 

「ちっ!仕留め損なったか」

 

 考える暇を与えない様に八百万に向かって再度剣を振るう。あちらもその場で武器を複数創るも作りが甘いのかこちらの剣に一方的に斬り飛ばされていく。

 

『物と物のせめぎ合い!可憐な少女達の戦闘演武!』

 

 八百万が創っては私が壊しを繰り返す。そして地面に大量の武器が落ちている状態を見て私は笑う。

 

「っ!!」

 

 足元にある壊れた武器を1つ蹴り上げて手に持ち復元し投げる。避けられるが同じ事を2度3度と行う。

 

「私の創った物をことごとく利用しますのね」

「自分の出した駒が相手に利用される。まるで将棋だろ?」

 

 軽口を叩きながらも試合は終盤を迎える。何度も武器を投げられて避けるのが限界に達して体勢を崩した八百万の首筋に剣を突きつけて一言。

 

「私の……勝ちだ」

「……ええそして私の負けです。参りました」

 

 試合終了のブザーが鳴る。持っていた剣を投げ捨てて倒れている八百万に手を差し伸べる。八百万は手を掴み立ち上がりそのまま握手を行う。

 

「ありがとうございました。良い試合でした」

「こちらこそ勉強になりました」

 

 周りから歓声が上がる。それなりに見応えがあったのだろう実況も大盛り上がりであった。そして控え室に戻る際に普通科側の連中に声を掛けられ、それに対して私は高く掲げたピースサインで返しておいた。




 バトル描写?何それおいしいの?
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