チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性   作:八神っち

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 主人公の酷評されまくっている下着とは……


買い物をしよう2

「して今回は芦戸か。お前は服を選ぶのかと思ったが」

 

 下着担当は八百万と芦戸である。てっきり服を選ぶのかと思ったらじゃんけんの結果、耳郎が下着の予定だったが懇願の末に芦戸とチェンジだったらしい。

 

「流石にいたたまれなくなったよ……」

「私は誰でもいいんだが」

「まあまあ気にせず行きましょう物見さん芦戸さん」

 

 そして辿り着くのは各々の個性にも対応した各種サイズが取り揃えてあると評判のお店である。揃えておかないとやってられないらしい。

 

「モノミンしっかり測ってきてある?」

「バッチリだ」

 

 前日に測ったメモを取り出して芦戸と八百万にパスして後は丸投げ。

 

「どれど……」

「あら私より……」

「どうした?」

 

 何やら固まってしまったお二方。いや固まっているのは芦戸だけなのだが。

 

「いやーモノミンって成長期?羨ましい」

「私としては成長ストップして欲しいんだが」

「気持ちはわかりますわ」

「だよな」

「勝ち組共めー」

 

 出費が馬鹿にならないんだぞ……八百万は創れるだろうけど。

 

「八百万格安で創れない?」

「え……ええ出来ますけど……」

「えー経済停滞エヌジー!」

 

 服は買って下着は八百万に頼るのも何か違う気がするのは確かだが……サイズとかの問題もあるししゃーなしか。

 

「じゃあ適当によろしく」

「ラジャー!」

「任せて下さい」

 

 選びに行って1分もしない内に芦戸が即戻って来て手渡すのは。

 

「はいこれ!」

「紐じゃねーか!アウトだバカ!」

 

 この手のテンプレの紐である。改めて見ると何も隠せてない。

 

「ほら返して来なさい」

「ちえー」

 

 残念がる芦戸。本気で着ると思っていたのか……

 

「選んで来ましたわ」

「八百万は普通だな。いい子だ」

 

 まあ普通の飾りっ気の無い白である。

 

「じゃ着けてくるから」

 

 試着室に移動して服を脱ぎ全員からのブーイングを喰らったベージュの下着(在庫処分セール品)を更に脱ぐ。ちなみにブーイング理由は満場一致で「おばさんみたい」である。

 普通科の女子達は苦笑いで流してくれたのに……!ちくしょう……値段安くて大きいサイズなんて私が知る限りこれしか無かったんじゃい!

 

「値段は……」

 

 ついチラリと値札を見てしまう。下込みで3000円……うっ眩暈が!

 

「見ない様にするか」

 

 さて着け終えましてと……

 

「出来たぞ」

 

 待機している八百万を呼ぶ。カーテンをチラッと開けて中を覗く。

 

「お似合いですわ物見さん。ベージュより遥かに若々しく見えます」

「私はナウでヤングな10代だぞ。てかそんなにか……そんなにベージュは駄目なのか」

 

 八百万の視線が駄目だと物語っている。無言はキツイ。

 

「サイズはどうですか?」

「ん?ああ丁度いい感じだ。1着目はこれで……」

「あらあら買い物は始まったばかりですわ。もっと良いのを見繕ってきますから待って下さいな」

 

 八百万が上機嫌になりながらも次の奴を見繕い始めた。入れ替わりで芦戸が次のを手渡す。

 

「まあわかっちゃいたが黒か……風紀的にどうなんですかね黒って」

「モノミンならそんなアダルティな色も着こなしてくれると信じてるよ!」

「信じられても困る。アダルティと分かってんなら渡すなチェンジ」

「えーでも彼氏くん喜ぶよー?」

「こんなんで喜んで貰っても困るわ。とにかくチェンジ」

「彼氏って部分はもう否定しないんだ……そも見せる予定はあると」

 

 もう一々リアクションするのも面倒だし諦めた。

 

「いいから返して来なさい。次やったら分かってるな」

「イエッサー!」

 

 仏の顔も三度までである。

 

「物見さんこれはどうでしょう?」

「ん?縞か……水色と白って私に似合わないだろ」

「じゃあピンクと白は」

「余計似合わないだろ私のピンクの似合わなさは知ってるだろ」

「こう奇跡的なバランスにより……」

「奇跡も魔法もねーよ」

 

 残念そうに返しに行く八百万。だが知っている着けたはいいがドン引きされるという事を。

 

「持って来た!」

「赤かー何でそう際どいとこ行くかねー」

 

 私のCVが丹下だったらワンチャンあっただろうが残念ながら違う。

 

「……一応着てやる」

「おっ!やったー初めて受け取った」

 

 もしかしたらCV沢城の可能性もあるかもしれない、さて着替えて見てっと。

 

「どうよ」

「うーん似合って無い事もないけど……」

「微妙と」

「正直」

 

 どうやら沢城でも丹下でも無かったらしい。

 

「ほれ選んで来い1着ずつじゃなくていいから」

「はーい」

 

 赤色にはご退場願った。赤の時代は終わったのだ。次からは青の時代だ。私の勘がそう告げている。

 

「いや黒かもしれない……」

 

 特に意味の無い思考を巡らせていると八百万が持って来る。

 

「やはり物見さんには白とワンポイントが合うかと思いまして……」

 

 ライトグリーンやライトブルーなんかも持って来ているが本命は当たる部分が白で腰の部分が黒の奴である。上の方はカップ部分は白で下の支える部分と紐が黒である。

 

「結局モノクロに落ち着くのね……分かってはいたけど」

「やはりイメージ的にどうしても……ってなってしまいます」

 

 ここまで選んで来た八百万が言うのならそうなんだろう。

 

「一応それ全部着てみるから」

「はい」

 

 と、着てみたは良い物の淡い色もそれはそれで微妙な顔をされてしまう。

 

「知ってた」

 

 芦戸にも見てもらうが「モノクロが一番だねー」と言われてしまう。私ってそんなに個性無かったか……無かったわ。

 

「ま、こうなるよね」

 

 白2モノクロ3で落ち着いた。それぞれ柄が違うので良しとする。

 

「2万円か……くっ鎮まれ私の右手……!」

 

 この後も靴に水着にしおりに書かれている物と買う物が多い。さて次はと思っていると緑谷が雄英を襲撃したヴィラン連合なる組織の親玉に遭遇して「買い物してる場合じゃねぇ!」となりその日は解散となった。是非も無いよネ!

 しおりに記載されている物はもう取り寄せよ……万単位の連続出費に私の心が限界であった。




 着替えの細かい描写……出来ない事も無いですが……面倒ですのでカットです。
 次からは林間合宿です!
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