チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性   作:八神っち

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 主人公の特訓内容とは……?


ビリー隊長って今何してるのかな

 合宿2日目。朝7時起床からの訓練開始である。

 

「物見お前の個性は短期間での強化に向いていない。だから戦闘訓練を中心に行って貰う」

「分かりました」

「それとだ……」

 

 言われたのは戦闘訓練で1つくらいは必殺技を思いついとけっと。

 

「必殺技ねぇ……クラスター爆撃は駄目ですか?」

「ダメに決まっているだろう……そこ!腰が入っていない!」

 

 午前中はプッシーキャッツのメンバーの1人虎さんに付き合って貰っての我ーズ・ブートキャンプによる基礎筋力の強化と近接戦闘での訓練である。

 

「基礎の基礎しか出来ていない!そんなんで敵に勝てると思うな!」

「サー!イエッサー!」

 

 徒手格闘から投擲技術ナイフ技術まで割と何でもこなせてしまう虎さんは本当に参考になる。……これに射撃に狙撃って私の役割多すぎるのでは。

 

「伸ばせ筋肉!伸ばせ個性!」

『サー!イエッサー!』

 

 一緒に訓練している緑谷他増強系個性と共に励むのであった。

 

「キサマ!中々根性があるな!」

「個性柄無駄に体力が要るので」

 

 周りがへばる中、私が割と余裕そうにしているのを見て興味を持たれる。てか知ってるでしょ。

 

「もう1セット行っとくか?」

「お願いします!」

 

 私の足りない部分を補うためには他の連中よりするべき事は多い。こういうスパルタはドンと来いだ。

 

 

……………………………

 

 1セット後に少し休憩を挟み八百万に頼んでいた物が出来ているか尋ねる。

 

「悪いな八百万。弾の量産頼んでしまって」

「訓練のついでですのでお気になさらず」

 

 午後の訓練に使う銃の弾等の私の装備の生産である。見本を見せて問題無いと返事を貰い数を揃えて貰った。いつもはコスチューム返却と共に弾が補充されてるけど山奥だしね。

 

「そこの箱に入れてありますので好きに持って行って下さい」

「ありがとう」

 

 量的に多いのはスカートに仕込んである拳銃の弾で狙撃銃の弾も少し創って貰った。合宿前に最低限の扱い方を教わった狙撃銃(対物銃はこっち扱えるようになってから)。それの訓練を夕暮れ時に行う予定だ。

 

「じゃ行ってくる」

 

 水分補給と栄養補給を済ませて次の訓練場まで行く。

 

………………………

 

「……ちっ!」

 

 視界の通らない森の中、悪い足場で土魔獣相手に実践的な戦闘訓練を行う。

 突如現れる相手に最低限の動作で照準を合わせて動きながらも弾を当てて行く。時に近づかれ過ぎた時には手榴弾を投げたりナイフで対応したりと大忙しだ。おまけにコレである。

 

「あれか」

 

 指定された的を銃で撃ちぬき即座に修復も行う。その動作の間にも魔獣は沸くわけで……

 

「あぶっ!」

 

 悪い足場に躓きながらも態勢を整える。

 

「あと……15分!」

 

 弾や装備の数を把握しながらも訓練を切り抜けていく。

 

………………

 

「イレイザーあの子だけ厳しすぎない?」

「あんだけこなして貰わないとプロとしてやってられませんよ」

 

 森の中での無限沸きする魔獣相手に特定箇所を修復しながらの戦闘を30分。装備を補充してこれを延々と繰り返す。それが物見へ与えた午後の訓練。

 

「あの子も良くスタミナ持つよ」

「あんだけしないとアイツのスタミナは減りませんから」

 

 マジ?と驚くマンダレイ。午後1時から始めて現在3時半。次で今日の分はラストの訓練となる。

 

「訓練はこれ位合理的じゃなくては」

 

 今回の訓練で物見に身に着けさせるのは

 

・視界が通らない場所への対応

・どこから沸くか分からない相手に対する視界の広さの確保

・足場の悪い立地での体の動かし方

・特定立地での距離感

・動いたままの状態での動く相手への射撃技術

・全距離での戦闘経験

・窮地での装備と個性の把握と工夫

・戦闘時のスタミナの管理

 

 これら全てを与える。特に視界の広さの確保は物見にとっては必要だろう。

 

「詰め込み過ぎじゃない?」

「そんだけ期待してるんですよアイツには」

 

 保須の一件で物見の個性の有用性はヒーロー・ヴィラン両方から認識されている。今後目立つ事も多い以上ここで立ち止まっては困る。

 

「プルスウルトラだ。乗り越えて来いよ」

 

………………………………

 

「いやー疲れた!」

 

 個性そのものは余り使っていないが連続の戦闘で消耗が激しい。

 

「てか動き過ぎて下着の耐久がガリガリ削られていく」

 

 この合宿2日目で既に3回修復を行った。ホックや紐がぶっ壊れまくる。

 

「動きやすい物も買うか……明日はもう八百万に作って貰おう」

 

 溜息しか出ない。そして現在午後4時、飯も各々で作れとのこと。飯田が災害時の被害者への対応に必要だとA組の連中に発破をかける。

 

「じゃあ私は素材をちゃっちゃと切っていくから味は任せた」

 

 手を洗い大量の素材に向き合い包丁を握るのであった。

 途中で爆豪が釜戸を1つ壊すが私が即直す。疲れてるし面倒掛けないようになー。

 そして完成するカレーライス。思ったより爆豪の家事能力が高かった事に驚きであった。

 その後は温泉で体を癒し2日目は終わるのであった。

 

「あ、狙撃の訓練してねぇ」

 

 どうしよ……4日目位から時間とれるか……?




 主人公の林間合宿は虎さん相手の近接戦闘の訓練と森の中でのゲリラ戦の訓練になりました。コレ実際やったらめっちゃキツイと思う。
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