チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性 作:八神っち
モニタールームに戻ると先程より更に視線を集めていた。
「何かあったか?」
「いやーモノミンって実は凄い個性持ってたんだなーって」
「も……モノミン?」
「うん、物見だからモノミン!あ、今更だけど自己紹介まだだったね!私は芦戸三奈!よろしくね!」
ピンク色の肌が特徴的な女子芦戸が自己紹介をすると、それに続く様に1-Aの生徒が各々の自己紹介を始めた。
それを聞きながら顔と名前を一致させている間にオールマイトが先程の戦闘について生徒達に質問していたが八百万が大方全部答えていた。曰く日々精進との事。
「今回は物見くんが見学しているから大規模な破壊でもどうにかなっているが、実際の現場では彼女は居ないし周りへの被害も考えないといけない。爆発物の扱いも同様だ。ではそれを踏まえた上で2回戦行こうか!」
2回戦は轟と障子、葉隠と尾白だったのだが。まあ轟の個性で一方的に核弾頭の確保を行いヒーローチームの勝利に終わった。
その後、何回戦か続き各々の個性を活かした索敵や迎撃を行い総評を挟みながら続き八百万と峰田ペアが行った戦闘での事。
「八百万の個性って物を創る能力か?便利な能力なこって」
「強力な個性ではあるだろうさ。だけど便利な能力の裏には勿論制約もある」
「制約ねぇ」
見た所、武器の出現に少しタイムロスがある様に思えた。恐らく大きな物ほど出すのに時間が掛かる事は分かる。
だが、やはり自在に武器を出せるというのは強力である。武器のみならず各種道具も出しているのを見ると羨ましく思う。
「道具の欠片でもあれば直せるんだが」
そう呟いて八百万に武器や道具の提供をして……と考えていた時に思い浮かぶのは学校からの契約の1つ「物品の取り寄せ」であった。
元々、武器や道具の類はこのご時世需要に対しての供給がイマイチであったため少々お高い値段であった。護身用とされている物でもだ。貧乏な物見家では手を出そうとは思えなかったのだ。
「これなら……いやでも」
個性を活かした戦闘はヒーロー科において必須条件。今まで出来なかった事も雄英なら可能になるだろう。
「相手を倒すスタイルか?……難しいな。ならやはり捕らえる形で」
八百万の戦闘を参考に必要な要素を考えていく。そうしてヒーロー基礎学の授業が終わりビルをさっさと直しているとオールマイトから礼を言われる。
「ありがとう物見くん。君のおかげで授業がスムーズに進んだよ」
「こちらこそ勉強になりました。所で帰りはどうしたら」
「君が良ければ1-Aのバスで一緒に帰ってくれないか」
「分かりました。ではこれで」
若干焦り気味のオールマイトに配慮して会話を手短に切り上げてA組のバスに乗る。帰りのバスの中、各々の戦闘を振り帰って盛り上がっている中、話題は自分の個性に移っていた。
「さっきは話し損ねたけどモノミンの個性って強力だよね!」
「そうね。一瞬でビルを直すほどの力だもの。相当鍛えたのじゃないかしら」
「そういえば受験の時、街の一角が綺麗なままだったけどアレって物見がやったのか?」
「え?試験の街って結構大きかったけど1人で?」
「他に直す個性が居ないならそうなるな」
何ともない様に言うが他の人達は平然と答えるとは思わなかったらしくやはり驚いていた。
「何故彼女ほどの個性が普通科にいるのでしょうか……?」
A組一同うんうんと頷いていた。戦闘出来てなかったからね!是非も無いね!そんな帰りのバスであった。
「任命初日にサボりかい委員長?」
「分かってて言っているだろう心操さんよ」
軽口を叩き合いながら戦闘スタイルの相談をして、放課後に物資の注文を行いこの日は終了する。今回は1-Aのビルのみの損害で済んだらしい。
各々の自己紹介とか二次創作読み漁ってる方々には今更必要ない物ですよね。原作と同じ展開に進む物は大体省略します。
主人公の戦闘スタイルは書く前から決めてありました。どんなスタイルかは……まあ分かりやすいと思います。体育祭編で発揮されるのでお楽しみに。
USJ編には関わらないのでキンクリします。