チートそうでチートじゃない、けどあったら便利。そんな個性   作:八神っち

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 予告通りUSJはキンクリです。


そんな事があったのかー

 入学から1週間後の水曜日。 物資を受け取り個性の練習場で試行錯誤しながらも学園の依頼を受ける日々だったが。学園で大きな事件が起きていたらしい。

 来て早々にマスコミらによって正門が破壊されてそれでいいのかと思いながらも応急処置(という名の完全修復)に駆り出されていた。

 そんな日の午後、ヒーロー科の授業としてUSJと呼ばれる災害施設で救助訓練を行おうとしていたらしいが本物のヴィランの襲撃に合ってしまったとの事。

 A組の担任と13号が大きく負傷しながらも生徒への被害は少なく親玉の2人を取り逃したが他のヴィランは全て捕まえた。

 

「それで?どこを直せってんですかね?」

 

 警察による現場の調査も終わり撤退した後、そんな事情を聞かされながらも連れてこられたのであった。入り口から見渡せるものの中心の広場を除けば中は入り組んでて全て見る事は出来ない。とは言え直して欲しい場所は大方見当はついていた。

 

「君にはドームの天井の修復を頼みたくてね」

「やっぱりですか。天井に大穴開けるってヴィランに空を飛べる奴でも居たんですか?」

「いやーあの大穴はオールマイトによって開けられたモノでね。何でも敵を殴り飛ばした時に上方向に飛ばしたらしくてね」

「さいですか」

 

 その敵の安否は分からないが上に飛ばしたのには何か理由があっての事だろう。……ドームの天井とか普通に業者に頼んだら幾らになる事やら、そんな事を考えながら視界に収めて個性を発動する。

 

「……直りましたよ」

「毎度毎度すまないね」

「他にはありますか?」

「一先ずは天井だけで構わないよ。君が来てから学校は少々頼りすぎているからね。それに業者にもある程度は仕事を回さないと怒られちゃうよ」

「別に頼ってもらってもいいんですけど……理由があるなら仕方ないですね」

 

 最後に13号の病室を聞きお見舞いといつぞやのお礼をと思ったのだが重症であり面会謝絶と言われた。仕方なしに待たせていた心操と共に帰路へ就く。

 

 次の日の昼休み、朝に雄英体育祭の開催が発表されて沸き立っているクラスメイト達を眺めながら、心操は珍しく用事があると一足先に教室を出ていってしまった。

 1人飯でもしゃれこもうかと思ったが何となく学食へと赴くことにした。人でごった返しながら持参した弁当と共に席を探してキョロキョロしていると肩を叩かれる。

 

「ん?ってヒーロー科の……えーと蛙吹か」

「梅雨ちゃんと呼んで。物見ちゃんは何をしているのかしら」

「空いてる席は無いものかと探している所だったんだが」

「良かったら私達の所に来ないかしら?1席くらいなら空いてるわよ」

「うーん……じゃあお邪魔させて貰うか。案内よろしく梅雨ちゃん」

「任されたわ」

 

 蛙吹に案内されて向かう席の一角にはA組の面々が居た。一緒に食事する旨を伝えて端の方の席に座る。

 

「ヴィランの襲撃に会ったってな。無事でなによりだ」

「む、物見さんは知っていたか」

「そりゃ知ってるさ。学校でも話題になってるしな。まあ今の施設の中に入った生徒は私だけの様だが」

「今って調査が終わって修繕してる状態って聞いたけど………あっ」

「緑谷のお察しの通り私も駆り出された。まあこんな事態だから当然と言えば当然だが」

 

 緑谷は前回の戦闘訓練で結局話す事は出来なかったが、自分の個性についてはクラスメイトが話した様で個性自体は知っていると言った感じである。

 

「それでどうだったよヴィランとの戦闘は」

 

 そう尋ねると各々が顔を合わせながら主観で手応え等を語っていった。多対多であったり一人対多数であったり先生への連絡を行ったりと各人、場所と役割に従って行動していたとの事。

 話を聞きながらも持参した弁当を食べていると数名からの視線を受けていた。

 

「どうした?」

「いやーそのお弁当って手作りなのかなーって」

 

 話を切り出したのは麗日であった。A組の昼食を見ていると学食で頼んだ物が殆どであり、一部購買で買ったパン等もあった。

 

「手作りだが。それがどうした?」

 

 言うや否やザワつく女子達。何のこっちゃと思っていると蛙吹が切り出す。

 

「物見ちゃんって口調によらず女子力高いわよね」

「女子力よりも主婦力、出来れば主夫力と言え……家が貧乏でな。節約のためには自分で作るのが必須条件だったから必然的にこうなった」

「家が貧乏って全然そんな風には見えないんだけど」

 

 胸を見ながら言うな。それと口調は気にすんな。

 

「そのお弁当って他の人にも作った事ってあるの?」

「藪から棒にどうした麗日。基本家族3人分だ」

「基本って事は家族以外にも実は?」

「……たまーーーに1人だけ家族以外の奴に作ってる」

「男性?女性?」

「食ってかかるな。男性だよ」

 

 ぶっきらぼうに言うとざわめく女子連中と対照的にほんの少し残念そうにする一部男子連中。あー女子ってこういう話大好きでしたね。

 

「誰誰?彼氏?彼氏だよね?お弁当作ってあげる仲だもんね」

「彼氏じゃねーわ。ただ中学から付き合いのある男子だ芦戸」

「えー?でも向こうはそうは思ってないかもよ?」

「いやーアイツに限ってそれはねーな」

「でもその感じだと満更でもなさそうだよね」

 

 中学時代から繰り返される問答。何故に女子は恋人同士にしたがるのか……自分にはわからない。1度だってそんな行為は……あー卒業式の後の春休みに1回だけ無理矢理押し倒して……

 

「……はぁ」

「どうしたの?急に溜息なんかして」

「なんでもない。それよりも一口食ってみるか?」

「いいの!?」

「さっきから食べたいオーラ出しまくってたからな」

「ありがとう!でも私だけ悪いから学食の奴だけどこっちも一口」

 

 そうしておかずの交換をすると他の奴らも食べたい食べたいと言い出したので各々のランチと交換して昼休みは過ぎて行った。




 芦戸さんは容姿除けば比較的に普通の女子生徒だから書きやすいと思いました。
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