夕凪の士魂   作:雨風雷光

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前回の続きです。まだまだ演習してます。このつぎは霧衛の艦隊も入ります。
あと若干ずれております。
そして今回長い(-_-;)[SSとは一体]


第4節「演習(前半2)」

一瞬だった。艦載機を発見したその瞬間に爆走により紫織が大破まで追い込まれた。

 

「なんなんだよ今のは!?」

 

摩耶が焦っていると春日から連絡が入る。

 

「皆大丈夫か!?」

 

「すみません兄さん私は大破です。今からそちらに戻ります」

 

「そうかわかった」

 

「それよりも司令官、さっきのあれはなに?あんな艦載機見たことないわよ」

 

「あれは海外技術を応用した『噴式エンジン』搭載の艦載機だ。雨風からも聞いていたけどここまで脅威になるとは…」

 

「なんだよそれ……じゃあ制空権は…」

 

不安になっていた矢先、赤城が口を開く。

 

「いえ、制空権はまだ失っていません。まだ制空戦も始まっていません。ですからここは制空権をとって逆転しましょう!」

 

「…そうだな、赤城のいう通りだ!行くぞ、ビッグセブンの力侮るなよ!」

 

その頃雨風雷光……雨風は艦娘達と共に海上にいた。

 

「……山城」

 

「はい?何ですか兄様」

 

「時雨に旗艦権限を交代。輪形陣を組んで制空戦に備えろ。見た感じだが赤城は恐らく烈風を使っていると見た。少しキツいぞ」

 

「分かりました。じゃあ時雨、よろしくね」

 

「うん。任せて。扶桑と最上も対空射撃お願いね」

 

「ええ、任せておいて」

 

「上空に瑞雲も仕掛けてあるしね」

 

ーー制空戦ーー

「すみません!制空権とられました!」

 

「なっ!?烈風があったんじゃないのかよ!」

 

「摩耶!」

 

焦っていると春日から再び連絡が入る。

 

「提督、制空権とられたぞ!」

 

「あっちは紫電改二を二人に2スロットずつ装備させてる!制空権がとられても無理はない!」

 

確かにそうであった。前のように零式52型だった場合なら烈風でとれていたが、今回は正規空母が二人になり、その両方が紫電改二を装備していた。そうなると赤城一人と烈風では厳しくなる。

 

「慢心でした…………」

 

目を反らしたその次の瞬間、上空から爆撃、正面から雷撃を受けた。

 

「がっ!?」

 

「摩耶さん!」

 

その2つの攻撃で摩耶が大破、戦闘続行不可能となった。今攻撃をしてきた艦載機は{流星改}と{瑞雲12型}翔鶴と扶桑が飛ばしたものだった。

 

「摩耶!」

 

「クソが!長門、頼んだ!」

 

「分かった、後は任せろ!赤城は航空攻撃を……」

 

「させないよ!もらった!」

 

「えっ……キャッ!?」

 

先程の瑞雲の爆撃による水飛沫の中から最上が現れ、そのまま赤城を捉え連撃を撃ち込んだ。そして赤城を大破させた直後至近弾を撃ち陣形を崩したあとに後退していった。

 

「くっ!おのれ!」

 

「狙いが定まらない!」

 

そして最上が長門たちから十分に距離を取った

 

「危ない危ない……」

 

「いや…俺がいる!」

 

「うわわ!木曽!?」

 

戻る最上の前に木曽が立ち塞がる。そして木曽は五連装(酸素)魚雷を構える。

 

「しまっ……」

 

「まずは一人!」

 

放とうとしたそのとき最上が笑う。

 

「……なんてね 時雨!いいよ!」

 

「後ろががら空きだよ木曽」

 

突如として木曽の背後に時雨が現れ、そのまま魚雷を叩き込んだ。それにより木曽は中破。その後扶桑の放った砲撃により戦闘続行不可能となった。

 

「ちっ!同じ西村艦隊のメンバーだけあって連携が完璧だ!すまん、俺も撤退する!」

 

「長門さん……木曽が……」

 

「くっ、叢雲、こうなったら二人で夜戦まで持ち込むぞ!」

 

「ええ!」

 

長門が気合いを入れて準備に入る。だがそれを見計らったかのように砲撃が始まった。その砲撃の殆どは扶桑山城と空母の機銃であり主に至近弾を狙ったものだった。

 

「くっ!また至近弾!?」

 

何度も何度も至近弾を撃ち込んでくる。

ふと、叢雲が違和感を感じ上空を見上げる。

 

「あれは……」

 

叢雲の視線の先には水上機があった。だがそれはただの水上機ではなく、瑞雲でもない。片方の足の大きさが違って見えた。そしてそれを見つけたそのとき至近弾の雨は止んでいた。

 

「長門さん……あれは…?」

 

「あれ…?」

 

叢雲に言われて長門も上を見る、そうすると長門はなにかに気付いたようで

 

「!まずい!叢雲、回避行動を!っ!?」

 

指示を出した瞬間、山城の砲撃が長門の左側に落ちる。着弾の波で長門と叢雲が離される。

 

「ほっ。良かった…外れて…」

 

「いいえ、捉えたわ。弾着観測射撃!徹甲弾!46cm三連装砲!」

 

そう。山城の狙いは長門と叢雲を離れさせ、長門を狙うことだった。ものすごい爆音と水柱で前が見えなくなる。そして水柱が晴れると長門が大破していた。

 

「う…くっ…何故だ、前回は耐えられたのに…すまない叢雲、後は頼む…」

 

「…また私の出番ね……一人でも多く倒して見せるわ」

 

それを見ていた春日はちょうど陸に戻ってきた雨風に聞いた。

 

「なあ雨風」

 

「ん?なんだ」

 

「お前が言ってた驚くことってこれか…?」

 

「あぁそうだよ。ちなみに山城は今[改二]だから長門だろうと余裕だぞ?」

 

「改二…道理であの火力だな…」

 

そんな話をしていると叢雲から通信が入る。

 

「司令官!私だけで夜戦に突入するわ!指示を!」

 

「分かった、一人でも多く倒すんだ!」

 

しかしそれを聞いた雨風は少しだけ笑っていた。そして雨風は指示を出した。

 

「では各員[黒衣]に切り替えろ。時雨は突撃、他は副砲、機銃で援護しろ!」

 

「うん。分かった」

 

ーー夜戦ーー

 

当然のように夜戦であるからして、見えにくい。だが普通なら見えるはずの雨風の艦隊メンバーが、時雨達が見えない。

 

「どこよ…一体……」

 

叢雲はキョロキョロと周りを見渡す。突然背後から光が照らす。

 

「探照灯!もらったわ!」

 

その探照灯の方向に魚雷を放った。だがその探照灯は避けなかった。探照灯に着弾、しかしそれは探照灯に浮きを着けて浮かせていただけの囮だった。

 

「な……」

 

唖然としている叢雲を激しい弾幕が襲う。

 

「まずいわね……どんどん離される…」

 

下がっているその途中、背後から感じる覇気に気付き後ろを見る。そこには時雨がいた。

 

「残念だったね。君の負けだよ」

 

そういいながら魚雷と主砲を撃ち込む。

 

「…あっ、しまっ……キャッ!?」

 

この一撃で叢雲が大破。雨風の圧勝となった。

 

「…………これが、お前の本気か…雨風?」

 

「あぁ、今の時点では…な…」

 

ーーその夜二度目の宴会、兼明日の霧衛との演習に向けた意気込み発表会が開かれた。

 

「でも雨風も不思議よね、いつもなら私じゃなくて武蔵かローマを使うのに」

 

「今回は二人ともドック入りしてましたから仕方ないと思いますよ姉様」

 

「武蔵だけでなくローマまでいるのか………」

 

戦艦達はお互い話が盛り上がって居たようだった。

 

「時雨があそこまで荒っぽい戦い方だったとは思わなかったわね?」

 

「いや、僕は今回あれでも抑えた方なんだけど…」

 

「はぁ!?時雨あれ本気じゃねーの!?」

 

「摩耶…落ち着いてよ、確かに本気だったら主砲は持たないで魚雷だけの装備かな」

 

それを聞いて木曽が反応を見せる。

 

「まるで雷巡みたいな装備だなそれ。俺もそうなるためにつよくなんねーと!」

 

そのあと雨風はゆっくりと部屋を抜けた。

 

 

ーーショートランド泊地桟橋ーー

 

「………なんの用だ」

 

「いやここにいたのかと思ってね」

 

いつの間にか春日が雨風の後ろに立っていた。

 

「雨風。お前は自分のことをどう考えている?」

 

「俺は…こうなったことを後悔している、俺だけがこんな改造をしたがために<あいつら>は死んだ。部隊を率いていた俺が死ぬべきだったのに。俺が残った。だがこれを無駄にはしない。俺がこの手で<ヤツ>を<戦艦レ級>を必ず仕留めるんだ。俺が生きているうちに、俺と霧衛で」

 

雨風の過去に通じた雨風の覚悟と償いだった。春日はそれにどことない違和感を感じていた。

 

to be continue…?




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