だから今日も眼鏡を買う   作:yourphone

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この小説を通して、少林や栗松のようなモブキャラたちの小説が増えることが投稿者の願いです。
個人的にイナイレの審判目線の小説を読みたいですね。


満を持して眼鏡が割れる

さ、て、と。円堂君が止めた後激しいボールの取り合いの末、雷門ボールからスローイン。壁山君が投げるようですね。

 

「影野さん!」

「はい……!」

 

影野君がボールを受けました。そこからパスが栗松君に通り、更に半田君へ。

 

「止めルゥアッ!」

「うわぁっ!?」

 

月村君……でしたっけね。彼が半田君からボールを取りましたね。それじゃあ。

 

「ちょっとキャラぶれ酷いですよ!」

「オアッ!?」

 

僕は目金欠流。雷門FWですけど、僕より強いFWが居ますから僕はMF寄りで頑張らせてもらいましょうか!

 

「染岡君!」

「おうっ!」

 

豪炎寺君はマークが厳しいですからね。流石にあそこにパスするのは馬鹿です。

 

「目金さん!」

「はい?」

「なんで染岡さんにパスするんですか!?」

「そうですよ!」

 

……あちゃあ、馬鹿が居ますね。染岡君はあちらさんのDFを抜かそうと四苦八苦してますね。ワンマンプレーは誉められたものでは無いですが、まあ、仕方無いですね。

 

「むしろなんで染岡君に渡してはいけないんですか少林君、宍戸君」

「だって染岡さんのシュートじゃ止められてしまいます!」

「それにあんな横暴な奴……!」

 

なんか前の方から「んだとこらー」って聞こえた気がしますけど気のせい気のせい。お、シュート。あら、止められましたか。染岡君も頑張ったんですけどねぇ。

 

「ほら!」

「んーあー。僕から言わせてもらいますと、だからと言って自分が好き勝手していいという訳では無いですよ?」

 

攻めてきたあちらさんのFWへ突進。スライディング。流石に避けられますか。

ですけど。

 

「やあっ!」

「おりゃあ!」

 

ついさっきまで喋っていた二人が居ます。

 

「……目金さん! だったら仕事してください!」

「言ってくれますね!」

 

パスを受けました。さて、一気に行かせてもらいましょう!

僕は目金欠流! 腐っても弱くてもFWです! 全力全開の中央突破!

 

「行かせるか!」

 

あちらさんのミイラのようなMFが立ち塞がります。

 

―――ですけど。

 

「遅い! っていうか見えてるんですかそれ!?」

 

フェイントを二回。ボールを右に動かし体を左に傾け、直後にボールを左足でキープ、重心を右へ。最後は左から突破です。

いかんせん、うちの弟が才能ありでして。一対一ならば相当腕が立つ相手でなければボールを取られませんよ。

 

そしてパス。DFが二人も豪炎寺君へ着いてるので大分やりやすいですね。

 

「染岡君!」

「さっきから言いたい放題言いやがって! ドラゴン! クラ~ッシュ!」

 

染岡君のシュート。ですけど……。

 

「Hah,それじゃあゴールにかすりもしないぜ?」

 

GKさんの言う通り、染岡君のシュートはゴールへと飛ばずに逆サイド、しかも上空へと飛んでいきます。

しかし、なんかあちらさんのGK、凄く……ギャップが。

え? 心配しないのかって?

 

そりゃあ、だって。

 

「ファイアートルネード!」

 

僕が中央に居るんですから、染岡君の逆サイドに豪炎寺君が居るのは当然でしょう。

 

「ウオゥッ!?」

 

13日の金曜日に出てきそうな見た目とは裏腹に軽いGKも反応出来ない。

 

ゴール、ですね。流石です。

いやー……なんか豪炎寺君が蹴ったらドラゴンが赤く染まった気がしますけど、気のせいですかね?

どうにせよ。これで逆転です。

 

「ナイスです、豪炎寺君」

「……おぅ」

 

口数少ないですねー。別に良いですけど。多分、今更喜ぶような事でも無いんでしょう。

 

「どうだ目金!」

「良いんじゃないですか?」

「おまっ、色々言っててそれだけかよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――その後は、宍戸君や少林君たちもしっかり状況を見てからパスコースを決めるようになりましたね」

 

夕飯も終えた後、一斗にせがまれたので今日の練習試合の報告。

いやぁ、話してるとなかなか酷い内容ですね。

 

「ふぅん。で、勝ちは決まってるとして……兄さんの負傷の原因はなんなのさ」

「あぁ、これですか?」

 

僕の右目の下の辺り、そこには細い絆創膏が貼ってある。

うーん、あんまり話したくないんですけど……。

 

「えーと、その。試合の最後らへんであちらさんの攻撃が激しくてですね。ウルフムーンが目の前に飛んできて……ばぁん」

「……避けなかったの?」

「いやぁ、見事な不意討ちでしたね」

 

はぁやれやれと一斗は首を振った。ま、それで相手の攻撃を一回防げただけマシでしょう。

 

「……じゃ、先にお風呂入るから」

「えぇ、どうぞ」

 

自分の部屋に一人きりになる。……いてて。

この傷、実は結構ヤバいものでして。割れた眼鏡の破片が刺さったのですけどあと数センチ上にずれていたら……僕の目は見えなくなっていたでしょう。

それと、尾刈斗のキャプテンの最後の一言が頭に残って鬱陶しいです。

 

『あの、君の後ろにもう一人の君が見えるのですけど……双子の片割れが亡くなったりとかしましたか?

 あ、いえ、答えられればで良いんです。気になっただけですから。

 ―――そもそも双子は死んでない、ですか。うぅん……訳が分かりませんね……僕もまだまだです』

 

僕の方が訳が分かりませんよ。何が言いたかったんでしょうか。次出会ったらもう少し詳しく聞きましょうかね。

会えるとしたら予選ですか。えーと……お互い勝ち進んだとして戦えるのは二戦目ですか。頑張らなければいけませんね。




実は少林のセリフを書きたかっただけ。
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