アニメと比べて変な展開があったら報告してください。
「ドラゴンクラッシュ!」
龍と共にボールが飛んでくる。しかし、そのコースではゴールポストを大幅に越えてしまう……。
「メガネ……クラッシュゥ!」
ボールは僕の顔面に当たり、眼鏡を割りながらもゴールネットへ突き刺さる。
「ファイアートルネード!」
今度飛んでくるのは燃え盛る炎に包まれたボール。僕は、グラグラする頭を支えて頭突きをする。
「メガネクラ―――トルネード!」
メガネのフレームをブッ壊しながらボールは曲がり、ネットへ入る。
入った筈……あれ、どっちが上でどっちが下……? グラウンドがグルグルと渦巻く。気持ち悪い……。
そして、渦の中心がビカビカッと光る。
「「「 イナズマ―――! 」」」
あ れ は や ば い 。アレは僕の顔が壊れる。ヘディングじゃなくて全身を使わないと取れない……取る必要は無いのだけれど。
飛んでくる。まずい……体が上手く動かない……まずい不味いまずいマズイ!
「あ……ぁ……うあぁぁぁあっ!」
「あだっ!」
「いでっ!?」
うっ……つ、くぅ……!? 何かが頭に……!
「兄、さん~!」
「あたた……一斗?」
おでこを押さえて周囲の確認。これは……見たことのある部屋だ。っていうか普通に僕の部屋だ。
「うなされてたから起こそうとしたのに……!」
「……」
寝起きで頭が上手く回らないのですけれど、成る程、なんとなく今の状況を理解しました。
「おはようのチューですか?」
「僕にそんな趣味は無い! 寝惚けんな!」
「冗談ですよ……ふわぁ」
よし、次からはこの方向でからかいましょう。
そう一斗にとって良からぬ企みを立ててベッドから出る。
「ほら、速く準備しなよ。全く……」
ぶつくさ言いながら一斗は部屋を出る。
……そうですね、そうでした。
今日はフットボールフロンティア地区予選の日です。
「おーい目金! 遅ぇぞ!」
「いや~スミマセンね。ちょっと徹夜して積み重ねてあったアニメを見てて……ふわぁ」
「なんでだよ!」
見事な突っ込みですね。流石です染岡君。
転校生である土門君の姿もありますね。相変わらずヒョロッとして不良みたいな目付きですね。
「よーし! 皆揃った事だし野生中へ行くぞ!」
「おぉ~!」
あ、僕が一番最後でしたか。それは失礼しました。
しっかし……ボロバスですねぇ。いやまぁ、帝国のあのバスと比べるのはお門違いですけれども。
「皆さんお元気ですねぇ」
「ほらほら乗って乗って!」
マネージャーの秋さんに急かされてバスに乗り込む。
シートベルト閉めて、と。バスが走り出す。
そう言えば、野生中への対策としてなんか新しい必殺技を練習していたみたいですけど……どんな技なんでしょう。見てないんですよねぇ。
まぁ良いでしょう。どうにも今回はスタメンじゃないらしいですし、バスの中ぐらいゆっくり寝るとします。
さて、少しうとうとしていたら野生中に着いたらしいです。森の中にあってなかなかワンダフルというかワイルドというか。
「おわっ!」
「うん?」
急にバスが揺れ始めました。地震ですかね?
「こんなの、見たことないコケ!」
「これ、食えるのか?」
「ウキキッ」
……。
…………うーん。彼らは人間なんですかね? この時代にバスを見たことが無いなんて、よくもまぁサッカーを知ってますね。最悪、
ま、まぁ僕は目金欠流。自分の事で精一杯ですから、他の中学の状況改善なんて出来ません。
さて、肝心の試合は出場しませんでしたけど、わりとあっさり勝てました。
しかし必殺技のシュートの軌道を別の必殺技で変えるという技術は目を見張るものがありました。どうにも必殺技としての威力も合わさるようでしたし、なかなか悪用出来そうです。
こう言ってはなんですけど、野生中に悪用出来るような知能が無くて良かったです。
例の必殺技は『イナズマ落とし』という技で、豪炎寺君が上空で壁山君を踏んでからボールを蹴るという荒業です。
豪炎寺君のファイアートルネードの時にボールをかっさらっていった程ですから、仕方無いですけれどねぇ。壁山君がDFですからこれ以降出番は無いでしょうね。
しかし……途中で出場した土門君、あれはかなりの能力がありますね。スライディングで綺麗に滑っていきました。デジャブですね……ごく最近見たスライディングですね……まぁ、気のせいでしょう。
もし仮に元帝国サッカー部だったとしても関係ないですし。
僕は目金欠流。雷門中学校サッカー部のFWです。
とはいえ無意味に帝国学園に喧嘩を売るような真似はしたくないですね。