ちなみに投稿者はテレビはあまり見ていません。
うん? ……あぁ、時間停止ですか 。ちっ、こんな最高にハイッて時に。
僕の目の前にあるのは今は亡きGS―5の1/50サイズのプラモデル。造形が美しく精密で、窓から見える内装までしっかり作られている。保存状態も良好で、油と綺麗な布で丁寧に磨きあげられているのが一目で分かります。
惚れ惚れするほど黒い車体……蒸気機関車特有の迫力ある顔面……
おっと。またトリップしてしまいました。トリップしていたのにまだ時間は止まったまま……いらいら……しますよ……!
「……」
僕の苛立ちを加速するように物陰からこっそりとこちらを見てくる人が居ますね。なんですか、喧嘩売ってるんですかそうですか。そっちがその気ならばこっちにだってやりようはあるんですよ。
必殺! 『にらみつける』!
「……」
「……」
フッフッフッ、たじろいでますね? 防御が
僕は目金欠流! 実は目付きの悪さで言えばあの豪炎寺君をも越える男です!
―――自分で言ってて悲しくなってきました。何が『目付きの悪さで豪炎寺君を越える』ですか。豪炎寺君のが目付き悪いに決まってるじゃないですか……あれ、誉めていないですか?
「……」
「……」
物陰君(仮名)とのにらみ合いが続きます。と、物陰君(偽名)の後ろに例の二人組の男たち……恐らく鬼道君の回し者!
物陰君(仮称)は男たちに気付いておらず、このままだと捕まってしまいます! かくなるうえは!
「カーゴメカゴメ!」
「「「 !? 」」」
僕が突然歌い出した事に三人とも驚いてますね。特に物陰君(仮)はビクゥッと飛び上がってました。
「かーごのなーかのとーりーはー! いーつーいーつージェーアール!」
本来は『出やる』でしたっけ? すみませんね、今の僕は鉄道脳なんですよ。
「よーあーけーのーばーんーに! つーるとかーめがすーべった!」
突然の鶴と亀。あれですね、縁起が良いからと考えなしに歌詞を作ったのが丸わかりです。あの悲しい『シャボン玉』を見習ってください。
「後ろの正面、だーれだっ!」
「……っ!」
お、物陰君(笑)に意志が伝わりましたね。バッと振り向き後ろに居る男たちを見つけます。
「ちっ、バレた!」
「こうなったら! どっちかだけでもやるぞ!」
おや? 今回は逃げ出さないんですか。うーん……物陰君(物陰に居ない)は一人でも逃げ切れそうですが、僕は逃げ出す訳にもいきませんからね。
男たちの片方は物陰君(アグレッシブ)に翻弄されてますが、もう片方は真っ直ぐにこちらに走ってきます。
「おらあっ!」
「うひゃっ!」
殴りかかってきましたよ!? しゃがんでかわしましたけど……暴力反対!
「この野郎!」
「おっとぉ!」
今度は蹴ってきたので慌てて上体を反らしてよけます。危ないなぁ……男の軸足にぶつかります。
よし、バランスを崩した!
「うおっ」
「はい」
足を突き出して男が戻した足に踏まれます。あいたたた……。けれどこれによって男は倒れます。
計画通り……!
「ちっ……くそっ! 撤収だ!」
「おうっ!」
男たちが消えました。ふぅ……男に踏まれた右足が痛いです。
どうにも男たちは安全第一で行動しているようで、ちょっとでも反撃したらすぐに撤退する。だったら襲わないでほしいものです。
「あー、そのぅ」
「うん?」
物陰君(元気)がおずおずと声をかけてきました。今まで一度として話しかけてこなかったんですけどねぇ。まあ、時間が止まる度に助けてもらってますけど。
「ありがとう! それじゃ!」
消えた。ありがとうはこっちのセリフなんですけど、言いそびれましたね。
「あれ、目金?」
「はい? 何か問題でも?」
……うーん、時間停止の時はブオンッとかいう変な音がするのになんで動き始めた時は何もならないんですか? 面倒なんですよ、話をそらすのが。
次回、色々飛んでVS秋葉名戸!
UA30000越えました!? スッゴい、嬉しいです!