って訳で番外です。幕間1の方を読んだ後に読んでください。
なんて呟いてみる。ヘブンズタイムはやっぱり万能ですねぇ、普段の生活でも使いたいものです。アフロディ君から止められてるからやりませんけど。
「え、うわあっ!?」
おやおや可哀想に、松風君は訳も分からぬまま風に吹き飛ばされてます。気にしている時間はありませんけど。
「おおおおぉっ!」
「でやあっ!」
「おっとと」
浜野君のスライディングをよけ、速水君のタックルはパスでスルー。ボールは預けたまま前線へ。一応FWですからね。本来ボール運びはMFの役目ですし……どうにも僕にはマークを厳しくしてきてますし。
「メガネー!」
「ハイハイっ!」
ボールが高ーく飛ばされる。あれは……イナズマ落としぐらいですかね。跳びます。
「ぐっ」
バスケかと思うぐらいわらわらと群がってくれちゃって……どう頑張っても身長差的に僕の方が先に取れますよ? それにそんなに固まると―――
「ヘブンズタイム」
指パッチン。
おお、三人も止められましたね。間を抜けてーっと。
「そして時は動き出す」
芸が無いですけど、絶対にこの一言は言いますよ?
さて、後はGKとDF二人。さっきと同じ状況ですね。ディバインアローだとDFだけで止められてましたし、ゴッドノウズは……GK次第では止められてしまいます。
疲れるし見た目があれだからあんまり使いたくないんですけど……仕方ない。ボールを飛ばし、僕も飛ぶ。
「あれは……」
「つばさ!?」
ええ、美しいでしょう? 似合わないでしょう?
「ゴッド!」
だけど空中機動力が格段に変わるんですよこれ。
「―――ブレイク」
かかとおとしでボールをゴールへと叩き込む。……ん? あれ?
ゴーーーール!
入っちゃいました。全く反応できていませんね。円堂君ならキッチリ止めますよこれくらい。立向居君でも止められると思います。
ま、良いでしょう。次は
現在点数3-1。当然僕らオタクハッカーズが負け中。元から勝てると思ってませんし、こんなとこでいいでしょう。
「皆さん!
「任せろ!」
「任せる!」
「任せた!」
「任された!」
「「「「 我ら史上最悪のオタクハッカーズ! 」」」」
流石、僕と同類なだけあります。雷門がドン引きしてますよ。……ん? 鬼道君と円堂君が苦い顔してますね。ま、あの二人なら何しようとしてるかぐらい分かりますか。
サッカー再開。僕はのんびり体力を回復させてもらいますよ。
「ふぅー」
「え? あ、あれ?」
だから僕の横を松風君が通りすぎても無視。いやぁ、年をとるとやれることが増えますけど動くことが出来なくなりますね。
さて、失礼ですが僕以外のオタクハッカーズは弱いです。それでも防御に専念すればそこそこ持ちこたえますけど……それでも三点も入れられている事実。いやぁ、辛い。
さて、残り時間もわずか。ここまでほとんど僕抜きでディフェンス。必殺技解禁したとはいえそもそも使える必殺技がフェイクボールとネコだましだけじゃあそろそろ―――
「いくぞ! デスドロップ!」
うんうん。となるとこっちは遂に
「イクゾー!」
「五! 里! 霧! 中!」
で、でたー! オタクハッカーズ……いや、秋葉名戸の最凶技、五里霧中! シュートは外れる!
「なに!?」
「え、つ、剣城の必殺技が、外れた!?」
えぇ、これこそ圧倒的な初見殺し。僕がいなければ当時の雷門は負けていた!
「メガネー!」
「一回で決めてくれー!」
「「 ど根性バットー! 」」
これはいいシュートパスです。これくらいの速度が一番良く飛ぶ。では前準備。
ピュッピーーーーッ!
口笛。僕の周りの地面が盛り上がる。そして飛んできたボールを上へと蹴り飛ばす。同時、なんか白っぽいペンギンたちがボールへと追従する。
ペンギンたちはボールを回転させるように次々と、何度も何度もぶつかりエネルギーをためていく。後は、僕がゴッドノウズの要領で蹴るだけ。
これこそがこの僕、目金欠流最大の必殺技。
「いやー、負けてしまいましたね……あたた」
つってしまった脚をもみながらオタクハッカーズのメンバーに話しかける。雷門の子供たちはうちのサッカーコートで練習している。……なんで試合した後にあんな走れるんですかね。
「だけど、最後のあれは凄かったじゃないか! 最近成功してなかったのに!」
「ははは、僕は本番に強いんですよ」
雷門の練習を見ながらペチャクチャと喋る。オタクは黙ることは無いんですよ。
しかしそれにしても、彼らは輝いてますね。僕も中学生の頃はあんな風に……いえ、言ってもしょうがないですね。
僕は目金欠流。目金欠流となった男。生涯仮面をかぶって生きていく罪深い人間です。あと独身。……べべべ別に寂しくないですし。パソコンは恋人。
―――彼らには、僕みたいになってほしくないですね。
さーて、あとは本編を終わらせるだけだ。