一言:ヨロシク
とある学校の屋上にて、ベンチで横になっている人影が一つ。
正午の休み時間となるチャイムがウェストミンスターの鐘を流し、直後フェンスの向こうからは生徒たちの騒ぐ声が聞こえる。
その声をBGMに昼寝を楽しむのも中々悪い物じゃなく、雲の一つも無い青空に暖かく眩しい陽光、心地の良いそよ風と組み合わさり寧ろベストマッチングの一つと言っても過言ではないと断言出来る。
そんな事を幸せに感じながら屋上に設けられたベンチに横になって只々読書に勤しむ俺こと、
ベンチの横には数冊の本が積み重ねられている。ただそれら全ての本が既読済みだ。勿論昼休みだけで読み終えたわけじゃないが、"4限目の内容を知らん"で察してくれ。あ、ほぼ答えか。
切りの良いところで気を抜いた途端、腹の虫がグ〜と音を洩らした。そう言えば昼飯がまだだった事を思い出し、パタンとたった今読み終わった本を閉じる。
見れば屋上にも昼飯を食べに来た生徒が少しずつ姿を見せつつある。
「〜〜〜ッ………………」
上半身を起こすが、ベンチに片足を乗せた状態で座りベンチの下に置いていた学校鞄を手に取り中を漁る。
こんな事もあろうかと事前に食料は携帯してある。
そうして手に取って鞄から取り出したのはラップに包装された何の変哲無いサンドイッチだ。
正直な話、結構空腹だ。今朝の朝食は軽めだったし、先程までは読書に夢中だった為に空腹は紛れて気付かなかったが、今は限界に近い。だが、サンドイッチ1個で足りるかどうか………。まぁ食えるだけマシだな。
包装を解き、口に含もうとしてある事に気がついた。
「飲みもん忘れてた」
大した事無いかと思うかもしれないが、いやパン類に飲み物は欠かせない。食後に口の中がずっとパサパサしているのは中々に不快だ。それによりによってサンドイッチの具はツナだ。
そうとなれば行動に移さなければならない。
酷い空腹を今は我慢しつつ、サンドイッチの包装を閉じ直して鞄に戻す。鞄を持ったまま腰を上げて、空いている方の手で積まれた数冊の本を持ち上げ、目的地へ向かう。ついでに、自動販売機の道中で通り掛かる図書室に本を返しに行く事にした。
この学校は少し他の学校と違い、屋上を出るには階段を降りてから扉を開けると4階の廊下に出る。
だがこの仕組みは駄作だろう。危ないったらありゃしない。
「キャッ!?」
ーーードンッ‼︎
ほら、言ってる側から誰かが俺の開いたドアにタイミングよく頭を打ってるぞ。言ってはいないか。だがやっぱ批判あんだろ、大丈夫かよ学園長。
しかしまぁ、一応加害者は俺だし、心配した方が良いかね。
「あー、おい。大丈夫か?重度なら保健室連れてってやるが」
ぶつかった時に結構大きな音が鳴っていたから、突撃した此奴は走ってでもいたのだろう。其処だけは此奴が悪いな。
両手が塞がっている為に足で扉を閉め、相手に向き直り確認した。
「ん?アンタはーーーーーー」
『フルーツバスケットの日常』第1話を閲覧して頂きありがとう御座います。
今話は少し短めでしたが、次回の私の番ではもう少し長く書こうと思います。
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えー、以上『no-name』でした
次話もよろしく