フルーツバスケットの日常   作:ハーメルン’s

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おはこんばんにちは
今回の作者『楼玖渡』です!


第三話 嫌な奴

教室では昼休みに図書室へ行こうとする女の子の前に二人の友達がやって来た。

 

「ねぇ~姫ちゃん、解らない所があるの教えてくれない?」

 

「えっ?」

 

「姫ちゃん頭良いから、お願い!」

 

相生は後ろに下がりながら大声で言った。

 

「ごめんなさい!今日は今から図書室に行きたいので、失礼します!」

 

相生は、急いで教室から飛び出し階段を駆け下り、図書室を目指し一人で歩いていた。

彼女は相生乃唯(アイオノイ)。相生財閥の一人娘で父親と母親は海外の宝石会社で働いている為、一緒には居ない。

勿論、身の回りのお世話はメイドと執事に任せている。

そんな貴族の家に生まれた為、皆からは"姫ちゃん"と呼ばれている。

しかし、彼女はお嬢様である事が嫌だった。

学校では相生は成績優秀なのだが、クラスの中ではいつも二番目。どうしても成績一番の人に勝つ為、どれだけ努力しても全然歯が立たないのだ。

そして相生は図書室に向かいたどり着いた。しかし図書室は騒がしく、相生はそっと覗いて見ると騒いでいる男の子二人組の姿が目に入った。すると同じクラスの一人の男の子が二人組に近づいた。

 

「お前ら騒ぐなら外行け!」

 

「おっ!なんだよ優等生君~」

 

「ここは図書室だ、静かに本を読む場所なんだよ!お前らみたいな奴が居ると気が散る!」

 

と、言い放ち騒いでいる二人組の腕を掴み図書室から摘まみ出した時、男の子の体が相生の肩に当たった。

 

「痛っ!」

 

「くそっ、日高の奴~」

 

そして男の子二人組はイライラしながら何処かに行ってしまった。

 

「やっぱり此処に居た!って、なんて乱暴な…」

 

相生は肩を押さえながら図書室に入ると一人の女の子が日高の元にやって来た。

 

「王子君、追い出してくれてありがとう」

 

「別に、俺も静かに本読みたかっただけだし」

 

この男の子は日高塊飛(ヒダカカイト)。勉強以外でも何でもそつなくこなす秀才を目指し日々頑張っている。

しかし皆からの日高はもう既に何でも出来る人間になっている。だから男の子からは"優等生"女の子からは"王子君"とあだ名を付けられ呼ばれている。最初の頃は流石に嫌だったみたいだが、もう慣れてしまっていた。

そして相生も日高の元に行き後ろから声をかけた。

 

「あの、当たったんですけど…」

 

「はぁ?」

 

日高は振り向き相生を睨み付けた。

 

「あの、だからあの二人を追い出した時肩に…」

 

「知るかよそんな事、お前も大声で騒ぐなら出ていけよ」

 

相生は両手で口を塞ぎ辺りを見回し冷静になった。

そして日高は何事もなかったかのように本を開き読み始めた時、相生は今度は小声で再び話かけた。

 

「謝ってください」

 

「謝れ?」

 

日高は何の事だか解らない表情を浮かべていた。

 

「騒いでいる人達を追い出していた時、貴方が乱暴な事をするから私の体に当たったんです!」

 

「はいはい、俺が悪かったですよ~すいません」

 

「そんな言い方…」

 

「謝ったんだから静かにしろ!」

 

日高は読み終えた本を閉じ立ち上がり元の場所に戻し、次に読む本を選び席に座るとまた相生がやってきたのを横目で見た。

 

「本当はお願いがあって来ました!」

 

「お願い?」

 

「貴方に勉強を教えてもらいたくて!」

 

そう、相生がどれだけ努力しても歯が立たない人は同じクラスの日高塊飛の事だった。

そして日高は早く会話を終わらす為に曖昧な返事をした。

 

「気が向いたり、暇な時間があったらな」

 

「その時は改めてお願いしますので」

 

そして相生は本を選び読み始めた。




ここまで読んで頂きありがとうございます。
漢字、言い回しなどの間違いがありましたらご連絡お願いします。

※初めての投稿なのでキャラの構成を書いております!
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