「藤岡祐樹」
1ヶ月前に、この近辺に引っ越して来た。
あの田舎から、ある程度の都会あたりに暮らす事になって、気分もウキウキしてたよ。
引っ越しも終わって、前々から編入する予定だった学校に行った時の事だ。
その時はまあ、普通の住宅街の中にある普通の高校、だと思ってた。
・・・・・・普通の高校じゃなかった。そこは。
確かに雰囲気は普通だ。 特に大きい訳でもなく、だからと言って貧乏学校ってわけでもない。 偏差値も特別高い事もないし、ヤンキー校ってことでもない。
簡単に言って仕舞えば、そうだな、
『色々頭のネジが飛んだ問題児高校』ってところだろう。
お前も直で見ればわかるさ、本当に頭がおかしくなりそうだよ。
まずキラキラネームの奴らが多すぎる。
『
『
それに遅刻や無断欠席、授業をサボったりしてる奴が多すぎる。
問題児が本当に多いんだ、この学校は。
俺のクラスで言えば、『空亡 朧』って言う奴がいる。
こいつも名前聴いた時点で俺はため息ついたけど、そこじゃないんだ。
こいつを端的に表せば『本の虫を拗らせてダニレベルにまで進化した男』だ。
当たり前のように授業に出ない。 出たとしても絶賛1人で読書の内職中か寝てるか、何にしても真面に授業を受けてるところを見たことがない。
顔は悪くないんだけど、何に対しても退屈そうでいかんせん生命力が感じられなくてなんというか、屍が動いてる感じ。
存在感がないからよく班決めとかではクラスメイトに気にも止められず、居てもいなくても変わらないみたいだ。
学校の友達から、クラス変わってしばらくしてもあいつの顔知らないなんて、何度聴いたことか。
まあ、友達はあんまりいなさそうだ。
この前昼休みの時に、思いっきり女の人にドアぶつけてても面倒臭そうにしてた、多分そこだろうな。 問題は。
友達で思い出したけど、同じクラスに『山田太郎』って奴がいるんだ。
こいつの名前、親御さんがよく聞くけど実際にはなんか見かけないからって理由だけでつけたらしくてさ。流石にかわいそうじゃないか?それ。
それよりこいつも中々の野郎でさ、なんかこの男、『ぼっち飯』が好きならしいんだ。
・・・・・・意味わからないのはわかる。 俺も最初吹いたもんさ。
こいつには友達が多いんだ。 編入直後の俺にも話しかけてくれて助かったし、感謝してるところもある。・・・・・・なんか俺に友達が少ないみたいな言い方だけどな、まあ事実だけど。
こいつ、昼休みになると1人で弁当持って屋上に向かう階段に直行するんだ。
友達いるならわざわざぼっち飯しなくてもいいだろ・・・・・・、というかまずぼっち飯してるやつにそんな友達出来ないって・・・・・・
なんか他の奴らも、「そういう奴だから」って言ってて、その性格を受け止めてるみたいだ。 何だ、俺がおかしいのか? いやそんなはずは・・・・・・
まあ、変人なのは確かだろう。なんか地味に学校の恋愛事情に詳しいしな、よくわからんやつだよ。
変人といえば、そうだな、俺がこの高校に越してきて明らかに身なりが他と違う女の人がいたな。
『相生乃唯』・・・・・・だっけか、確かどこかの御令嬢らしい。
成績優秀、誰であっても敬語使うしちゃんとした道徳観念も持ち合わせてる、物静かで気品が感じられるし、人当たりもすごい良い。
・・・・・・いや、ここに来るような人じゃないでしょ、金持ちのお嬢様なら普通上流階級向けの私立高校に行くもんだろ。 明らかな場違い感。
姫様・・・・・・だっけ、そんな風に呼ばれててちょっとかわいそうだ。
少し親御さんは自分の娘がこんな問題児ばかりの高校で過ごしてるって事に気を配った方がいいんじゃないか?
姫様といえば、王子様なんて呼ばれてる奴もいる。
『日高塊飛』とか言う奴だ。塊が飛ぶって何だよ・・・・・・
こいつめちゃくちゃ要領が良くて、勉強も運動も料理も上手で、顔もスタイルも抜群、なんだけどちょっと性格に難ありっていう如何にもよくあるラノベのチート主人公みたいな奴なんだ。俺もまさかそんな奴が現実にいたとは思わなかったけど。
羨ましい・・・・・・とは思わないな、いろんな事こなせるとか、表面は聞こえがいいかもしれんけど、あらゆる所で損するからな。 ソースは俺だよ、わかるだろ?
・・・・・・そういえば今日変なやつに絡まれたんだ、名前は・・・・・・『早撃 鮪魚』だったかな、もう流石にわかりづれえわ。
あんまりパッとしないやつだよ。
こいつ忘れ魔でさ、授業で使う教科書やらノートやら、忘れては直ぐ他の人に借りるやつなんだ。俺も今日頼まれたんだよ。数学一教科全部忘れたからって。 貸したけど。 貸したけど。
前に聞いた話だと、そいつなんかエアガンの大会かなんかで優勝してるらしいんだ。
俺もちょっと齧った事あるだろ、お前も。
だから少し疑問なんだ、日本でそんな大きなゲームあったか・・・・・・?
エアライフルであればオリンピックにも種目があるからわかるんだけど。
海外のゲームかな、多分その線が濃いだろうな。
雰囲気がなんかハードボイルドな洋画に出てくる百発百中かますハゲのおっさんみたいな感じ醸し出してるし、そうだと思う。
・・・・・・少し熱が入りすぎたな。
今日はこのくらいにしておくか、もう日付も変わっちまったし、これでもまだ全員じゃないからな。 変人供は。
俺はこの高校で言えば目立たないモブキャラの立ち位置だし。
まあ色々愚痴ったけど、そいつら遠くから眺めてるのも面白いぞ。
そっち帰った時にも、そいつらの事詳しく話してやるさ。都会暮らしの土産さ。
次話せる時は学校の話でもするさ。 生徒が個性豊か以外でも、わりと面白い学校だし。
じゃあ、また今度な。
この話は作者の感想を小説化したものらしいです
内容が沿っているので許可を頂き、あげさせて頂きました
今後もこの方が今回のように参加する場合があります
因みに、この話の作者はリレーメンバーではありません
以上、説明:『no-name』