ヒソカにより200階クラスに到達できても、登録が出来なかった二人はウイングの元で念について学び、そしてその身に念によるオーラを纏うことに成功する。
そしてゴンとキルアはヒソカのオーラの中を進みきり受付に到達した。
キルアが受付した後、キルアはゴンが何やらワクワクしているのを感じたので、もしかしてと思い、ゴンに試合をすぐにするつもりなのかと問いかける。
「うん。ウイングさんはしちゃダメだって言ってたけど。今の新しい自分の力を知りたいんだ」
「はあ、何言っても辞めるつもりもないんだろう」
「うん」
キルアはゴンが一度言い出したら変わらないことをハンター試験中に実感していただけにため息をつく。
「!おい、ゴン」
「何?キルア」
「あれ」
キルアはゴンが試合の申し込み用紙を書いている最中に気配を感じ、その方向を向くと、変な三人組が立っているのに気づきゴンに知らせる。
三人組は彼等をじっと見るだけで何もしてこない。そんな三人組にキルアは問いかける。
「何の用?」
「いや何、俺たちも試合の申し込みがしたくてな」
「ふーん。おいゴン!こいつらお前と戦いたいってさ」
キルアは彼等が新人狩りであることを見抜き、ゴンにどうするか一応聞く。
ゴンはそんなキルアに頷いてみせると、申し込み用紙にサラサラっと記入し、それを提出すると同時にその内容を大声で読み上げる。
「いつでもどうぞ!」
三人組は笑い合いながら、誰が行くか目線で決めあい、足がない、ギドと呼ばれる男がその中から出てくる。
「俺が行こう。ふっふふ……」
彼は獲物がかかったことに笑いをこらえきれなかったのだが、その笑いは途中でひきつる。
「殺すよ?」
その場に濃密な殺気が満ちる。
突如ギドの後ろから女性が現れる。
サダソとリールベルトはその見たことのある女性とその殺気に慄き、サダソは尻餅をつき、リールベルトはその改造車椅子から転げ落ちる。
真後ろに立たれて、その肩を壊さんばかりに握られているギドは止まらぬ汗によりビショビショになり、意識が半ば飛びかけている。
キルアとゴンはヒソカの時と同様に全く感じ取れなかった気配が突如現れ、自分たちに向けられていないが感じ取れる殺気に身を硬くする
。
「やあ、ゴン君。ハンター試験ぶりだね?」
ゴンはいきなり現れた女性がハンター試験で会っていた彼女であることに気づき、挨拶する。
「あっ!セリムさんだ。こんばんは」
キルアはゴンの振る舞いに感心しながらも同時に彼を心の中で罵倒する。
「ふふ、こんばんはゴン君。それで、私と戦わない?どうやら念を習得したみたいだけど、それじゃあ大怪我しちゃうし、実力が知りたいなら相手になるよ?私もここに来て誰も相手にしてくれなくて困っていたし。いい?」
「うん」
「ちょっ!」
ゴンの即答にキルアが慌てるがそれよりも前に彼女は事前に用意していた受付用紙を提出してしまう。
「それじゃあまた明日」
「うん、セリムさんもまた明日」
キルアは急いでゴンを連れてこの場をさる。それを彼女はゆっくりと見送りながら、クルリと振り返ると未だ固まり続ける三人組に向けて再度殺気を放ちつつ、ゆっくりと彼等の間をすり抜け、すり抜けぎわにボソリと呟く。
「文句、無いよね?あるなら言ってもいいよ」
彼女はサーベルの柄に手を置きながら彼らに視線を向ける。
新人狩りなど意味のなく、情けないことをする三人組に文句を言う気力などあるはずもなく、ただ無言で首を振る。
「そう」
彼女は通路の奥に消えて行く。
「今日は帰って寝よう」
三人組はトボトボとあてがわれた自分の部屋に帰るのであった。
次の日、ヒソカはハンター試験で感じたゴンの性格、そして自分は興味はないがこの天空闘技場の新人狩りと言われる雑魚どものことを思い浮かべて、朝食を優雅に食べつつ、今日の試合内容を確かめる。
そしてゴンの試合を見つけ、笑みを深くして、その対戦相手を見て、彼は朝飯のトースターを手から落としてしまう。
彼の視線の先のテレビにはゴンvsセリムと映っていた。
ヒソカは慌てて彼女の部屋に向かう。
しかし、慌てすぎていたヒソカは気づかない。
朝風呂で彼は今腰にタオルしか巻いていないことに……。
「ふっふ、ふーん」
バン!
「どう言うことかな♠︎」
ブチン
「最悪の朝だー‼︎ほんと、もう死ねよヒ、ソ、カぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ゴン!無理だと思ったら即降参しろよ!マジで殺されるかもしれないからな!分かってんのかゴン!」
「キルアは心配性だなぁ」
「だぃぁぉぁぁ!アイツはヒソカ並みに危ないやつなんだって!」
「大丈夫だよ」
「どこからくるんだよその自信はよっ!」
「殺したら流石の僕も怒るよ❤︎」
「別に念さえあれば治せるんだから腕の一本二本」
「ダメ♠︎」
リングの上にはゴンとセリムが対峙している。
主人公は原作において殺す気で書かれてはいるが、ここでゴンの未来が終わらないかハラハラする。しかし既に両者は対峙し、今まさに火蓋が切って落とされようとしていた。
次回から戦闘